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バイトで「罰金だ!」と言われたら、どうすればいいの? 「Moeny for Youth」 アルバイト編 #5

 こんにちは!たーぼうです!

 高校生・学生向けのお金の情報マガジン「Money For Youth」(マネーフォーユース)です。この記事を通じて、少しでも若者たちのお金の知識が増えて、可能性が広がることを願っています。

 さて今回はアルバイト編 第5弾です。一緒に学んでいきましょう!

\バイトで罰金と言われたら、どうすればいいの!?/


 アルバイトで失敗してしまったり、何かを壊してしまって、「罰金だ!」と言われてしまった。あぁどうしよう。

 このような疑問、実は勤務校の生徒からも質問がありました。罰金があるバイト先があるようです。みなさんのところはいかがでしょうか?

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 さて結論から言うと、罰金というのは基本的に「違法」です。(ただし、減給は条件によってあります。)
 罰金は払わなくて良いんです。そのお金は自分のために使いましょう。

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 では、一緒に学んでいきましょう!

【1】:ポイント①
「全額支払いの原則」があります!



 さて、例えばこんなことはありませんか?

■罰金トラブル例
(1)シフトを変えたいのに、自分の代わりの人を探してこなければ、罰金にすると言われた。
(2)商品を間違えてしまったので、給料から引かれた。
(3)ノルマを達成できなければその分は買い取ることにされた。
(4)レジの計算が合わなかったので、給料から引かれた。

 いかがでしょうか?
 これは、基本的に払う必要がないものです。例えば、時給1000円のバイトだとして何かしらの罰金で200円引かれて、800円分しか支払われなかった場合、それは違法となります。

 給料には「全額支払いの原則」というものがあります(労働基準法24条第1項)。きっちり「全額を払わなければいけない」というルールです。これは基本的に違法です。

 もし罰金と言われた場合は、すぐにその場で払うのではなく、改めて相談をさせてくださいと時間をおくのが良いでしょう。

 ただ、お店の都合があるのも事実です。
 例えば、(1)シフトを急に変えてほしいとなった場合は、お店に影響が出てしまいます。前々から言っておくのが良いですよね。予定は早めに伝えておく必要があります。それでも無理やりとなったら、問題となります。

 (2)商品ミス、(3)ノルマ未達成、(4)計算が合わない、などは基本的には、仕事上のミスです。確認ができていなかったのは、上司などの責任も含まれるので、自分一人で責任を感じて罰金を払うことや、店側が個人に責任を押し付けているというケースは違法です。(もちろんあまりに大きな問題になってしまうようなケースは例外とも言えますが。。)

 アルバイトを雇ったのは、お店の責任ですから。これが普通になっているのはやばいです。

【2】:ポイント②
「罰金」は違法ですが、「減給」はあります。


 
 罰金は違法ですが、遅刻や欠勤などが続いた場合、減給をされることがあります。これは合法です。ただし、これも10%以上の減給を行うことはできないというルールがあります。また違法な行為をあなたがしていた場合など、よっぽどな事情がある場合に関しても例外にもなります。

 こちら判断基準については、あいまいなものも多いので、専門家に相談をするのが良いでしょう。また契約書に「罰金」が明記されていることもあるようです。その契約書自体がダメなことも多いです。気をつけましょう。


【3】:対応策



 もしトラブルになった場合は、以下の対応策をしてみるのが良いでしょう!

■対応策
(1)その場で対応しない
 もし何かトラブルが起こって「罰金だ!」と言われた場合は、すぐにその場で払うのではなく、「よくわからないので」とか、改めて相談をさせてくださいと時間をおくのが良いでしょう。

(2)記録にとっておく
 口約束をせずに、言われたことを記録にとっておくことが大事です。もしひどいことも言われたらどこで、いつ、誰に何を言われたのかもきちんと記録にとっておきましょう。

(3)労働の条件で、罰金などの項目があるか確認をする
 「労働条件通知書」(ろうどうじょうけんつうちしょ)・もしくは「雇用契約書」(こようけいやくしょ)と言うものがアルバイトでももらえます。(もしくはもらっています。)こちらを確認しましょう。なければ、改めてもらえるようにお願いしてみましょう。「親・先生に言われたので」と言ってもらうのが良いでしょう。こちらで契約内容を再確認するのも大事です。罰金などの項目があった場合は違法なので、そのアルバイトは辞めることを考えた方が良いと思います。

(3)専門家に相談する
 バイト先ときちんと相談を繰り返しましょう。できるだけ双方が納得して進められるのがベストです。きちんと相談を丁寧にして進めるのが良いでしょう。
 ダメなら専門家に相談をするのが良いです。全国の労働局や労働基準監督署などにある「総合労働相談コーナー」にまずは連絡をしてみましょう。

 罰金は違法ですが、すぐに「罰金は違法だー!」とか、「自分には責任が全くない!」とか騒ぎ立てるのはあまり良い手段とは言えないと思います。ミスをしてしまったのであれば、適度な反省は必要かもしれませんね。しかし、違法な行為となれば話は別です。なるべく双方が納得して進められるのが良いですからね。

 バイト先の社員もルールなどについて詳しくない人もきっと多いと思います。自分が悪いことがあればそれを認めつつも、個人では過度な責任を負わないことが大事です。

 ちなみに「自分が罰金を自主的に出します」となった場合は問題がないようです。お店が強制するのが問題です。なかなか難しい問題でもあるので、専門家に相談をしましょう。


 いかがでしたか?
 アルバイトでも社員でも、個人に責任を負わせるシステムは危険なので、国は法律である程度、守ってくれます。(もちろん、ひどい場合は例外ですが。)

 アルバイトはちょっとした契約ではありますが、1人の労働者です。きちんと権利が認められています。理不尽なことがあれば、それを守ってくれるルールがあります。それを忘れないようにしてくださいね。

 お金や働くことに関する知識は、あなたを助けてくれます。学ぶことで、あなたの可能性はどんどん広がっていきます!

 もう仕事をされている方は、ご自身のお子さんや、雇っているアルバイトなど、この記事を使って、ぜひ知識をアップデートしてあげてください。ぜひよろしくお願いします!

【4】:質問・ご意見・ご感想はこちらへ


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【5】:「Money for Youth」について


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【7】:参考文献・Webサイト


■参考文献
・上西充子(法政大学キャリアデザイン学部教授)『10代からのワークルール こんなときこそワークルール アルバイト編』(旬報社、2019)
・道幸哲也ら編『学生のためのワークルール入門』(旬報社、2021年)

■Webサイト
・厚生労働省(アルバイトに関する注意)

・マイナビバイト

・マイジョブベストの種

・youtube 法律解説ステーション


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