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アルバイトを辞める時のトラブルには、どう対処すればいいの!? 「Money for Youth」 アルバイト編 #6

 こんにちは!たーぼうです!

 高校生・学生向けのお金の情報マガジン「Money For Youth」(マネーフォーユース)です。この記事を通じて、少しでも若者たちのお金の知識が増えて、可能性が広がることを願っています。

 さて今回はアルバイト編 第6弾です。一緒に学んでいきましょう!

\バイトを辞める時のトラブルには、どう対処すればいいの!?/


 アルバイトを辞める時のトラブルは結構あるようです。辞めたいのになかなか辞めさせてくれないケースや、一方的に辞めろと言われるケースなどもあるようです。

 このような疑問、実は勤務校の生徒からも相談がありました。なかなか辞めさせてくれなくて困っていたようです。みなさんのところはいかがでしょうか?

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 さて結論から言うと、
 辞めるのは自由です。働かない自由をあなたは持っています。
 辞めるのに何かペナルティーがあるのは、NGです。代わりを探すことや罰金を払う必要もありません。辞めたければきちんと辞めて、その時間やお金は自分のために使いましょう。

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 では、一緒に学んでいきましょう!

【1】:ポイント①
皆さんには「辞める自由」があります!


 さて、例えばこんなことはありませんか?

■辞める時のトラブル例
(1)バイトを辞めるなら、代わりを連れてこないと辞められない。
(2)バイトを辞めるなら「罰金がある」と言われた。
(3)「時給を上げるから、辞めないでくれ」と言われた。
(4)「あなたはクビだ」と言われてしまった。

 みなさんのところはいかがでしょうか?

(1)代わりを連れてくる必要はない

 代わりを連れてこないと辞められないと言われたケースですが、辞めるのは個人の自由です。連れてくる必要なんてありません。代わりがいないと辞められないというのは全く別問題です。

 新しいバイトを見つけるのはお店の仕事で、お店が求人広告などを出して探せばいいので、あなたがやる必要はありません。(おそらく、「ダメ元で見つけてくれたらラッキー!」というくらいの気持ちで言っているかもしれませんが、本気で受け取ってはダメですよ。)

(2)罰金も払う必要はない

 
 罰金も一緒です。罰金がそもそも違法なので、払う必要はありません。詳しくは過去の記事も参考にしてください!


(3)時給アップは考えても良いが、そもそもなぜ辞めようとしたのかを忘れないで!


 時給アップは条件の改善にはなるかもしれません。しかし、あなたはなぜ辞めようとしたのですか? バイト先が辞めさせないように「君は必要だ!」とか良くことを言ってくれるかもしれません。その言葉を信じて辞めないのもアリです。しかし、時給アップ以外の理由で辞めたいのなら、どんどん辞めたほうが良いでしょう。(おそらく時給アップをしたとしても50-100円くらいが関の山なので、とても状況が改善されるわけではないと思います。)

 職場に良いようにコントロールされたりするのは、オススメしません。あなたがいなくなっても職場をなんとかするのは社員や社長の役目です。

 例えば、受験や就活シーズンだから辞めたいのに引き止められたとかは、こちらのことを考えてくれていないと思います。良い職場なら、学校や進路のことは優先してくれるのが普通ですから。

【2】:ポイント②
「辞めろ」と言われた場合は、
その場では絶対に答えてはいけない。



(4)「あなたはクビだ」と言われたら、別の動きが必要です。


 「あなたはクビだ」と言われたら、これまでの動きとは別の動きになります。もう来なくて良いと言われることは、店からの「解雇」(かいこ:クビのこと)と言います。これまで学んできた通り、働く人の権利はきちんと守られています。それは、アルバイトも社員も同じです。

 お店は一方的に辞めさせたい場合、労働者としてアルバイトの立場を守ってあげる必要があります。そのため、クビにする場合は、辞めさせる30日前に言わなくてはいけません。つまり1ヶ月はシフトに入る権利があります。また30日より前に辞めさせる場合は、30日以上分のお金(平均賃金くらい)を払わなくてはいけません。つまり、お金がもらえることがあります。これを「解雇予告手当」と言います。

 そのため「わかりました」と簡単に言わずに、会社からの解雇なのか確認して「今後のことを改めて相談させてください」と答えるのが良いでしょう。きちんと手続きに入っていくことが大事です。(いくら頭にきたとしても、落ち着いてきちんと対応しましょう。怒りよりもお金の方が次につながります。)

【3】:対応策


 もしトラブルになった場合は、以下の対応策をしてみるのが良いでしょう!

■1:辞める時のトラブルの対応策
 辞める場合は、2週間前に伝えれば止められても辞めて良い
 
 バイト先が辞めさせてくれない場合でも、およそ2週間前に伝えておくのが良いです。突然の場合は、トラブルが起こりかねないのでなるべく早めに言っておきましょう。これも言ったことを記録にとっておくと良いですね。

■2:「クビだ!」と言われた時の対応策
(1)その場で対応しない
 もし何かトラブルが起こって「クビだ!」と言われた場合は、改めて相談をさせてくださいと時間をおくのが良いでしょう。

(2)理由を聞いて、記録を取っておく
  口約束をせずに、言われたことを記録にとっておくことが大事です。その際には、理由もきちんと聞きましょう。何がクビの原因なのかを確認しましょう。内容次第で今後の対応も変わってきます。もしひどいことも言われたらどこで、いつ、誰に何を言われたのかもきちんと記録にとっておきましょう。

(3)専門家に相談する
 バイト先ときちんと相談を繰り返しましょう。できるだけ双方が納得して進められるのがベストです。きちんと相談を丁寧にして進めるのが良いでしょう。
 ダメなら専門家に相談をするのが良いです。全国の労働局や労働基準監督署などにある「総合労働相談コーナー」にまずは連絡をしてみましょう。

 ぜひ上記のように冷静に対処をしましょう。アルバイトのトラブルの際に有効なのは、とにかく記録にとっておくことです。

 ちなみに、もしひどい事情(例えば、犯罪に近い行為やルールを何度も無視した)がある場合は、バイト先からの解雇が成立することもあります。きちんと相談や確認をしながら進めていく必要があります。ぜひ有意義なアルバイトライフを送ってくださいね。


 いかがでしたか?
 アルバイトはちょっとした契約ではありますが、1人の労働者です。きちんと権利が認められています。理不尽なことがあれば、それを守ってくれるルールがあります。それを忘れないようにしてくださいね。

 お金や働くことに関する知識は、あなたを助けてくれます。学ぶことで、あなたの可能性はどんどん広がっていきます!

 もう仕事をされている方は、ご自身のお子さんや、雇っているアルバイトなど、この記事を使って、ぜひ知識をアップデートしてあげてください。ぜひよろしくお願いします!

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【7】:参考文献・Webサイト


■参考文献
・上西充子(法政大学キャリアデザイン学部教授)『10代からのワークルール こんなときこそワークルール アルバイト編』(旬報社、2019)
・道幸哲也ら編『学生のためのワークルール入門』(旬報社、2021年)

◆参考
・厚生労働省(アルバイトに関する注意)

・弁護士ポータル

・タウンワークマガジン

・youtube
法律解説ステーション

フェルミ研究所  

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