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オーストラリアのパーマカルチャーガーデン/Kat Lavers

今回はパーマカルチャー先進国であるオーストラリアのメルボルンに近いThePlummeryという都市近郊の場所でパーマカルチャーデザインを使って食料生産を行っているKatLaversさんを紹介します。

自分も好きな動画の一つです。

都市近郊で食料自給できるのか実験

人間は常に食べ物を通して自分たちの風景とつながってきました。

この都市型パーマカルチャーガーデンから学ぶことが出来るのは狭い面積で多収穫できるデザイン性、そしてそれがどれほど重要な事で可能性があるのか。 都市の住人が、自然、財政、社会の危機に直面しても、食糧危機になりにくくなります。このような豊富な食品を作るための日々の努力がいかに少ないかに非常に刺激を受けました。

私たちが今いる状態について非常に懸念していることの1つは、非常に多くの人々が土地とのつながりを失っているということです。

そこでどうすれば都市と食料生産を繋げていくことが出来るのか実験を始めました。

標準的なサイズの都市で十分な量の農産物を生産することは可能なのかどうか?

その質問に答えるとするならば「絶対に可能です。」

私の名前はKatLaversです。オーストラリアのメルボルンの中心部から約6km離れた、ウルンディエリの国の典型的な非常に小さな郊外のブロックであるThePlummeryという場所に住んでいます。私はここに私のパートナーのダニーと定期的に訪れるウーファーと住んでいます。ウーファーの方は寝る場所と食べ物を提供する代わりに働いてもらっています。

敷地面積は280㎡でこの中に家とほかに広い場所がありましたが、実際は食べ物は生産されていませんでした。食べ物を育てている場所の面積は約100平方メートルなので、10x10メートル四方です。2018年には、この小さなスペースから428キロのハーブ、野菜、果物、卵を収穫しました。

その生産量は、夏だけでなく年間を通して、大人2名と常連客にほぼすべての新鮮な食材を供給するのに十分な量です。

私はこの場所に10年住んでいます。

私たちがここに引っ越してきたときは荒れ果てた家の外観でした。付いていた庭は観賞用の植物と芝生しかなかった為私たちは多くの時間と労力が必要でした。

私たちは住んでいる空間を最大限に活用する為にパーマカルチャーデザインと呼ばれる方法を使用しいます。

私たちは時間をかけて観察し、私たちがいる場所のさまざまな季節の影響や、人間としてのニーズ。そして、私たちに与えられた時間や体力を考慮して、できるだけ効果的で効率的且つ、美しいデザインの庭にする方法について考えました。

野菜を密植して、回転率の良い輪作体系

私は、野菜がすべてうまく生産され、互いに競合しないように、各畝に一緒に植える野菜の最適な配置を見つけようとしました。

ですから、私は密植をして収穫から植え付けまでの時間の短い輪作体系にしています。

動物への考え方

私たちはウズラを飼っています。ウズラはコンクリートの舗装が施された鳥小屋で飼育されています。小屋の中には時間の経過とともに堆肥となるマルチの層があります。これは、ディープリターシステムと呼ばれます。

ウズラは本当に静かな動物です。隣同士の間隔が狭い小さな街にとっては大きな利点です。

そして私にとって最も重要なことは、ウズラは虫を探しているときに地面をひっかくことです。これは本当に理にかなった行動です。

私にとって、動物性食品を食べるつもりならば、私たちは動物に最高の食料を与えることが重要になると考えています。

コミュニティの重要性

私たちは自給自足もしていませんし、本来の目的も自給自足ではありません。コミュニティに重点が置かれています。私たちは、食事のほとんどを近隣世帯または地域内から得る事を目指しています。

もちろん、穀物や乳製品、石油などは自給自足ではないので、できるだけ将来も土地の管理をするであろう地元の生産者や地元の人々から調達することを目指しています。

収入源と畑の時間

私の主な収入は、メルボルンの西部にある地方議会で働き、有機園芸とパーマカルチャーについて人々に教えるプログラムを運営していることです。

私はまた、フリーランスのパーマカルチャーの教師デザイナー、教育者、ファシリテーターでもあります。

私たちがここでどれだけの食料を育てているかを説明するとき、多くの人は私たちがフルタイムの農家でなければならないと思っています。正直なところ、私たちがその量の食料を育てるのに平均して週に約4時間費やしていると思います。

時間がかかるのは、これらのシステムをセットアップすることです。そのため、設計方法を取得し、野菜を育てるスキルを学びます。

それでも、ここ5、6年の話です。

こんな生活に憧れている人に向けて

あなたが自分の人生で本当に実現したいと思っているのであれば、実際に達成する可能性は高いです。

多くの人が私にこう言います。
「これはとても面白そうです!自分の家でもできたらいいのにと思いますが、どこから始めればいいのかわかりませんし、そんな時間がないです。」

なので始めたばかりの場合にできる最善のことの1つは、本当に狭い面積(1平米)から始めることです。その面積をまずは観察し、世話をしてください。

小さな庭からあなたが思っているより多くの食料を手に入れるでしょう。

それから大きな庭を借りて、栽培管理が出来なくなり途中で栽培を放棄してしまうでしょう。

都市にもう回復力のある都市計画を構築し始めることは非常に重要です。食料は、これらのより大きなシステムから一定レベルの回復力を構築する方法の1つにすぎません。

その頃、最も重要になることの1つにはもちろん新鮮な農産物の供給経路であり、都市が新鮮な農産物を完全地域内で供給することは決してないかもしれませんが、バッファーを追加することはできます。包装、輸送、燃料使用、化学薬品の使用、従来の方法で製造された食品に伴うすべての影響を最小限に抑える何かを行うことができます。

そういった意味でもこの取り組みをしている事について私たちに大きな喜びを感じています

都市が抱える課題である食料の生産性の低さや、人とのつながりの薄さを解決するヒントがあったのではないでしょうか。動画でも言っていましたが、こうした動画を見たときに最初から広い場所で栽培を始めるのではなく、小さいプランターから初めて徐々に拡大していくことは重要です。

本日もありがとうございました。

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