愚者は経験に学び‥
およそ1年前に初めての非常事態宣言が出て、在宅勤務者が急増した。
私は朝礼で毎日のように話をしていたができなくなったので、自分の直轄部門だけに文章で送ることにした。
ちょうど1年前の4月15日(水)分を以下に引用。
昨日の感染者は+475人でした。国内感染者数が8千人を超えて、東京も大阪も兵庫もウィルスがひたひたと迫ってくる恐怖感が強まっています。このじわじわ来る恐怖感には既視感があって、それは昔観たゾンビ映画の記憶なのでしょうか?
彼らは動きが鈍くてノロノロしているが、気が付くとすぐそこまで迫ってきている。どんどん数が増えてしまい、家や地下室に閉じこもらざるを得なくなってしまいます。
(中略)シェルターなどに逃げ込んで来る人たちにはいろいろな人がいて、職業や性別や人種や宗教が異なっていて、それが対立を生み、結局ゾンビではなく、内部の対立がエスカレートして殺し合いになったりする、そんな展開が多いように思います。
朝礼で話す内容か?と思うが、それはさておき、数字的には今とは比較にならないほど少ない感染者数だった。しかし、気分的には多くの人が経験したことのない恐怖心に囚われていた(と思う)。デマが飛び交い、マスクやアルコールが一瞬で棚から消えた。その恐怖の感染力を、私はゾンビ映画に類比したわけだ。
あれから1年経って、コロナは変異を遂げて感染力が拡大した。
そういえば、ノロマなはずのゾンビもいつの間にか変異を遂げて、今は走るは跳ぶは、意思疎通までしている。
これって単なる類比(アナロジー)なのだろうか?
我々はもっとゾンビ映画に学ばなければならないのではないか?
「愚者は経験に学び、賢者はゾンビに学ぶ」。ちょっと違うか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?