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アスリートたちの情報戦が面白い『PIVOT:英雄超分析~久保建英編~』

ビジネス映像メディアのPIVOTで面白い話題がありました。
「最近のアスリートは自分たちの取り組みを秘密にしたがる」

現在スペインで活躍している、久保建英選手について語られた以下の動画でその話題は出ました。

「メディアで語りすぎないように久保選手は気を付けている」
「筑波大学の選手たちも、自分たちのノウハウや方法論が発信されることをよく思っていない」

スポーツというと、身体能力や体格の良し悪しによって勝負が決する印象があります。
現在のトップシーンでは、情報戦が繰り広げられているようです。

サッカー選手といえば本田圭佑選手のような、絵に描いたようなスターがいましたよね。発言や振る舞いで人々に強烈な印象を与えていました。

最近の選手はすこし違うようで、自分たちの取り組みが世に出て模倣されることを恐れている、のだそうです。

言われてみれば、現在活躍中のアスリートは昔とは違うなという印象を受けます。かつてのスター選手はエンターテイナーでしたが、今は”道極めし者”という感じがします。

情報化社会が成熟し切った現代では、スポーツ界でも”情報漏えい”は許されなくなってきているのかと驚きました。
まさに門外不出の”秘伝のたれ”がそこには存在しているようです。

”秘伝のたれ”が流出していい世界もある

そんな私も、何度もForniteにゲームを公開してきましたので、
わずかながら"秘伝のたれ”を作れるようになってきました。
そのため、発信をしたいと思っても「これは”秘伝のたれ”ではないか?」と躊躇してしまうのです。

一般的なノウハウ共有なのか、”秘伝のたれ”の流出なのか。
その線引きは思ったよりシビアだなと、いつも感じます。

久保選手のように多くを語らないスタンスをとる選手が増えているスポーツ界とは打って変わって、
エンジニアの世界では”秘伝のたれ”をあえて流出させる文化があるらしいのです。

コードはテキストですし、流出すれば一瞬で模倣されてしまうのでは?
なぜそんな文化があるのでしょうか。

疑問はこちらの記事で解明されました。

エンジニア同士の「たすけ合い精神」がこの文化を生んでいるようです。
プログラミングを勉強するにあたり、たくさんの記事が解決を手助けしてくれた、その経験から「恩返し」をしたいのだと。

エンジニアの世界にライバルは存在せず、みんながチームメイトだったのか!!
私は衝撃を受けました。そこには敵味方がない、温かい世界が広がっていたのです。

記事のなかで、エンジニアの情報共有コミュニティ「Qiita」のトップ発信者の一人、伊藤淳一氏はこのようにお話しされています。

たとえば僕は、「これを知っているのは世界で僕1人じゃないか?」と思うようなトピックを見つけたときは、本業でやるべきタスクがあったとしても、記事を書いちゃいます。

多くの人の役に立ちそうでかつ、他の人が知らないのであれば、発信する価値は高い。そう感じた場合は、自分の中の優先順位を上げて取り組みます。

NewsPicks 「なぜエンジニアは、惜しみなく知見をシェアするのか?」

たしかに、自分だけが発信できる価値、という考え方は素晴らしいなと思いました。
こういった文化がIT化をより加速させているんだなと知ることができました。

最後に

久保建英選手のように技術の源泉を秘密にすることは、
厳しい競争世界の中で当然の考え方だと、私は思います。
私自身、他者との差別化の要因となっている”秘伝のたれ”について、
取り扱いを慎重にしたいという気持ちは強くあります。

一方で、みんなで助け合って成長してきたエンジニアの世界もあります。
業界全体が成長することで、相対的に自分たちの価値が上がる、という見方もできるかもしれません。

どちらも一人の”道極めし者”として素晴らしい考え方です。

今後ForniteのUGCクリエイターがどんどん増えてほしいと、私は思っています。
今回のPIVOTを通じて、どんなスタンスで発信することが自分にとって、また業界にとってプラスになるか、今一度考えてみたいと思えるきっかけになりました。

みなさんにとっても考えてみるきっかけになれば大変幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
また私のnoteに来ていただけると嬉しいです!

ではまた!



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