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水無月十二日 佛も神も
佛もいれば神もいる、ということで、宇都宮と日光、両方の二荒山神社も参詣しました。
宇都宮二荒山神社は、土地の開祖を主神とする文字通りの氏神様ですから、他所者としてご当地初見参のご挨拶をしました。
自然神や氏神が主たる祭神である神社の場合、基本はご挨拶と神威弥栄を祈念するのみにしています。個人的な願い事は天神さんや観音さんのように、一定の機能を託された存在にするべきだと思っているからです。しかもそれだって一種の決意表明や希望の言語化をする場に過ぎない、と。
また、氏神はやはりその土地の人のものだし、自然神は「なんでもいいから鎮まっていてね、荒ぶらないでね」と頼み込む相手だし。あれを叶えてくれこれをやってくれと祈願するのは筋違いだと思うわけです。
ま、あくまで私個人のこだわりに過ぎないんですけどね。
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日光二荒山神社の主祭神は二荒山大神(ふたらやまのおおかみ)、男体山が御神体です。そこに「オレが神」って乗り込んで神社を作っちゃった家康、実に図々しいというかなんというか……。戦国武将ってどの人もこの人もほんと自我が強いですよね。中世人ともまたまったく異なる乱世の精神構造、大変興味深いところです。
ちなみにどちらも下野国一之宮ということになっています。全国一之宮巡りも一気に二箇所クリアできました。善き哉。
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