卯月六日 田戸台分庁舎一般公開
昨日は横須賀の田戸台にある「田戸台分庁」の一般公開に行ってきました。
旧軍の横須賀鎮守府司令長官邸が現存しているんです。
例年桜の時期に合わせて一週間ほど公開されますが、コロナ禍においては二年ぶり。残念ながら桜は盛りを過ぎていたものの、まだ景色を淡く染める程度には残っていました。
どうです。この見事な和洋合体の建物。昔は公の部分を洋館、私の部分を和風にしたんですね。日本の近代化を視覚的に捉えることができるのが、戦前洋館のおもしろさだと思います。
戦争を乗り越え、よくぞ残ってくれたものです。
小高い丘の上に建っているので、庭からは東京湾が一望できます。奥に見えるのは観音崎、その向こうに霞んでいるのは房総半島です。建物がもっと少なかったその昔は絶景だったでしょう。
風光明媚な館で、歴代の司令官たち、そして戦後ここに住んだ占領軍の司令官たちは何を思い、何を語ったのでしょうね。
戦争の愚かさを日々感じる今だからこそ、余計に深い感慨がありました。
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