第二章:倹約こそが資産形成の基本。

第1章ではお金に対する価値観、姿勢をお金持ちバージョンに変えることができたと思う。この章ではいよいよ、実際にどのような手順で資産形成をしていけばいいのか、具体的に話していこうと思う。
さて、資産形成において万人にお勧めでき、かつ簡単にできることは何だろうか。たくさん稼ぐ能力だろうか。もちろんそれも大切である。しかし皆が皆高年収になれはしない。私にとってそれは「倹約」であるという結論にたどり着いた。それではなぜ「倹約」こそが最も重要なスキルであるのかを説明していく。

① やれば誰でも結果が出る。
これから資産形成に取り組むという方にとって達成するのが簡単であるということは大切である。ロールプレイングゲームでもそうだろう。私は「ドラゴンクエスト」や「ポケットモンスター」をよく遊んでいた。最初はまず弱い敵から倒していき、徐々に強い敵と対峙してきた。少しずつ自分のパーティが強くなっていくのを見るのは楽しかった。
資産形成もそうである。初めから難しいことに挑戦しようとすると挫折してしまう。資産形成は早く始め、継続することが大事であるため、途中で挫折してしまうのはもったいない。だからこそ、まずは簡単なことから始めていけばいいのだ。「倹約」はやれば誰でも結果が出るのだから。
ここで「倹約」というとケチ臭いだのお金は使ってナンボ、という人が必ず現れる。私自身職場では「もっとお金を使えばいいのに」「ケチだなあ」なんてことを言われてきた。しかしケチと倹約家は天と地ほどの差がある。ケチというのはなんでもかんでも支出を抑え、最低限(あるいはそれ以下)の暮らしをすることだが、倹約家は自分にとって価値のあることにはお金を惜しまず使うが、価値を感じないことにはお金を使わない。つまり、自分が人生で大切にしている事象が明確なため、メリハリのあるお金の使い方をしているのだ。
さて、倹約について理解したら、次はどのように倹約を実践するかだ。それは「固定費の見直し」だ。これが第一歩なのだ。固定費というのは家賃、保険料、通信料、サブスクリプション、車にかかる費用などがそれにあたる。それでは具体的にどうこれらの固定費を削減していくか、ということを説明していく。

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