まだまだ勘違いしている人が多い「投資」と「投機」
投資と聞くと「安い時に買って高い時に売る」ものって思いますよね。
もちろんこれが基本です。
誰も「高い時に買って安い時に売りたい!」なんて思いません。
でも毎回そんなうまくいきません。
だから正しいところに正しくお金に旅をさせれば大きく育って帰ってくるんだよと言っても
そんなうまい話があるわけない!
投資なんて怪しい!
投資なんて損するからやめとけ!
投資なんてギャンブルなんだから上がるなんてわかるわけない!
そんなのわかってたら今頃みんな金持ちじゃん!
となるわけです。
これは投資と投機がごちゃ混ぜになっている人の感覚です。
これがまだまだ日本に浸透している投資に対する一般的な認識ではないでしょうか。
確かにリターンを期待して資産を投じるという意味では
投資も投機も同じといえます。
が、、、、
実際は似て非なるもの!
この考えから脱却できない限り、資産形成への道のりは遠いと言えます。。
簡単に説明すると
【投資】資産(株式等)にお金を投じる
【投機】機会(タイミング)にお金を投じる
ということです。
非常〜に初歩的なことなのでご存知の方にとっては何をいまさら、、、
かもしれませんが【投資=ギャンブル=危険・騙される】のように思っている方にとっては知識をアップデートするチャンスだと思います。
まずここで投資・投機の考え方を整理しておきましょう。
投資家ウォーレン・バフェットの育ての親としても有名なベンジャミン・グレアム曰く、
投資とは、詳細な分析に基づいて行うものであり、元本を保全して、適切なリターンを上げることと定義する。この条件を満たさないものを投機と呼ぶ。
と言っています。さらに
投資家と投機家の相違は、その人が相場変動に対して、どのような態度で挑むかという点である。投機家の関心事は、株価の変動を予測して利益を得ることであり、投資家の関心事は、適切な証券を適切な価格で取得し保有することである。
なるほど、、、原理原則です。
上がり下がりの激しいもの、上がったから売って下がったから買ってを繰り返すもの。タイミングを見計って売り買いするものは投資でなく、投機つまりギャンブルだと言っているわけですね。
日本人はここの教育を受けていない、または受けさせないので
投資は危ないものだ!
損するからやめておけ!
この考えからいつまで経っても脱却できないわけです。
サムゲームってご存知ですか?
ちょっとカイジっぽいですが。。
サムゲームの「ゲーム」とは応用数学の中にあるゲーム理論のことです。
応用数学と言われても私もピンときません。難しい、、、
利害の総和によって「プラス」「ゼロ」「マイナス」に分類する理論ってことになっています。さらに難しい、、、
噛み砕いて言うと、
プレイヤー全員の利益合計が投資額に対して
●プラスになるときは「プラスサムゲーム」
●プラスマイナスゼロになるときは「ゼロサムゲーム」
●マイナスになるときは「マイナスサムゲーム」
ということです。
「マイナスサムゲーム」
これはプレーヤーの投資金額の合計よりも換金額の合計が少ないゲームなので、平均するとプレーヤーは損をします。
簡単にいうと「限られた資産を奪い合うギャンブル」ってことです。
主催者がまず開催費をとり、残りを参加者たちで奪い合う競馬・競輪・競艇、パチンコなどがこれにあたります。資産を作る投資ではなく夢を買う?ものですかねいいように言えば。
これらに共通するのは運営側が集めたお金からまず何割かを取る。運営しないといけないですし、そのための利益を取らないと経営できないですから。
つまりスタートからマイナスになった資産を皆で奪い合うゲームなわけです。
次に「ゼロサムゲーム」
ゼロサムゲームは、プレーヤーの合計投資額を分配するゲームなので、必ず勝つ人と負ける人が存在し、勝った人と負けた人の取り分を合計するとゼロになるゲームです。
つまり、限られた富を奪い合い、参加者の収支の合計がゼロとなるものです。
例えば、、、賭け麻雀。プレーヤーの持ち分からしか勝ち負けは生まれないですよね。
バイナリー。片方が儲かれば必ずもう片方が損をするってやつです。
ドルを買って円を売る投資家がいる一方、ドルを売って円を買っている投資家が必ず存在するわけです。
為替取引の場合、二国間の為替の取引を行うので市場全体の価値が上がるということはあり得ず、一方のレートが上がれば、もう一方のレートが下がるのでゼロサムゲームが成立します。
誰かが勝てば誰かが負ける
でも、同じ投資という切り口である株式市場においては需要によって市場全体の大きさが変動するため、為替市場とは異なり非ゼロサムゲームになるわけです。
つまりプレーヤーの合計投資金額よりも還元額が大きいゲームなので、大きく勝つ人や大きく負ける人など色々当然いますが、平均すると全てのプレーヤーが勝つことになります。
プラスサムゲームとは、皆で富を生み出し分け合うもの
バブル崩壊やコロナショックなどの局所的な観測でいうと市場は当然マイナスになりますが、長期的観測で平均するとプラスで推移していきます。
投資とは長い目で見れば皆で資産を増やすことができる営みなんですね。
これが投資(プラスサムゲーム)と投機(マイナスサムゲーム・ゼロサムゲーム)の大きな違いです。
投資の中でも個人が資産形成を行う上で王道である「長期分散積立投資」
本来、積立投資というのはギャンブルでもジェットコースターのような株価の乱高下に心乱すものでもなく、極めて地味な、でも手堅く勝つ方法のはずです。
しかしながら資産運用となると、結果を早く出したい!興奮を得たい!自慢をしたい!そんな人がたくさんいらっしゃる。
それで原則原理から外れてしまうので「損した!騙された!やっぱり投資なんてしない方がいい」となってしまうのです。
そもそも正しい投資をしていないのにも関わらず。。。
世界のインデックスに任せたまま、長期にわたって市場の魔法が作用していくのを待つのは非常に地味で、エキサイティングではない作業ですが、結果とても大きな利益を得ることになるのです。
あなたのお金、旅してますか?
旅をさせてお金が帰国する頃にはひとまわりもふたまわりも大きくなってあなたの元に帰ってくるかもしれません。
目先の利益に一喜一憂するのではなく、早く始めて長く続ける。そしてとにかく続ける。
これが勝利の方程式。
私たちはこの情報部分を変えるお手伝いをしていくわけです。
一緒に豊な人生を送るために投資について考えませんか。
@お金に旅をさせよう。伝えていきます。
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