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映画 戦雲(いくさふむ)

2024年3月劇場公開の
三上智恵監督の映画

<戦雲(いくさふむ)>

を見た。

沖縄本島、与那国、宮古,
石垣各島にミサイル弾薬庫がつくられ、
急速に軍事要塞化が進む南沙諸島。

これは2015年から8年の歳月をかけて
監督が各島を回り撮りためた
ドキュメンタリー映画である。


自衛隊基地受け入れ派の町長、
反対派で太平洋戦争沖縄戦の生き残りのおばぁ、
山里節子さん。
最初は賛成し、後には意見を改める
与那国島カジキマグロ漁師のおじぃ。
祭りに参加する自衛隊員、
不況にあえぐ畜牛農家さん。
それぞれに意見があり
それぞれに立場がある。

ただ一つ言えるのは
この軍備は、南沙諸島はもちろん、
日本の国や
人々を守るためのものではない、
と言うことだ。

合同演習のために湊に入る米軍を前に、
おばぁの歌うエイサーが
しみじみと心に残る。
「歌ったり祈ったりしても平和は来ないけど、
歌ったり祈ったりすることでしか
できないことがある」

と節子さんは言う。
それは魂の歌だ。

ラストで、自分を傷つけた
カジキマグロとの戦いに勝利して喜ぶ
おじぃの姿に泣いた。

#戦雲
#三上智恵
#沖縄
#南沙諸島

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