Garmin Venu SQ Musicのいいとこ、わるいとこ【個人的な推しと不満】
Garminのレビュー
ウェアラブル・デバイス、あるいはスマート・ウォッチというやつですね。音楽を聴いたり電子マネーを使ったり、通知を見たり、心身の健康状態のトラッキング、緊急時の自動通報、スマホから電話の転送など、いろいろやってくれます。
8週間くらい使いました。
すでにいろいろな方がガーミンと他機種との比較や使い心地を書いてくれています。
そういった先達の記事と被るのですが、個人的な推しポイントを書きます。
検討時の参考にしてもらえたらうれしいです。
とくにnoteだと、このゆかりさんという方が頻繁にGarmin関連の記事を投稿しています。
1. いいところ
着け心地
個人的に一番気に入ったのは、一番最初の記事でも書いた着け心地。
私は比較的軽度な部類ではありますが、アトピー(アレルギー性の皮膚炎)持ちです。
これが結構やっかいなやつで、一時期は自分の体を掻くだけで気付いたら
2時間たってたなんてこともあります。時間の無駄。
で、首、膝裏、手首、肘裏などヒフの多いところに痒みが集中。
そう、手首。汗をかく日でなくても腕時計は一日つけてられないです。
他のGarminデバイスや、音楽が聴けるものということでfitbit Versaも試着しましたが、自分に一番あっていたのはこのリストバンド(と本体)でした。
軽さとしてはそんなに他機種と変わりませんが、重心がバランスされているためか、軽く感じます。
ただ、
Venu SQ Musicの発売は昨年12月。私が買ったのは今年の2月。今は4月。
ということでまだ猛烈に汗をかく時期は経験していないので、まだ検討中の方はもうちょっと暖かくなるまで待ってみてもいいかもしれません。
実際に店舗に行って全部つけてみることをオススメします。
電池持ち
デフォルトの「画面見たときだけ5秒間点灯モード」であれば、最低5日は持ちます。
心拍計オン、音楽を一日合計2時間くらい、ワークアウト無しで2日間に30%弱の減少でした(なので6日ちょっと持ちそう)。
走るときはGPSも常時つけて、音楽も聴いて、なので、1時間で15~20%ほど減ります。
全体的に公式の仕様どおりです。
充電のタイミングは
お風呂に入るときは測りたいものもないのでその時に充電するようにしています。1日1回はシャワーをあびているので、20分くらいでMAX充電されます。
VenuSQ用スマホアプリも良い
デバイス側はそんな感じですが、「GarminConnect」アプリでは最近1週間の入眠起床時間から、一分間の呼吸数までいろいろなデータが見られます。自分ってこんな感じなんやな~、と見てるだけで結構楽しく、特に意味もなくちょいちょい覗きに行きます。
うわ、この日すごい歩いてる、何してたっけ?みたいな。
2. いまいちなところ
タッチの反応
・タッチした時に「ここを触りました」っていう応答がないです。
リップルエフェクトが無い。
ランニングが終わった後キツさの感想を選ぶんですが、押すとすぐに
「トレーニング終了!」みたいになってしまい、ちゃんと「非常にハード」を押せてたかな?と不安になります。
Garminは電池持ちのために画面のアニメーションを極力省いていますが、
ここにはつけてもよかったんじゃあるまいか。トレーニングに限らず他の多くのタッチも同様です。
・フリックの感度、タッチとの識別が悪いです。
フリックしようとしているのにタッチになってしまう、フリックが反応しない、少し応答が遅いなど。特に音楽を選んでるときに選んでない曲に決定されてしまったりと不便です。
いままでのところ急いでいるときにフリックが要求されることはなかったので、イライラせずにいられるという感じです。Suicaとかは何も言わずに決済OKなので。
説明不足
「システム」に行くと「Physio Trueupをon/off」という項目がありますが、初めてのon/offでどういうことをしてくれる機能なのか説明がありません。
まあこの辺は調べなさいという感じですが、
「GarminCoach」に行くと、いきなり冒頭に「悪い」と書いてあります。
何が。
ウィジェット、グランス、アプリの違いが分かりにくく、最初に使うときも説明がありません。
運動中、突然画面上部に赤い背景に白抜きで「!」がでます。いまだに何なのか不明。スマホとの同期が切れると出るものだということですが。
随所で、「ん?」ってなります。
※使ってる人向け補足)
Physio True-upは過去のデバイスとアクティビティデータを同期してくれるもので、Garmin Coachの表示はその回のワークアウトの質です。
ウィジェットはホーム画面から上下のフリックで移動できる画面で、心拍や天気予報が見られます。グランスはそれらが一画面にまとまっていて、項目名を押して詳細が見られます。アプリは特定のタイミングで起動するもので、第一ボタン(向かって右上)を押して開くメニューから起動します。
ウィジェットとは本質的には開発者側での差異しかないと考えてよいと思います。
細かい操作性
操作性については使い始めないとわかりにくいですが、普段からスマホなどを作り慣れている会社の製品はノウハウの蓄積が強く、やはり細かなところでイライラが少ないと思います。
・二つの物理ボタンの役割がはっきりしない。
先日、走っているときにラップを見ようと思って、どっちだっけ?となり、とりあえず第2ボタンを押したらワークアウト中止になってしまいました。
ストップウォッチでは第1がスタート/ストップ、第2がラップだし揃えてくれ。
あと700mくらいで終わる、というところでぶっつり切られてしまったのでかなり悔しい思いをしました。自己ベスト・・・
そもそも、そういった強い操作はいちど確認してくれたほうがいいです。
・ウィジェットへのアクセス
ウィジェットに何を入れるかはカスタマイズでき、それはうれしいですが、4つ以上入れるとその画面に行くまで上下フリックが面倒です。3つがたぶん限度。Apple Watchにデジタルクラウンがついている意味が分かる気がします。
・画面がすぐ消える
5秒間点灯モードは時計としては全く問題ないんですが、通知や天気予報、トレーニングの説明を読む必要が出たときなど、どんくさい私は読み切る前に画面が消えてしまいます。
もういちど画面を点けるときには2回タップが必要な場合(長い間消灯していたとき)と、1回でいい場合(短いとき)があって、わかりにくいです。
充電方式
有線のみです。
本体向けのケーブルの口がGarmin専用で、反対側がUSB-Aになっています。USB-CとUSB-Aとかだったらよかったのに、とは思いますが、充電もデータ転送も早いのでよしとします。
VenuSQに対応しているというQi充電器が売られているみたいですが、うーん、どうかな・・・試す勇気はない。
めちゃくちゃ便利を期待してはいけない
外資系IT企業のかっこいいオニーチャンオネーチャンが着けてそうなサクサク動いてスタイリッシュ、というのを想定してはいけません。
ですが、何かとちょっと便利ですし、自分の体にも少し気を遣うようになります。上で書いたような引っ掛かりもありますが、許容できる範囲内であれば買ってみて損はないと思います。
何より私は一日つけてられる腕時計が見つかっただけで幸せ・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?