家族会議をしてみたい

かなり前だが、あるニュースを見た。

イギリスで
エリザベス女王が招集した緊急の“家族会議”が開かれるらしい。
なにやら、ヘンリー王子とメガン妃が王室の第一線から退くと宣言したことについて話し合うための家族会議らしい。

家族会議とは、どんな感じの会議なのだろうか。

普通の会議とどう違うのだろうか。

気になってしょうがない。

僕の家族で会議を開いた記憶はほとんど無いが、「家族会議」という言葉は聞いたことがあるので、おそらく家族会議が開かれる一般家庭も少なくないと予想される。

僕もいつか家庭を持った時は、「家族会議」を開いてみたい。
みんなで意見を交わす場が必要だと思うからだ。

会議には議題が必要だ。

よし、そうと決まれば
議題はどんなものがあるだろうか。

例えば、「次、旅行に行くとしたらどこに行きたいか？」
とかはどうだろうか？

それならば、
「近場の温泉がいいね」とか「キャンプもいいんじゃない」など意見が飛び交って、楽しい会議になること間違いなしだ。

いや待てよ。
もし思春期の娘がいた場合、「家族で出かけたくない」と言うに違いない。
なぜかと言うと、思春期だからだ。

そうなった場合、「次、旅行に行くとしたらどこに行きたいか？」という議題自体が却下である。

でもまあ、しょうがない。
誰しもが通る道。それが思春期だ。
思春期の娘に配慮した議題にしよう。

それでは「週末に家で食べる料理を決める」というのはどうだろう。

出かけたくないのなら、家で食べる料理を決めればいい。
家族共通の話題だしテーマに普遍性も感じられて、いつの時代の反抗期にも受け入れられる議題である。
きっと「焼肉がいいね」とか「鍋もいいんじゃない？」と大盛り上がりの家族会議になるはずだ。

いや待てよ。
僕の妻がいた場合、「週末ぐらいは洗い物をしたくない」と言うに違いない。
たしかにそうだ。週末ぐらいは家事も休みたいはず。

しかし、そんなことは計算済みだ。
洗い物ぐらい俺がやればいいだけである。

いや待てよ。
もし思春期の娘がいた場合、「お父さんの手で洗った食器を使いたくないから洗わないで」と言うに違いない。
なんてこった。めちゃくちゃ傷つくじゃないか。

でもしょうがない。思春期というものはそんなものだ。
出前にすればいいじゃないか。それだけの話。

いや待てよ。
もし思春期の娘がいた場合、「私のわがままでわざわざ出前の人に届けてもらう労力が申し訳ない」と言われるに違いない。
珍しいタイプの気の使い方だ。
良いやつなのか、自己中心的なやつなのか、よくわからない考え方だ。
でも我が子との関係に波風立てるのはやめておこう。

よし。それなら議題は変わるが、
外食に切り替えればいいだけのこと。
家族との食事ができればそれでいいじゃないか。

いや待てよ！！
思春期の娘がいた場合、「家族で出かけたくない」と言うに違いないじゃないか！！！
やってしまった！！
俺としたことが！！
二度も同じ過ちを繰り返してしまうとは！！！

待て待て、そう慌てることはない。

そんな思春期の娘が家族にいても
周りの目を気にせず、安心して出かけることができる場所、個室料理店があるじゃないか。
そこなら、安心して外食することができ、、

いや待てよ！！
めちゃくちゃ「三密」じゃないか！！！
小池さんが言ってた「密閉」「密集」「密接」に全て当てはまる環境じゃないか！！！

おいおいなんてこった。
俺としたことが。
まあまあ、こんなことは想定済みだ。
それなら、オープンテラスにでも場所を変えればいい。

いや待てよ！！
そもそも外出自粛だった！！！
不要不急の時期だった！！！
すっかり忘れてた！！！
あと、オープンテラスだと思春期の娘ついてこないわ！！！
というか、おれ思春期の娘いなかった！！！
助かった！！！ 

ということで、みなさん。
こんな時だからこそ外出は控えておうちで家族会議はいかがでしょうか。（とんでもない着地点）

（次はちゃんと真面目なやつ書きますのでお許しください）

おわり