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コントロールとは

【構造からみる人間関係】でも、お話ししましたが。人間関係において「コントロールしない」ということはとても大切なことです。

とはいえこの「コントロールしない」ということは非常に難しいことだったりします。なぜなら大抵の人は「コントロール」ということについてよく分かっていないからです。

ここで言うコントロールとは、命令したり、怒ったり、ガミガミ言ったり。という、いわゆるパワハラ、モラハラ的なことだけではありません。

「コントロールしない」と言うと「相手の言いなりになれば良いのね」「反論しなければ良いのね」となる方も多いのですがー。

ここで言っている「コントロール」とは「相手との接点において、なんらかの意図を持ち、不自然なことをする」というこです。なんらかの意図を持った不自然さとは「相手」や「場の要素」を「コントロール」しようとすることで生まれます。

これは簡単に言うと「必要以上に何かをする。もしくはしない。」ということです。不自然さがあるとき、そこには何かしらの意図があり、その意図とは良くも悪くも「コントロール」だということです。

必要以上に、怒ったり、ガミガミ言うのも不自然ではありますが。必要以上に、萎縮したり、ヘコヘコするのもまた不自然であり、そこには「好かれたい」「波風立てたくない」という意図からのコントロールがあるのです。

さて、賢いあなたはもうお気づきかも知れませんが。実は人間関係の99%はコントロールありきの関係です。そしてそれは、とりたてて悪いことではありません。

「好かれたい」「幸せになってほしい」「楽しく過ごしてほしい」などなど思うことは、誰しもが持つ感情であり、別に悪いことではありませんしね。

とはいえ、距離感と強さを間違えばコントロールは一気に不自然さを生み、揉め事を生みます。ちょっと前まであんなに仲が良かったのに、次に見たときには口も聞いていない・・・。なんてことは案外多かったりいたしますが。

これは、急速に距離を詰め過ぎたり、お互いの思い(意図・コントロール)が強すぎたため、不自然さが生まれ、その反動が一気にでた。ということです。

「コントロールしない」「不自然にならない」ということは、実は非常に難しいことです。

なぜなら大半の人は「より良くなりたい」し「相手の幸せを願う」し「好かれたい」ですから。こう思うことはひどく真っ当なことですしね。

ただ、どのような思いからであれ「コントロール」は、度を越すと不自然になり「歪み」を生みます。

最初は良かったけど、だんだん会うのが苦痛になってしまったりする場合、徐々に歪みが生まれ、それに伴い無理が生じてきたのを感じ取っているということです。

「コントロールしすぎない」ように注意するときのポイントは以下の3つです。

(自分にとって不本意なら)相手のペースにのらない。(自分にとって)距離が近すぎるなら離れる。そして(相手に)圧をかけない。

自分にとって何が不本意で、どの距離感がちょうど良いのか?を知るためには、日々自分の思いや感覚を注意深く拾っていく必要があります。

この、自分の思いや感覚は、結構日常的に見て見ぬふりをしている方も多いようですので、意識的にやる必要があります。

慣れないうちは、相手が目の前にいる時には難しいかもしれませんが。常に自分の感覚を注視していると(自分にとって)どのような距離感が自然なのか?が見えてくると思います。

そして、もう一つ。自然さのために大切な「相手に圧をかけない」ということですが。

これね。大抵の人はこう言います。「私は相手に圧なんてかけてない!」と。でも、もしもあなたが、そう思うとしたら要注意です。

なぜならそんなことは、わかるはずがないからです(笑)わからないことを「わかっている!」と断言する時点でそこにはなんらかの圧があります。では「わからない」相手の感じ方をどうしたら察知し自然に関わることができるのか?といいますと。

「相手の話をちゃんと聞く」ことです。

これは、ものすごく当たり前のことですが。ものすごく難しいことでもあります。ちゃんと相手の話を聞く。とは「自分の考えを混ぜない」ということです。

相手の言葉を言葉通りに聞く。自分に引き寄せて勝手に理解しようとしない。(だって、わかるわけないのですから)わからないことは質問する。それでもわからないなら「わからない」ということを理解する。ということですね。

・・・このようにお伝えすると、またもや多くの人は「できてます!」「やってます!」となりますが。注意して欲しいのは自分が裏を読もうとしていないか?ということです。

これは「人の気持ちがわかる!」と自負してる人ほど陥りやすい罠なのですが。相手の言葉や話がたとえ嘘だとしても「それはそれで良い」ということを知っておく必要があるのです。

相手はたとえそれが本音ではないとしても、あなたにはそう伝えようとしているのです。その言葉を聞きどのように感じ、どのように対応するかは、あなたの自由であり、それはそれで自然なことではありますが。

相手に本音を話させよう!とすることは「圧」であり不自然なことなのです。もちろん、嘘をつかれたり、誤魔化されたりすることは嫌なことですがー。

もしかしたらその原因は、距離を詰め過ぎたり、(本音で話す者同士になりたい!)とコントロールしようとすることによる歪みのせいかもしれません。

まぁもちろん、相手が単なる詐欺師の才能のあるタイプの人なのかも知れませんが(笑)その場合はこちらも、なんらかの違和感や不本意な感じがするでしょうから。相手のペースにのらないこと。正しい距離感をとること。を意識すれば良いのです。

人間関係とは三次元においての楽しみであり、様々な摩擦もある種の醍醐味ではありますがー。重要なことだけに、もっとも不自然さを生みやすいものでもあります。

自然な人間関係のために、コントロールすべきは自分や相手ではなく。その間合いと距離感、要素のバランスなのです。


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