エンドレス豚肉
実家暮らしだけど、夕飯作りを任せられることが少なくないわたし。
家族四人分を作る。
しかし、基本的に冷蔵庫は母の領域。
母の作りやすい材料が揃えられている。
そして、そこには毎回毎回、毎回毎回毎回
彼が鎮座している。
豚肉ロース。である。
それも賞味期限が本日の。
さも使ってね、と言わんばかりである。
わたしが料理当番の時は必ず彼なのだ。
わたしの料理のレパートリーの少なさのせいだけれど、
わたしは豚肉料理を苦心して捻りだす。
クックパッド、母の直伝レシピ、オリジナルレシピ
もう万策尽きたぜと言いたいが、言えない。
わたしはこの終わりなき、豚肉しりとりに、妙に負けたくない気持ちってやつが芽生えていた。
エンドレスな豚肉攻めに、
わたしは今日も勝利した。
今日の夕飯?
スキヤキである。
(タレ入れただけやーん)