![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136999268/rectangle_large_type_2_e174f46a2ba90358ee8ec0e62bcf378a.jpeg?width=1200)
山形県遊佐町少年議会のお二人に、お話を伺いました
*ウェールズの未来世代幸福法
日本版チームとして、活動してます。
これはチームとして書いた2023.10月の記事です。
あまりに楽しい内容だったのでこちらにもアップします。
以下報告記事
山形県遊佐町・少年議会のお二人に、
お話を伺いました
2023.10.31 未来世代幸福法日本版チーム前川
下がり続ける全国の選挙の投票率の中で、
4年連続1位の山形県。
その中でも18歳以上の投票率が
平均より10ポイント以上高い、
人口13000人の遊佐町には
全国でも珍しい、少年議会、という取り組みがある。
![](https://assets.st-note.com/img/1712880894977-5ZNj2y1ic3.jpg?width=1200)
2003年にはじまったこの議会は、
単に集められた子供たちが議会を開いて話し合う、
というだけでなく、
中・高校生たちがマニュフェスト・
政策を訴えて本格的な選挙活動を行い、
600人の有権者(こちらも同じく中高生)
に投票してもらって
選挙によって少年町長や副町長、
議員10人を選んでもらう制度だ。
実際に議会を開き政策を立案する。
もちろん予算もあり、年間45万円の予算が
子供たちが政策を実行するために使われている。
(街を紹介するパンフレット作製、
選挙ボランティア、通学路の街路灯設置、
駅に可愛いベンチを置くなど。
少年議会の予算でまかないきれないものは、
大人の議会で審議され、実現されることも)
![](https://assets.st-note.com/img/1712880925384-KgAvPbnh5j.jpg?width=1200)
わたしたち未来世代幸福法日本版チームは、
2023年10月31日。
その山形県遊佐町、
少年議会の議員で高校二年のこよりさん、
同じく高2のうたさん(仮名)のお二人にお話を伺った。
事前に質問を用意して、答えてもらう。
● 少年議会の活動をして、変えられたこと、
変えられると思ったことは何ですか?
という問いには、
少年議会の活動をして、自分の得意なことで
誰かの役に立てると知ったこと。
それまでは自分のできないことは
人の迷惑になるけど、得意なことは自分が楽しいだけで、誰かの役に立つことはないと思っていた。
という、こよりさんの答えに感動。
街のイベントに若い人を巻き込めるようになったのが、
変えられたこと。
7月に開催した遊佐高校祭「スポGOMI」
―スポーツごみ拾い、3~5人でチームを組んで、
ゴミ拾いをする。
拾ったゴミ事にポイント計算をして勝敗を決める。ー
では、若者が遊佐町を楽しめるきっかけになったと思う。これからもそういう場を作っていきたい、
ともう一人のうたさんは言う。
![](https://assets.st-note.com/img/1712880979115-X3HP64qaYc.jpg?width=1200)
● 大人とのつながりや自分の意識に変化はあった?
少年議会は少年だけがやっていると思っていた。
背後に町の人や、事務局の方や、
たくさんのひとが支えてくれていることを知った。
そういう意識をもってこれからも活動したい。
遊佐町の魅力に気付けるようになった。
伝統文化が受け継がれていること。
廃校になった建物を
再利用しようとしている人がいることなど
色んな良さが見えるようになった。
● 遊佐町の魅力
言葉にできないもの。目に見えない魅力がある。
ぜひここに来て、五感で感じてほしい。
鳥海山があり、歩いているだけで四季が感じられる。
それを伝えたい。
● なんでも2つ願いが叶うなら何を願う?
修学旅行に行きたい。
あと好きなアイドルがいるので推しに会いたい。
会えたら人生に悔いない。
今年中にディズニーにいって、
来年修理が始まるスペースマウンテンに乗りたい。
一番面白かった質問は
仲間のうっちーの
● 大人に何か文句を言いたいことはないですか?
というもの。
ふたりの回答は、事務局の風間さんの
議会の連絡を送るラインのアイコンがおもしろすぎて
内容が頭に入らないので、なんとかしてほしい。
というもの!
風間さんが、ZOOMごしに
ラインのアカウントの写真を見せてくれたのだが、
顔が破けそうなほど大きな口をあけていて、
誰が見ても腹を抱えて笑ってしまいそう。
奥様セレクトのアイコンらしく、
その破壊力は衝撃的だった。
大人として、少年議会をコントロールしたり、
誘導したりという感じがどこにもない。
あまりに雰囲気が良いので、
風間さんに少年議会をサポートするにあたって、
心掛けていることは何ですか?と聞いてみると、
前任者から、とにかく子供たちの自主性を大事に、
アドバイスはしない事と言われている。
自分も32歳だが、
上からいろいろ言われると自分がやらなくても
いいんじゃないかと思うこともあるので、
そうならないように注意したい。
あくまで楽しく、でも政策実現のため
5W4Hはきっちり抑えて取り組んでいる。
とのことだった。
子供の活動をサポートするには
外せない視点かもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1712881030951-VToUOB2wk9.jpg?width=1200)
少年議会のお二人は、もともと遊佐町の出身ではなく
地域未来留学制度を使って、
都市部からやってきた。
たくさん高校がある中で、遊佐町を選んだ理由は、
ほかの高校は、学校の先生たちが学校を紹介していたが、
遊佐高校は、高校生が自分達で学校紹介していて
おもしろかった。
みんなが5人くらいづつ普通の家の寮で暮らしくているのもよかったという。
山形は雪が多くて寒いから、
冬は寂しくなったりしない?と聞くと。
三年しかないから、寒いのももったいないと思う!
寒い冬になるとバックナンバーの曲を聞きながら
恋愛小説を読んで彼氏欲しいと思うのがいい。
というふたりの答えが
たまらなかった。
なによりもふたりが楽しみながら
少年議会の活動に取り組んでいるところが、
見ていてうれしいのだ。
これは大人も協力するだろう。
投票率も上がるはずである。
もっといろいろな市町村で、
選挙によって選ばれた少年議会が開かれ
政策を実現するようになると、
地域の風景もだいぶ変わってくるのではないか。
さらに以前国会を傍聴に行った時、
動物園並みのマナーの悪さに辟易したことを思い出し、
国会にも少年国会がほんとに必要だと
改めて思ったのだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1712881522677-wn5VCxYXna.jpg?width=1200)