自分の失敗を笑って話していたい
「女性の前でぜったいに自慢話をしない。
そうじゃなくて、失敗談を話すってぇわけだ。」
「天才バカボン」や「おそ松くん」の作者である漫画家の赤塚不二夫の言葉です。
この言葉は異性に対してだけでなく、
他人に自分を受け入れてもらうための極意だと思います。
僕の周りに自身の失敗談を
面白おかしく話している友達がいます。
その友達は決して自慢はせず、自分の失敗談で周りをいつも笑わせています。
そしてその友達の周りには常に人が集まっていて、
その友達に対してたくさんの人が相談事を持ちかけます。
この光景を見たときに、上の赤塚不二夫の言葉を思い出しました。
もちろん、
ただ失敗談を話すだけだと周りを盛り下げてしまうから、出来るだけ明るく話さないと逆効果かもしれませんし、
失敗を笑って話していると周りから「全然反省してないじゃないか」と思われるかもしれません。
またビジネス上で取引先や上司に仕事の失敗談を話した場合、
「あんな失敗をするなんて信用できない」と逆効果になるかもしれません。
だけど、
自分が失敗したことを他の人に打ち明けたら、
自分では思いつかないようなアドバイスをもらえるかもしれませんし、そうすれば自分だけで失敗を抱え込んで反省しているよりも有意義かなと思います。
仕事上でもプライベートの失敗談なら有効な手段になるかもしれません。
それに何より、
自分の失敗談を笑って話せている人が外から見ていて素敵に思えたんです。
その友達を実際に見て、僕はそう思いました。
そして、すぐに実践してみました。
僕自身が「失敗=恥ずかしいこと」と思っていて、他人に自分の失敗を話したことがあまり無かったということもありました。
とは言っても、
そんなに笑わせるようなスキルも無いし、
「失敗談の押し売り」になるんじゃないかと初めは不安でした。
それでも「いや〜実はこの前…」と試しに周りに話してみると、
自分の失敗談を聞いた他の人が同じような自身の失敗談を話してくれるようになりました。
なかなかコミュニケーションをしなかった人とも「失敗談」をきっかけに話す機会が増えました。
『自分の失敗を「実は…」と打ち明けることで相手も「実は…」と心を開いてくれる。
誰も他人の自慢なんか聞きたくないと思うし。』
その友達はそう言っていました。
他にも赤塚不二夫さんはこんな言葉を残していました。
『自分が最低だと、思っていればイイのよ。一番劣る・・と思っていればイイの。そしたらね、みんなの言っていることが、ちゃんと頭に入って来る。
自分が偉い!と思っていると、他人は何も言ってくれない。そしたらダメなんだよ。てめぇが一番、バカになればいいの』
この言葉は、
自分が偉い!自分が正しい!と思い込んでいれば、他人のアドバイスも聞かずに自慢話ばかりになってしまって、終いには呆れて周りの人が離れていくというようなことらしく、最初に挙げた言葉の意味合いとも似ているような気がします。
反対に自分が最低だ、劣る、と思えないと、
そもそも他人に自分の失敗談を話すことは出来ないかもしれませんね。
自分が正しい!と思っている人は、失敗を失敗と認めないかもしれませんし、そしたら失敗談が出来ないから、失敗談を話すことが出来ない。
ということは自分の間違いに一生気づけないかもしれない。(※極論です)
自分の失敗を失敗と認めることが出来てようやく失敗談を話すことが出来る。
そのためには自分が最低だ、劣る、と思ってた方がすぐに自分の失敗を失敗って認識出来るかもしれませんね。
あと、自分が最低だ、劣る、と思ってた方がなんとなく気が楽な気もします。
(でも最低だ、劣る、と思いつめるのも良くないですが…)
いろいろ考えていると、
テレビで人気のお笑い芸人さんも自分の失敗談を面白おかしく話していることに気づきました。
また、自慢話をして人気を得ている有名人もいないように思います。
もしかしたら
これはコミュニケーションの基本的なことなのかもしれないし、
多くの人が気づいていることなのかもしれませんね。
今さら気づきました。笑
以上、
そんなことを今更ながら気づいたという失敗談でした。(報告)
おわり