甘い夢
こんにちは
モンガトウの嫁でパティシエール、長尾久美子です。
ついに12月。気持ちは焦るけど、幸せな気分でいっぱいです。
おかげ様でたくさんのお仕事を頂き、毎日が無我夢中で過ぎていきます。
ちょうど一年前の今頃、私は死ぬんだろうなって思っていました。
神様がそう決めたのなら仕方ないな。。って死ぬことを一度覚悟したら、何があってもさほど動揺しなくなりました。病室の窓から空を眺め、今までの出来事や出会ってきた人を思い返しながら、こうして今まで生きてこれたんだから私の人生悪くなかったんじゃない?って思いながら過ごしました。
10か月ほどの長い治療の末、こうして以前のように仕事ができるようになりました。
生きてるだけで丸儲け
そんな言葉を実感しています。この命は貰った命。ふたつめの命を貰った気がするのでこれからはもう自由。どんな風に生きようか。楽しみに考えています。
世の中コロナで大変なのですが、一度死んでる気がする私は死ぬよりひどい事ってないよね。って開き直ってしまうので、必要以上に怯える事もありません。
クリスマスプレゼントのお菓子のご注文を頂いたのです。
幼稚園のクリスマスパーティー用のクッキーがぷっくりと焼きあがったのを見ていると、星型のクッキーがチビちゃん達の手に見えてきました。
サンタさんからですよーって、小さな手ひとつひとつにこのクッキーが手渡され、嬉しそうに笑うチビちゃん達の顔を想像すると、サンタさんになったような気持ちがします。世界中のパティシエはこの時期サンタさんの弟子なのではないかなぁ、ってワールドワイドな思考になりました(笑)
と、思わずこんなツイートを。
心の底から洋菓子職人に憧れたのです。甘い夢を見ていていいのです。
夢や憧れが、強い思いとなって自分を困難からひっぱり上げてくれるのです。
病気で一番つらかった時、私は何に救われたか。
大切な人達と話をして、笑える瞬間が死ぬまでにきっとあと一度や二度はある。
たったそれだけで気力が湧きました。
笑顔の瞬間ってそれほどまでにかけがえのないものでした。
みんなきっとそのために生きています。
お菓子を手にした子供たちが笑顔になるなら、その笑顔を作り出すパティシエっていいよね(*´▽`*)♡
それでは、また