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育つ人と、伸び悩む人の違いは、「能力」ではなく「考え方」にある

地頭の良さで差はあったとしても、
「素直さ(真面目さ)」「考え方」によって、
伸びる人、伸び悩む人に分かれます。
地頭の良さを大きくひっくり返すくらいの結果になり得ます。
 
スポーツやビジネスの世界で若い人が圧倒的成果を出すのは(特に10代・20代前半)、この「素直さ(真面目さ)」と「考え方」によると思います。
 
どれだけ能力があっても、素直さや不真面目、考え方が良くないと結果は出せません。むしろ結果が出せず、それを他責にする痛い人になりかねません。

今までたくさんの若い人を見てきましたが、
その時点で能力的な部分に大きな差はないと思います。

自分も年を取って、痛切に感じます。
自分が素直さを失い、考え方を誤った時期は成長できません。

年をとっても、若い時のように素直でいられるように、
世の中や仕事を分かったように、考えてしまわないように、
時々自分に言い聞かせます。
 
言葉としては
「でも」「どうせ」「やっぱり」
などの言葉を使わないように、
「で、自分は何を学んだ?どうする?何ができる?」などと。
 

以下、昔読んだ記事を引用します。


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1.他者からのアドバイスを「自分への攻撃」と捉えてしまう人は伸びない。

昔、あるプロジェクトで、
お客様から若干の苦言を頂いてしまった社員がいました。
仮にYさんとしましょう。
 
当然、
その話はYさんにも言わなければなりません。
私達は丁寧に、そのことをYさんに話しました。
 
「Yさん、お客さんから◯◯という指摘がありました。プロジェクトを頑張っていただきましたが、この点は改善の余地があります。」
すると、Yさんは怒ってしまったようでした。

「いや、今回はお客さんの製品が市場とあっていなかったですよ。どう考えても。」

「なぜですか?」

「事前のヒアリングのときには、都合の悪い情報をあまり出してくれなかったですよね。後から知りました。」

「なるほど。でも今回お客さんから頂いた指摘は、そのこととはあまり関係ないですよね。」

Yさんはますますムキになって、こう言いました。

「私の事、嫌いなんですか?」

残念ながら、これ以上Yさんと話してもなかなか進展は望めませんでした。
Yさんのような方は極端な例ではありますが、「不都合な情報は耳に入れたくない」という方は結構います。彼らは、上司や同僚のアドバイスを、「自分への攻撃」と捉えてしまうのです。

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2.「自分の意見を強化する情報」しか取り入れない人は伸びない。
 

更に、上のような人にもう一つ見られる傾向が、
「自分の意見を強化する情報」しか取り入れようとしない、というものです。

例えば「コンバージョン率が伸び悩んでいるプロジェクト」がありました。
そのメンバーの一人にTさんという人がいました。
彼は調べ物も得意ですし、数字にも強い。
ただ、一つ重大な欠点があったのです。

Tさんに上司が
「コンバージョン率が伸び悩んでいる原因がわからないなら、一度お客さんに電話して、受注したお客さんの傾向をもう一度洗い直してみては?」というアドバイスをしていました。

するとTさんは「うーん。」と渋るのです。
「早くお客さんに電話してみなよ」と言うと、彼はパソコンに向かって検索をはじめました。 

10分後。
Tさんは勝ち誇ったように、報告してきました。
「ほら、このページにこう書いてあるじゃないですか。私のやっていることは正しいはずなんですが……。」

上司は呆れて言いました。

「いや、現実はそうなってないから、聞いたほうがいいって。」

「どう考えてもおかしいですよ。ちょっと友人に聞いてみます。」
 
Tさんは結局、自分の意見を強化するような情報を探し、自分の意見を擁護してくれる人の話しか聞こうとしませんでした。
心理学的には、このような傾向を「確証バイアス」と言うそうです。

「人は、自分の見たいものしか見えない」との言葉通りです。

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3.「楽しく仕事しているだけ」では伸びない。
 

常に自分が気持ちよく、ストレスのかからない状況で仕事をするのは、非常に楽しいものですが、残念ながらそういった環境に慣れてしまうと、なかなか能力が伸びづらくなります。
時には、逆境を選択しなければ、大きく能力が伸びることはありません。
 
例えば、弊社のメンバーのAさんです。前職は「***」という、インターネット広告代理店に在籍していました。
彼はとても期待されていたメンバーの一人でしたが、なぜかその会社では、よく言っても十人並みの成果しか挙げていませんでした。能力は高く、人当たりもよい。

だが、
当時は何かが足りなかったのかもしれません。

彼は「自分を試したい」と、大手企業ばかりをクライアントに持つ会社から、地方の中小企業を顧客層に持つ、当社に思い切って移籍してきました。

そして、
彼の望みどおり、縁もゆかりもない地方に、拠点の立ち上げメンバーとして派遣されたのです。
  
社内に不安の声がなかったわけではありません。実績からすれば当然のことです。

しかし、驚くべきことに「拠点の立ち上げ」という経験を経て、彼は驚くべき成長を果たしました。

昔の彼を知る人は「別人のようだ」と言います。

さらに、この現象は再現性がありました。
地方拠点の拠点を任された人物は、非常に大きく能力を伸ばすことが多かったのです。
 

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