中村水絵

作家を目指してぼちぼち書いている。ぼちぼちnoteにも載せるつもり。

中村水絵

作家を目指してぼちぼち書いている。ぼちぼちnoteにも載せるつもり。

マガジン

  • つれづれ日記

    田舎暮らしのつれづれ日記

  • 晩恋

    祖母と孫の二人きりの家族のお話。

最近の記事

パスワードを忘れ

放置していた。 しかし、唐突に思い出し、ログインに成功。 深夜に何をしているんだ、わたし。 執筆活動はぼちぼちと言ったところ。 こちらでも書いたものを載せていこうかなと、思ってはみるけれど、 自信はまるでない。 誰にも読んで貰えないかもしれない。 でも載せようぼちぼちとな。 作家を目指そうとして思い出すのが あの名作『耳をすませば』の雫ちゃんだ。 ちゃん付けするあたり、自分におばさんくささを感じる。 果たしてわたしは何かの原石なのだろうか。 磨

    • ガールミーツbookス

      わたしの人生には本が欠かせない。 本は心の拠り所である。 もともと本が嫌いではなかったがさほど読む方ではなかった小学生時代に、 一冊の本に出会う。 『ハッピーバースデー』 本を読んで泣いたのは初めてで、感動ってやつを覚えてしまった。 そこからわたしは本を読み漁る。 物語が特に好きで、国語の教科書も配布されると嬉しくて、 1日で全部読んでしまっていた。 ハリーポッターに出会ってからは本好きが加速。 ファンタジーにどっぷりはまってしまう。 中学生の誕生日プレ

      • 運転前の掛け声

        わたしは運転前に必ず掛け声を(自分に)かける。 「さぁ今日も安全運転でいこう。 老若男女歩行者自転車気をつけて、車の動きをよく見よう」 これはデフォルトだけれど 気分によって多少変わる。 けど、だいたいこんかんじ。 そう、わたしはちょっと前まで あれだった。 ペーパードライバー助手席にはまだ誰も乗せてない。 だから掛け声なんか恥ずかしげもなくできるのだ。 安全な道で運転練習を何回かして、恐怖を克服し、 やっと、ここまでこぎつけた。 慣れてきた頃が一番危

        • エンドレス豚肉

          実家暮らしだけど、夕飯作りを任せられることが少なくないわたし。 家族四人分を作る。 しかし、基本的に冷蔵庫は母の領域。 母の作りやすい材料が揃えられている。 そして、そこには毎回毎回、毎回毎回毎回 彼が鎮座している。 豚肉ロース。である。 それも賞味期限が本日の。 さも使ってね、と言わんばかりである。 わたしが料理当番の時は必ず彼なのだ。 わたしの料理のレパートリーの少なさのせいだけれど、 わたしは豚肉料理を苦心して捻りだす。 クックパッド、母の直伝レ

        マガジン

        • つれづれ日記
          10本
        • 晩恋
          0本

        記事

          薬本

          よく本屋に行くわたし。 なんのようもなく行くときもあるけど ほとんど、人生で行き詰まりを感じたときに行く。 お薬のような本を探している。 それは小説のときもあれば、 自己啓発のときもあるし、 家政学の本だったり 写真集だったりもする。 本屋で熟読はしない。 パラパラとめくり 直感で開いたページに、響く言葉があれば、レジに持っていく。 そう、昔、元彼に言われたのだ。 人生に良い影響を求めるような情報を無料で得ようとするって、 せこくない?そのときわたし

          わたしの部屋の時計

          電池が切れて、そのまま放置している壁にかけた時計。 そのまま数年経っている。 ふと、今日見上げて、なんだかわたし自身をあらわしていると思った。 時が止まったかのような容姿という意味ではない。 時間が過ぎ、埃だけかぶって動かぬまま、そんな悪い意味で。 なんだよ、ネガティヴかよ! いいえ、自省をこめてである。 というのも、 大好きな友達が海外に渡るという報せを受けて、 なんだか田舎で暮らす自分とのスケールの違いというか、 ステージの違いというか、 諸々の違い

          わたしの部屋の時計

          別れの季節

          今日は職場を去られる方々に挨拶をしてきた。 かくいう私も、年末には現職を離れることになっている。 皆さんみたいに、笑って去ることができるかな、と。 恵まれている環境に3年もいたから、離れる時にとても辛いだろうな、と思う。 3年もいれば人間関係などが見えてきて、複雑に感じるときもあるけれど それでも、今の職に就けたことは、私の人生の中で1番の幸運だったし、転機だった。 現職を愛しています。 と、いきなりの告白。 まだ年末まで半年以上あるのに、すでに感極まっている

          別れの季節

          飽き性

          毎日エッセイ書こう、そんな志で再開したnote。 3日目、すでに挫折しそうだ。これぞまさしく三日坊主。 時間も、ないので今日は下書きなしで書くことにした。(え、むしろ今までは下書きしてあのクオリティなの?) 最近買ったものの中に、ある本があった。 マインドフルネスの本。 なんだかいきなり怪しい話になってきた。 マインドコントロールの類ではない。 ま、平たく言えば、瞑想などの類なのか、なんなのか。本を読んだわたしもあまりわかっていない。 しかしハマっている。

          嫌われる勇気

          こんなタイトルの書籍が世の中で人気だった気がしたけれど、わたしは読んだことがない。 でも今日、まさにそんな勇気が必要な時がきた。 役職は一緒だけれど、年上のよく声をかけてくれる男性職員に、仕事上の指摘をしなければいけなくなった。 わたしは思った。 「嫌われてもかまわない」と。まさに勇気! 勇気をもって告げると、案の定相手はムツくれた。 しかし、時間が経ち、案外その人が大人だったということがわかった。そっとしておくと、向こうから話しかけてきたのだ。 わかってくれた

          嫌われる勇気

          ダイエット器具

          よく私はお金を無駄にする。 今日もダイエット器具を購入してしまった。 今回は続けられそうな気がする、と言っておかないと、やらなそうな気がする。 物をあまり考えないで買う。我慢はあまりしない。給料のほとんどを毎月使い果たす。 ある意味日本の景気回復に貢献しているのだけれど、おかげで財布の中身はすっからかん。 手元に何も残らないので、もし急な出費が必要になったら対処できない。 常々自分に甘い。 でも言い訳をするなら、いつもこれは必要だなと思って購入に至るのだ。 今回

          ダイエット器具

          4月の高瀬さん《2》

          この地域では桜はまだ咲いていなかった。むしろ少し寒いくらい。 それでも、その寒さが雫の背筋を伸ばしてくれるようだった。背筋が伸びるのは、寒さのせいだけではない。 大学在学中に公務員試験を受け、晴れて合格し、市役所勤めとなった。 これから地域に貢献していくのだと身が引き締まる思いだった。任命式で市長の話を聞いてますます使命感に燃えていた。 朝の通勤時間なので車の往来が多い。慣れない運転で、ちょっとひやひやしながら、交差点を過ぎると木立が並ぶ通りに入った。

          4月の高瀬さん《2》

          4月の高瀬さん

          「あんた、やる気あんの?」 そう言い放たれた言葉には、いかにも軽蔑が込められていた。 この発言を受け取った南川雫は、意味もわからず、その不穏な空気に反応して、 「す、すみません!」 と、咄嗟に返した。その様子に相手は更に不快感のある表情を浮かべた。 見目、二十歳後半の男性、しかも鋭い双眸をもった端正な顔立ちをしている。そんな人物が睨むと凄みが増していた。こんな顔をされては、誰だって条件反射的に謝らざるを得ないだろう。 その図はまるで蛇に睨まれたカエルであった。 なぜ自

          4月の高瀬さん