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会津大学院試

はじめに

2022の7月に会津大学の院試(内部進学、2023年春季入学第一回)を受けた、準備の段階から何をしてきたのかまとめる記事。
試験に関わる具体的な内容は書いてないので、公開してもOK…だと思う。

会津大学の院試

会津大学の院試の概要は次の通り。

内容

  • 面接15分

    • 時間配分

      • 受験者の研究内容発表5分

      • 面接官からの質問応答10分

    • 面接官

      • 2名

      • 自分のフィールドで、かつ自分の指導教員でない人

    • 言語

      • 英語

定員と時期

  • 春季(4月入学の人用)

    • 募集人数

      • コンピュータ・情報システム学専攻70人

      • 情報技術・PM専攻10人

    • 時期

      • 第一回

        • 出願:6/2-6/10

        • 院試:7/9

      • 第二回

        • 出願:12/12-12/19

        • 院試:2/4

まず、第一回と第二回の違いについて話す。

試験内容は違わないが、多くの人が春季の第一回に受ける。第二回だと卒論と被るのに加えて、定員に溢れるかもしれないという不安を抱えることになからだと思われる(実際には定員はそこまで気にしなくても良い)。第二回を受けるのは、第一回にインターンなどで参加できなかった人、研究室の方針で第一回を受けなかった人、オナーズプログラムの人などなど。

ここで注意は、会津大学の第一回の院試は時期的に早いということ。他の大学院だと8月-11月というところが多そうだが、会津大学は第一回院試が7月頭にある。しかも、院試の一ヶ月前の出願の時点で、研究計画書を完成させていないといけない。私は正直この時期を良く見ていなくて、一ヶ月前から動き始めて死にそうだった。

合格率

正確な数字というより、先輩や教授の話をまとめると合格率はほぼ100%。筆記などの定量評価できる試験がないことに加えて、大学からしても落とす理由がないからだと思われる。したがって、試験に出て相当変なことをしなければ大体合格できる。
(面接をずっと無言でも受かったとか、面接がひどいと再試がいきなり出現するなどの都市伝説があるくらい)

新しい教授を探す

いきなり余談だが、新しい教授を探した話をする。
まず、私の指導教員は、私が院1年次末で定年退職されることになっていた。したがって、大学院2年になったら、新しい教授の元に行こうと思っていた。

ただ、大学院の指導教員の条件を改めて調べると、以下の2つの条件が見つかった

つまり、大学院1年次から私は今の教授を選ぶことはできず、しかも願書に新しい教授の名前を書かないといけなかった。これが判明した時、院試まで残り一ヶ月しかなかった。

とりあえず、論文を数十本読んで研究したいことを決め、その内容と自己紹介をスライドにまとめ、教授に送りつけた(それはもう1、2年の高いGPAを擦りまくりましたとも)。結果、合計3名の教授の方と面談をして、そのうちの1人の教授のところに受け入れてもらった。

出願

出願に必要な書類と、研究計画書について。

書類

大学のHPからダウンロードできる。提出しなくていいものも多い。「外部進学者のみ」、「留学生のみ」などがあるので、内部進学者が提出する書類は少ない。住民票、印鑑証明書、所得云々カンヌンのめんどくさい書類は必要なかった。

  • 証明写真

    • 私服で撮った→何も言われなかった

  • 住民票

    • 役所で受け取る住民票かと思ったが、ただのペラい紙に自分で住所を書くだけ

  • 証明書

    • ATMで会津大学に3万(たけーよ)を送金して、利用明細書(AMTを利用すると出てくる10cm*10cmの紙)を貼る

  • 推薦書

    • 英語で教授に書いてもらう。特に日本の教授の場合は早めに依頼する。

研究計画書

出願で一番めんどくさいのがこいつ。教授によって方針が異なると思うが、私はv5くらいまで教授とキャッチボールした。日本人の教授の場合は、初めは日本語の箇条書きから始めるといいと思う。

これらの書類の準備ができたら、学生課に提出しにいく。後日大学から「受験票と詳細取りに来てねー」メールが送られてくる。

院試準備

次に院試の準備に入る。やることは主に次の通り。

  • プレゼンスライド作り

  • 原稿&発表練習

  • 質問応答練習

  • 機材チェック

  • スライド印刷

プレゼンスライド作り

これもv5まで作った気がする。内容的には研究計画書をイメージしやすいように画像を入れまくった感じ。

原稿&発表練習

頑張って

質問応答練習

以下のことは大体聞かれるらしいので、回答を考えておくと良い

  • スライドに載せた用語を詳しく説明できるか?

  • 大学院を卒業した後はどうするのか?

  • なぜこの分野か?

  • なぜこの大学か?

機材チェック

大学からのメールに「試験室にはプロジェクターがあり、もし利用するならHDMIが利用できる。必要なら事前にチェックして」と書かれている。特にパワーポイントは、自分のPCでノートを表示、プロジェクターでスライドを表示する機能がある。うまく動作しないと死ぬ、って場合はチェックしてみると良い。

スライド印刷

私は以下の理由から紙のスライドも教授に配った

  • プロジェクターが途中で爆発したり、PCの充電がなくなったり、パワポがフリーズした時のため

  • 教授がプロジェクターに写っていないスライドも見れるため

院試

迎えた当日。

待合室

指示された時間に待合室(ラウンジ)に行く。そこで以下のような説明を受ける。

  • 試験の開始は15分後

  • 試験開始の5分前に試験室(S教室)の前の椅子に座る

ちなみに服装は8割型スーツだった。ただ、私は普通に私服で、特に注意もされなかった。私の友人にも、ポケモンが描かれたTシャツを着た人がいたので、私服で問題ないと思う。結構暑い日だったので、スーツの人を見て「夏なのに暑そうだなー」とぼんやり思っていた。こんな奴が就活できるのか、今から不安である。

廊下の椅子に座る(5分前)

私語厳禁なので、友人と睨めっこして時間を潰す

試験開始

試験室のドアが開いて呼ばれるので、中に入る。受験票と紙のスライドを渡して、席に着く。教室には面接官2名と私のみ。

プレゼンをさっそく始める。ただ、紙のスライドを渡したせいで、教授は下ばかり向いている。加えて、教授、自分のPC、私という位置だったので、パワポのノートをそのまま読んでも全く気づかれなかった。「せっかく暗記したんだからこっちを見ろー」と思いながらジェスチャーも大きく入れたのに、見てもらえない。これが恋愛か。

そんなことをしているうちに5分のプレゼンが終了し、質問タイムに入る。質問は合計8個で、5つが研究に関すること、3つが今後どうするかなどのプライベートなことだった。「質問は4つくらいだよー」と言っていた友人を恨んだ。
分からない場合は素直に「分からない」と答えて、正しい指摘を受けた場合には「thank you for your advice!」と言って、なんとか耐えた。

試験終了

試験が終わって部屋を出る。合格率ほぼ100%と、翌日のイベントの運営の大量のタスクが残っているおかげで、特にショックも受けずに帰った。友人の話を聞くと、なぜか最後に「友達いっぱい作ってね!グッドラック」とか言われたらしい。英語リスニングミスってないか?

最後に

と、こんな感じで一応院試が終了した。合格発表は一週間後だが、ほぼ受かっていると思う。逆に落ちていたら面白いまである。

今回書いた内容が来年も同じ保証はないし、受験者のフィールドや面接官の教授によっても大きく変わると思う。なので、あくまで一例として参考にしてくれると嬉しい。では、友達いっぱい作ってね!グッドラック!


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Yusui Hoshino
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