花を種から育てる方法/ERIN BENZAKEIN
前回紹介した花農家であるERIN BENZAKEINによる、オススメの播種方法を紹介します。
ERIN BENZAKEINの紹介記事
1、イントロ
花を種から育てる事ほどやりがいがある事はないでしょう。ホームセンターや園芸店では見つけられないような種類の花も育てる事が出来、自分の庭で育てると安くすみます。
1つ播種するときのポイントとして、品種毎の播種するタイミングが大事になります。目安としては最後に霜が降りるタイミングを想定しておき品種毎にタイミングを見定めることです。地元の種苗屋さんや農家さんに聞くのも良いでしょう・では次は用意するものを見ていきましょう。
2、準備物
・種
・72穴のプラグトレイ
すべての花につかえる大きさのセルトレイ。
・トレイ(穴あきと穴無し)
発芽するまでは底に穴のないものを使って、発芽後は排水性を高めたいのでメッシュタイプの底にする。
・透明 育苗トレイカバー
発芽には温度が必要なのでセルトレイを覆えるドーム型で透明のカバーを付ける事がオススメ。
・サーモマット
上と同様発芽に適した温度にするため。
・9㎝ポリポット
鉢上げ後に使う。
育苗管理に必要な物
・園芸用ラベル
播種日は品種を分かるようにするためのラベル
・バーミキュライト
特に必要ではないが、覆土として使うと軽くて保水性も高いので発芽がスムーズに行えるようになるのでオススメ。
3、播種までのステップ
①倍土を灌水する
倍土は袋から出した瞬間は乾いています。灌水をして手で握った時に固まる位に湿らせましょう。ぱらぱらの状態は乾きすぎていて、絞ったら水が出てくるのは湿りすぎです。
②倍土をセルトレイに詰める
適度に湿った倍土をセルトレイにいれていきます。全体的に入ったら机の上でセルトレイをトントンと落として土に圧をかけます。あまり強くやり過ぎないようにして圧縮しすぎないように注意してください。
コーナーの部分は土が入っていないことが多いので注意して下さい。
③浅いポケットを作る
種をいれる浅い穴を指や鉛筆の後ろなどを使って空けていって下さい。
品種によっては穴が深すぎたりするので注意して品種毎に変えていきましょう。基本的には種に対して2倍以上の深さに植えないようにして下さい。
④ラベルを付ける
播種する前にラベルを付けるのがポイントです。播種した後は忘れてしまうことがあります。セルトレイまたはポットに日付や品種名を書いてラベルを付けます。
⑤播種
種はとても小さいので注意して1つの穴に対して1~2粒播種して下さい。
⑥覆土
倍土を使っても良いですし、オススメはバーミキュライトです。なぜならばとても軽いので発芽の時に邪魔をしません。
⑦透明のカバーをする
セルトレイをドーム型の透明カバーをする。家の暖かい場所で21℃くらいになるようにすると発芽しやすい。
通常発芽するまで水は必要ありませんが、乾いていないか確認して乾いている場合はトレイの上から灌水せずに底のトレイに水をたして灌水しましょう。理由としては水を上から灌水してしまうと発芽前の種子が流れてしまう恐れがあります。
⑧灌水
発芽する前の灌水は底のトレイに1.2㎝を超えない位に水を満たしましょう。
⑨発芽後の管理
毎日はセルトレイやポットを確認しましょう。50~80%発芽したらドームを外して温室か証明の下などの明るい場所に移動しましょう。苗は1日14~16時間光が必要です。
⑩灌水管理
発芽したら毎日確認して毎日か2日に一度朝に灌水しましょう。
⑪ 移植するタイミング
もし植え付け準備が出来ていない時に苗がセルトレイよりも大きくなり始めたら、9㎝のポリポットに移し替えましょう。外の温度が十分に暖かくなったら(霜が降りなくなったら)移植出来ます。
⑪外気にならす
暖かくなったすぐに外の庭に移植してしまうと苗は大きな変化にショックを受けてしまいます。最初は2~3時間カバーを掛けた状態で徐々にい1~2週間かけて外気にならしていきましょう。その後は移植出来ます。
最後に
ERIN BENZAKEINからこれから栽培を始める人へのメッセージで締め括りたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございました。