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音読の課題は、Microsoft Teamsでほぼ解決!
結論を先に申し上げると、Microsoft Teamsの課題機能「音読の課題」は小学校現場において有効な機能であることです。
小学校での音読課題は、多くの学校で慣例の宿題の一つとなっています。
発声力や表現力、読解力を向上させる1つの手段として授業中でもよく取り入れられる学習活動の1つです。
宿題でも音読カードなどを教師が作成し、子どもが持ち帰り、保護者などがサインし、次の日に提出することが行われていることが多くあると思います。
音読カードは、私も長い間活用してきましたが、今年度からTeamsの課題機能で音読の課題をすることにしました。
まず、これまでの音読カードの課題を私なりにまとめると以下の通りとなりました。
音読カードの課題①音読の評価基準があいまい
教師と家庭での評価者が異なるので、よく考えれば当たり前のことかもしれません。例えば、「はきはきと」「伝わる声の大きさで」という観点があったとすると、それを評価するのはそれぞれの評価者であるので、ずれが生じることはしばしばあります。
音読カードの課題②保護者が音読を聞く時間を作れない
保護者の多様な働き方が一般化してきた今、音読を聞く時間がない(もしくは、深夜早朝しかない)という保護者の方も一定数おられます。
音読を聞いてあげたいけど・・・と思っても、なかなか叶わない現状にもどかしさを感じておられる方もいるのではないでしょうか。
音読カードの課題③音読が形がい化していることがある
なんとなくどの学年もやっているから、音読を続けていくと音読することが目的となってしまい、子ども達もモチベーションが維持しにくくなります。
高学年に上がるほどその様子は顕著な気がします。
そこで、Teamsの「音読の練習」機能です。
以前から英語では注目されていましたが、これ、日本語でも結構使えることが分かってきました。
まず、その方法からご説明します。
Teamsの課題機能から音読の課題を出す方法
1,チーム画面から、「課題」を選択
2,「作成」または「+」ボタンを押す
3,「新しい課題」を押す
4,課題を作成するクラスを選択する→「作成」を押す
5,「学習アクセラレータ」→「音読の練習」を押す
6,「WordまたはPDFのインポート」を押す
7,どこのチャネルに表示するか決めてから、「割り当てる」を押す
私自身は、Wordが使いやすいので、よく使っています。
また、「下書きとして保存」をすれば、すぐに課題が出されないので、
1週間分ぐらいの教材を用意しておけば、あとは毎日小出しにできます。
何度も同じ音読をさせたいなぁというときは、「複製」という機能もあります。
では、この機能の利点を見ていきましょう。
利点①音読カードの準備が不要
音読カードは、各教師の裁量で作られています。
作成→印刷→配布→回収→ハンコやコメントする→配布→回収→・・・
を繰り返していくカードが音読カードです。
Teamsの課題機能なら、提出されたらその時点でコメントして、返却することもできます。
(返却以外にも「改定としての戻し」「免除」もできます。)
準備回収の過程が減りますので、結構な校務改善かなと思います。
利点②音声認識機能で間違いをその場でフィードバックしてもらえる
これが、目玉の一つかと思います。
子ども達は、その場で自分の音読について「リーディングコーチ」というフィードバックを受け、その場で語句の復習ができます。
正しい発声ができると、「★」が右上に出るので、モチベーションも維持できます。
子どもの声
低学年で初めてやってみました。
低学年場合は、Teamsを使うことに抵抗があります。
なぜなら、漢字かカタカナで書かれていて読めない文字が多いからです。
なので、操作をルーティン化させることに1~2週間ほど時間かかかりました。
操作を覚えた子供たちは意気揚々。ガッツポーズしながらしている子もいるほどです。
唯一難点なのは、たまに誤読としてフィードバックされた単語を正しく読んでも正当と認識されないことがあることです。
これは現在の性能の限界なのかなと思いつつ、子ども達には「君の発音はあっているよ。」と声をかけています。
保護者の声
今のところ上場です。「時代ですね~」は何回か聞きました。
ある保護者の方からは、正解が難しかったのでうれしいという声もいただきました。
最初は子どもも大人も慣れないことがあるかもしれません。
うまくできなくても叱るのではなく、学校に登校してからの挑戦も認めつつ少しずつできるようになったらうれしいですね。