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水風呂をはじめてすぐに起きた逆転劇

 昨日、転職した先の会社での扱われようの辛さにやられて、真冬の最中に水風呂を始めた話をしました。
水風呂を始めてから2週間経つか経たないかの時に起きたミラクルについて書こうと思います。

 その会社は外資系の会社で、その前にいたちょっと昭和の趣のある会社とは大違いの非常にデジタル化が進んだ会社でした。
もちろん私が知らなかっただけで、今世界基準ではそうなってるってことなのかもしれません。
新しく入社した全員がパソコン上で履修する全世界共通の人事教育プログラムがあるのですが、そのなかでは「いじめや不当な扱いは許されない、声をあげるように」と繰り返されていました。

 次第に朝起きるときの重苦しさ、閉塞感が耐え難くなってきており、「今の状態はどう考えてもおかしいよなぁ。会社自体はまともそうだからもっと上に言ったらなんとかなるかしら。」とも思いつつも、どうしたものかと悩んでいたある日、とあるメールが会社の私のパソコンに届きました。

それはその外資系の会社の本社より委託された調査会社からのメールでした。
「あなたは今の職場をほかの方に勧めますか?勧めるとしたら10段階のうちのどのスケールになりますか?」

いわゆる【職場満足度調査】ですね。全世界一斉に全社員に対して行われることになったようなのです。
設問は上に書いたものだけでなくかなりの数があり、回答は匿名であり、そして匿名のまま不満を打ち明けたり相談したりできるシステムが構築されているようでした。

なんということでしょう。
棚から牡丹餅?濡れ手に粟?なんか違うな。
ともかく、自分で実情をメールに書いて送ったり上のほうに直訴したりしなくても、アンケートに回答するだけで簡単に今の状況を伝えられる機会が降って湧いたのです。
しかも回答の内容によっては海外にある本社にまで届いて問題視されるかもしれない。もともと私の部署は「短期でやめてしまって人が続かない」ということで議題にもあがっていたようなので、可能性大です。
あまりの偶然とタイミングに信じられない思いでしばしパソコン画面を眺めていました。

回答締め切りまでの期間は1か月弱。
このアンケートは結構重要な調査なのか、人事からも回答を促すメールが度々届いたり、社内の雰囲気もその間なんだか変わって皆とても親切な感じになり、
何よりも悩みの種の直属の上司の変わりっぷりが。
ほんとにあんなに失礼な態度だったのにまるで腫れ物に触るかのように丁寧になり、唖然としました。

急に態度が変わるってことは自覚してツラく当たってたってことやん?


「スケール1とか2とか選んで、今まで理不尽と感じたことを記載して回答したらどうなるんだろう。」
とも思っていました。
私の仕事ぶりも、上司が研修を引き延ばして私の業務の範囲を限定していることも、デジタル化されているこの会社ではすべてが記録に残っているので証明することは可能です。

「でもちゃんと回答すると、その後の聞き取りとか面倒だな」
などと私があれこれ考える一方で、件の上司は日増しに元気がなくなっていきました。

そんな毎日を過ごしながらも早朝からのオイルマッサージ→水風呂は継続していたわけですが、さらに10日ほどして派遣会社の担当さんから勤務後職場近くでの面談を打診されました。
私への理不尽と思われる扱いについては派遣の担当さんにメールや電話で伝えていて、「ちゃんと話をしたいので次の更新の面談はぜひ上司も交えた三者での面談にしてほしい」と伝えていたのですが、なんとその担当さんとの面談で、会社の意向で私の契約の更新は無いと言われたのです。

「ああそうですか」

自分でも意外なほどに、あー先方がそう言うならしょうがないね、というあっさりさっぱりとした気持ちでした。
事実しょうがないですしね。

このタイミングで更新しないと決定した、上司の真意はわかりません。
どちらにせよ悪いスケールで報告されるなら、辞めさせてしまえばあとの細かい聞き取りも不可能になるし、逆恨みだとかなんだとか言いくるめられるとか思ったのかもしれません。
もしくは「よい報告をするから辞めさせないでほしい」と私が言ってくるのを期待したのかもしれません。それはないか。

アンケートの施行が発表されて上司の態度が変わってからずいぶん楽になっていたのですが、私が会社を辞めることが決まってからはさらに自分でも驚くほど気持ちは凪いですっきりでした。
「なんでさんざんひどい目にあわされてしかも辞めなきゃいけないのよ」などともっと気持ちが荒れるかと思ったのですがそうでもなかった。

そして淡々と、自分のできることを自分の最善の力でやる。
振り子の法則で繰り返し出てくる仕事へのスタンス、「自分の両手と頭を貸し出すことがあっても心は常に開放しておこう」の状態が、仕事を辞めると決まってから難なくできるようになったのです。
上司も気にならなくなるし、短い間でしたが本当に快適でした。

私の退社日までに件のアンケートの締め切りは到来し、結局私は「アンケートに回答しない」という選択をしました。
あんなに回答を促されていたのに出さなかったのでそれなりに社内では問題になったと思いますが、まあ建前では匿名で特定不能ですしね。
「辞めるのにもう余計なエネルギーを使いたくない」という思いがありました。
上司はそのアンケートの締め切りが過ぎてから私の退社日までの2週間ほど、別に手のひら返しでまた辛く当たるということもなく、非常に私を気遣い、大人の対応で接してくださいました。
最初からそうだったら平和に働けたでしょうにとも思います。

ですが、そもそも今回上司にひどくやられたのも、「この職場で自分を生かしてがんばろう」と私自身が過剰に意気込んでしまって平衡力を失ってしまったしっぺ返しのせいだと思いますし、
さらに、ひょっとしたら私の中に「早く研修をすすめてよ、もっと私に仕事をやらせてよ」という傲慢さと軽蔑する心があったのかもしれません。

軽蔑と虚栄心
 他の人々を非難する、とりわけ軽蔑する時に、平衡状態が大きく崩れる。エネルギー面では良い人も悪い人もない。あるのは自然法則に従う人と現状に擾乱を持ち込む人だけだ。後者は結局崩れたバランスを元に戻そうとする力の作用をいつも蒙ることになる。
 もちろん非難を受けるような状況は、誰にでも起こり得る。あなたが非難されたらどうだろうか?これは暇つぶしに質問しているのではない。もし誰かがほかならぬあなたに嫌がらせをしたら、それによってその人はバランスを崩したことになり、あなたはというと、不健康なポテンシャルの発生源になるのではなく、バランスを回復しようとする力に道具として利用されることになる。つまり平穏を乱した人は当然の報いを受ける。
 あなたがその人についての思いを洗いざらいぶちまけることもあるだろうし、それでは済まずに、良識の範囲内で一定の行動に出ることもあるだろう。しかし、もしあなたが非難している対象が、あなたに具体的に何も悪いことをしていないのならば、あなたはその人を責める資格はない。
 この問題には自分の損得をよく考慮したうえで臨みたい。
(中略)
 こうした非難を行った結果、あなたは自分自身の周りに過剰ポテンシャルを産み出している。なぜそうなるのか?相手がとても悪質なのに対し、あなた自身のほうは何も落ち度がないはずだからだ。一度相手に角や蹄が生えてしまうと、あなたは天使にならざるを得ない。とはいえあなたに翼が生えているわけではないから、バランスを取り戻す力が作用し始める。こうした力が用いる手段は、それぞれの具体的な状況により様々である。だが結果は本質的に一つで、あなたは鼻っ面に一発くらうということだ。あなたが行った非難の強さや形態によって、この一発はあなたも気づかないほどの場合もあれば、あまりにきつくて一番ひどい人生ラインの一つに移動させられてしまうこともある。
 あなた自身が、非難の種類とその結果に関する長いリストを作成してもよいだろう。ここでは、分かりやすくするために、いくつかの具体例を挙げることにする。
 どんな理由があろうとも、決して人を軽蔑してはいけない。軽蔑とは非難の最も危険な種類である。なぜなら平衡力が働く結果、あなたは自分が軽蔑した人の立場に陥る可能性があるからだ。失われた調和を回復するためには、平衡力にとっては最も手っ取り早くて簡単な方法である。乞食やホームレスを軽蔑できようか?自分自身が財産や家屋敷を失うこともある。そうなればバランスは回復する。身体障害者を軽蔑できるだろうか。あなたが事故に遭うのもわけないことだ。アルコール依存症や覚醒剤常習者を軽蔑できようか?難なく彼らと同じ立場に陥るのだ。そうなるように生まれたわけではないのに、様々な人生の状況によってそうなってしまったのである。このような状況はあなたを避けてくれるはずだなどと、なぜ考えられるだろうか?
 何があろうと、自分の職場の同僚を非難してはいけない。あなたも同じ間違いを犯すかもしれない。悪くすると、あなたにとって何の利益にもならない争いがおこることもある。たとえ、もしあなたが完璧に正しい場合でも、職場から追い出されることだってあり得る。
 着ている服装が気にくわないということだけであなたが人を非難すれば、あなた自身がその人よりも一段低く見られてしまうだろう。なぜなら、あなたはネガティブなエネルギーを放射しているからである。
 人が自分の成功に誇りを感じたり、または自分で自分にほれ込んでしまう場合、何も悪いことはない。自分への絶対的な愛はすべて満ち足りているということであるから、誰の邪魔にもならない。平衡状態が乱れるとしたら、他人の弱点、短所、または控えめな成功などを軽蔑する姿勢が、水増しされた自己評価と対置される場合である。そうなると自己愛は自惚れへ、誇りは虚栄心へと変質する。平衡力の作用がもたらす結果は、これもやはり鼻っ面に一発くらうものとなるだろう。
 軽蔑と虚栄心は、人間の持っている欠点である。動物はそれらが一体何なのか知らない。動物は自然法則にかなった意図に基づいて行動し、それによって完全無欠な自然の意志を執行する。野生の自然は理性的な人間より完成されている。オオカミは、ほかの猛獣と同じく、自分の獲物に対して憎悪も軽蔑も抱かない(あなた自身、カツレツに憎悪や軽蔑をいだくことができるだろうか?)。しかし、人間は止むことのない過剰ポテンシャルの中で、他人と自分とのお互いの関係を組み立てていく。動物や植物の偉大さは、そのことを意識しない点にある。意識するということは人間にたいへん有益な得点をもたらしたが、虚栄心、軽蔑心、罪悪感、劣等感などのように有害なゴミまで添えてくれた。

ヴァジム・ゼランド著「『振り子の法則』リアリティ・トランサーフィン」 第4章バランス 「軽蔑と虚栄心」P176-179


平衡力を乱していた私はまさに「鼻っ面に一発くらった」状態だったわけです。
あのままだったらどうなっていたのだろう。
水風呂に入るようになったから、あの「全社一斉アンケート」という「上司がたちまちおとなしくなるミラクル」が引き寄せられたのだと思います。
ですが、私が蒙っていた辛い状態が、あるべき平衡力を取り戻すためのムーブメントだったとしたら、このイベントはなぜこのタイミングで起こったのでしょうか。
そしてもし、私があの後「全社アンケート」にありのまま答えていたらどうなっていたのでしょう。さらに平衡力を乱すことになっていたのでしょうか。
アンケートに回答しなくても、契約更新無しという結果はしっかりついてきて、それで平衡力の収支が合ったかもしれませんが、渦中から離れてあとで振り返れば、あそこを辞められたのはむしろ私にとってよかったとも思えるのです。

平衡力の解消に水風呂の効果があるのかどうか何とも言えません。
ただ、私は毎朝水風呂に浸かりながら祝詞を唱えていて、まさに「罪汚れを根の国底の国に流してくれる」大祓祝詞のおかげで平衡力のアンバランスの解消が早まったとか?そんなことってあるかしら。
さすがにそんなことはトランサーフィンの本にも載ってない。
いやでも、シリーズのどこかにお風呂やシャワーを用いてのなんかの記述があったはず(すっごいうろ覚え)。探してみよう。

ともかく平衡力を乱したという点において私に落ち度があったとはしても、その揺り戻しとしてこのままだと鬱になりそうとまで思える閉塞した状況であったわけで、それを、まったく予期せぬ規模と絶妙なタイミングで打破してくれたあのイベントが起きたことは忘れられません。

水風呂は心や身体の平衡を取り戻し、凪いだ状態にしてくれるように感じます。
それについては実感のできたものからちょこちょこ書いていきたいと思います。





















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