「先義後利」を意識する
数あるnoteの中から僕のnoteをご覧いただきありがとうございます。
今回は僕がビジネスをする上でめちゃくちゃ大事にしている「先義後利」という言葉について書いていきます。
先義後利とは
道義を優先して、利益を後回しにするということです。「道義」とは人として当然あるべき道の意味で、「利」とは利益のことです。
ビジネスを始めた時や苦しい時期に陥りやすい、『どうにか売上をあげたい』『コストを削って利益を増やしたい』という感情。
これは誰しもが陥る可能性のある感情だと思います。そして、ビジネスマン・経営者として間違いではありません。
ただ、順番を間違えるとドツボにはまる可能性があります。
僕が思いつく、鍼灸院でよくあることのが、
「1度の施術に使う鍼を減らす」「施術時間を短くする」などです。
まず根本の話をしますが、患者さんは何を求めているのでしょうか?答えは簡単ですよね。「良くなりたい」です。そして、僕たちの仕事は患者さんのその悩みや症状を改善するお手伝いです。
そこのニーズと提供できるサービスが一致するから患者さんは来院してくれます。でももし、良くならなかったら?変化がなかったら?まず、2回目の来院はないでしょう。
何が言いたいかというと、まず患者さんが求めていることを提供して、満足してもらい気に入ってもらえてから、その後に利益を追求するべきだということです。
先に「利益をあげたいからコストを削ろう」とか「患者さんをたくさん見たいから時間を減らそう」という考えに陥ってしまうとズルズルと負の連鎖が始まってしまいます。もちろん、利益をあげたいから鍼の本数を減らすのも、患者さんをたくさん見たいから施術時間を減らすのも悪いことではありません。当然誰でも考えることだと思います。ただ、順番を守りましょうということです。
30分かからないと効果を出せない症状を利益のために20分で施術をするようにすると、当然ですが、患者さんは満足しないし、納得もしません。
でももし、利益をあげないといけないから、20分で効果を出せるようにした後、施術時間を短くするなら何の問題もないと思います。
要するに何回も言いますが順番です。もし、目先のお金に困っていても、そこは我慢して、何よりも患者さんを第1に考え施術をして効果を出して、満足してもらい、2回目以降来院してもらえるようにするとか、良い口コミをしてもらって新しい患者さんを紹介してもらうとか、そっちを目指すべきです。(短期的にお金を稼ぐだけで良いなら話は変わります)
目の前の患者さんにしっかりと向き合い、満足してもらってから利益の回収に回った方が絶対に長い目を見て勝てると思います。
まとめになりますが、僕は23歳の時に独立してから、「先義後利」という考えを常に意識して、最初は苦しくても、その後絶対にその人たちが助けてくれる時が来るという思いでやってきました。
何度もやめようかな、どこかに勤めに行った方が楽かなって思ったし、実際に行動に移そうとしたこともありましたが、そういう時にはいつも誰かが助けてくれました。
そして今日の僕があります。
この考え方が正解か不正解かはわかりませんが、僕はこの考えでやってきて今の僕があります。
始めたばっかりで資金繰りに苦しい時は冷静な判断がつきにくく、目先のお金に走ってしまうこともあると思うのですが、そこをグッと我慢して、目の前の人に自分が持っている100%の力を注ぎ丁寧に施術することで、その後の大きな結果に繋がると思いますので、突発的な判断に任せるのではなく、一呼吸おいて冷静になってから行動に移すようにしましょう。
キングコング西野さんがブログで
『圧倒的に相手を勝たせることで自分も勝つ』と言っていました。自分だけ勝つのではなく、周りみんなが勝つのが一番です。
僕たちに置き換えると
圧倒的に患者さんを満足させることで僕たちも満足できる(患者さんが増えて売上も上がる)だと思います。
もし、これから開業を考えている人だったり、何かに悩んでいる人がいましたら、心の片隅に「先義後利」の精神を置いてみて、行動をしてみてください。
今回も長いnoteになりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。
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