カンボジア・プノンペン遠征
2019年11月、ミャンマーでのW杯アジア2次予選のアウェーマッチを控えており、モンゴル代表はカンボジアで合宿を行いました。
11月のモンゴルは氷点下近くまで気温が下がります。したがって、ミャンマーの暑い環境に身体を慣らすためとともに、カンボジア代表とのフレンドリーマッチを行う目的がありました。
プノンペンホテル
今回の滞在先はこちらのプノンペンホテル。
モンゴルにはリカバリーをするような施設がほとんどありませんが、南の国ではどのホテルにも綺麗なプールがあるため、ありがたいです。
フィットネスルームもありましたが狭いため、いくつかのグループに分けて利用。
部屋は十分な広さと清潔さがありました。
写真はありませんが、食事は東南アジア中心の料理に加えて刺身があり、肉しか取れないモンゴル生活をしている私にとっては最高でした。(遠征先で生モノは要注意です。食べ慣れていない選手は特に)
練習・フレンドリーマッチ
練習場はボーウング・ケットFCやプノンペン・クラウンFCのグラウンドを使用させていただきました。
非常に硬い人工芝のピッチのみで数も限られているモンゴルに比べて、どこも天然芝でいくつもサッカーをする環境があるのは良いですね。
そこまで暑すぎることもなく、また夕方には涼しさを感じる気候でした。
さて、カンボジア代表とのフレンドリーマッチはプノンペン・オリンピックスタジアムで行われました。
試合の内容についてはこちらの動画を見てみてください。
そしてカンボジア代表と言えば、本田圭佑監督。憧れていた方の一人であり、このような形で会うことができたのは非常にうれしく思います。
立ち振る舞いがカッコよかったです。素晴らしすぎるタイミング。この時期にモンゴルのサッカーに関わっていて良かった。
また、日本人のスタッフが数名いて、少しだけお話しをさせていただきましたが、もっとアタックしておけばよかったなと少し後悔。
市内観光
観光というほど、回るような時間はありませんでしたが、チームで散歩をしたり、みんなが休んでいる時に一人でぶらぶら。
ちょうど水祭りという大規模なイベントが開催されており、なんか盛り上がっており、せっかくなら少しでも見てみたかったですが、チームスケジュールに合わず断念。
カンボジアと聞いて、発展途上・貧困というイメージが強かったですが、高層ビルがいくつもあり、モンゴルより栄えている印象でした。
遠征時に毎回密かに楽しみにしている現地のビール。めちゃくちゃ安いというわけではありませんが、Angkorビールは美味しかったです。
最後に
日本遠征の記事でも触れましたが、このカンボジア滞在中にも、渡邉さんがモンゴル代表のためにシューズを持ってきてくださいました。
その活動を詳しくご紹介されているので、ぜひこちらを読んでみてください。
ちなみにチームには内緒ですが、深夜にホテルを抜け出して渡邉さんにバイクで夜のカンボジアを色々と案内していただきました。とても刺激的で楽しかったです。
さて、度々言っておりますがモンゴルは人工芝しかありません。その一方で、国際試合は天然芝であることが多いため、収入の低いモンゴルの選手たちは容易に天然芝用のシューズは手に入れられません。
渡邉さんの活動がいかにモンゴル代表の大きな支えになったか、3年近くモンゴルサッカーに関わっている私から見たら、図りしえない非常に大きいことであると感じております。
この支援に携わった企業に対して、モンゴルサッカー協会から何かアクションを起こすべきだと話をしましたが結局何もせず......
話が上層部まで届かなかったのでしょうか?いずれにせよ惜しいことをしているなと。
サッカーをはじめ、モンゴルにおいて様々なスポーツ競技が力をつけつつあります。道具や指導者だけでなく医療面などの環境整備やサポートに関する需要も、今後さらに高まっていくことになることでしょう。
知識や技術をしっかり身につけてから、挑戦するのも一つの方法。ただ、準備万端でいざやるぞって行動し始めても、その時にはすでに出遅れているかも。
もちろんそのようなことが不要だというわけではありません。でも、"先行者利益”はかなり大きいものだと考えています。
ある程度持ったら迷わず一歩踏み出してみる。いくら悩んでも答えは出ず、動いて初めて様々なことが見えてくると思います。
……いつやりますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。ぜひ他の記事も見てみてください。