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第二十九回:効果的な水やりをする為のヒント

今回は水やり(潅水)について考えていきたいと思います。

以前の記事でも書いたのですが、潅水の技術やポイントなどについては資料が少ないように感じます。

私も黒枝豆を栽培している時は全く雨が降らない時などは畝間潅水出来るところはしていましたが、出来ない時はスズメの涙ほどの手潅水をする事しかできませんでした。

今年は全国で水不足が起きました。日本はこれまで水に困った事はあまりなく、天水に頼っていてもそこまで深刻な事態になる事が少なかったのではないでしょうか。しかしこれから農業をするのであれば水が不足する事を想定しなければなりませんし、「潅水」という重要な工程を考えないといけないと思っています。

そこで今回はポートランドの節水について書かれた記事を参考にして紹介したいと思います。

潅水についての課題解決のヒントになれば幸いです。

1、水が無駄にされている理由

ではまず効果的に潅水する為に、ムダにしてしまうパターンを見ていきましょう。

・水のやりすぎ
水が少なすぎる
熱い日中に潅水をしてしまう
風が強すぎる


水をやりすぎると、余分な水はその場所から流れ出たり、植物の根を通り抜けて土の中を流れていきます。逆に水が少なすぎても植物が枯れてしまうのでムダになってしまいます。

暑すぎるときに水をやりすぎると、表面の水が蒸発して失われます。これを防ぐために、暑い日は早朝に水やりをしましょう。

風も水分にかかわりがあります。強い風の吹き付けや蒸発によって水が失われ、植物が水不足になります。

2、潅水方法の違い

ではそれぞれの潅水方法でどう土壌や植物に影響があるのか見ていきましょう。

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