【英語学習】英語がペラペラってどういう状態?正しいスピーキング力の定義とは!?
皆さん、こんにちは!
MONEY ENGLISHコーチの大石です。
突然ですが、、
「英語がペラペラになりたい!」
って思う日本人の方ってたくさんいますよね。
でも、英語がペラペラである!
って実際はどういう状態なんでしょうか。
ネイティブくらい話せれば、「ペラペラ」なのか、それとも日常英会話が話せれば「ペラペラ」なのか。
実は「ペラペラ」の定義って、1人1人の主観に依存してしまう感覚なので、すごく曖昧なんですね。。
アメリカに3ヶ月留学行ってきて、ペラペラになったよ!
と言う人もいれば、
3年間海外の大学に留学してたけれど、まだまだペラペラには程遠い…
と思う人もいます。
このように、意外と線引きがよく分からないのです。
そして、ここが重要なポイントですが、
「何を持ってスピーキングがペラペラなのかという定義をしなければ、対策も学習方針もありません」
なので、本日の記事では、
そもそも「スピーキング力」の中身って何?
そして、正しいスピーキングのトレーニングとは?
(こちらは後日公開!)
今日はその辺りを英語コーチである、私が詳しく語っていきたいと思います。
一般的に想像される「ペラペラ」という状態
「えっ!○○さんって、英語ペラペラですね!」
「英語ペラペラで、とてもかっこいいですね‼︎」等、英語が上手な人は様々なタイミングで言われることが多いセリフです。
一般的な目線で言うと、
英語がペラペラという状態は、
「日常生活や仕事等のシーンにおいて、英語が問題なく使えて、コミュニケーションできている」
という捉えられ方がほとんどなのではないかと思います。
シーンや、やりとりの複雑さにも依存しますが、日常生活の中で、例えばレストラン等で日本語が下手くそな外国人店員さんに、親切で英語でオーダーしてあげる等、でもすごい!英語できるんですね!なんて言われることもしばしば。
要するに、普通の人が、誰かを「英語がペラペラ!」と思う瞬間って実は、
一般的な日本人からすると割とハードル低め!?
なのだろうと思います。
そこでは別に、
・文法が間違ってるかどうか
・単語量が多いかどうか
・英語の発音が良いかどうか
等の細かい要素はそこまで関係なくて、
なんとなく英語が流暢に話せている風な人=英語がペラペラな人
のような認識なのでしょう。
今、この記事を読んでくれている皆さんの認識もざっくりこんな感じでしょうか?
スピーキング力の正しい捉え方とは?
さて、ここまで一般的な「ペラペラ」を定義してきました。
ここからは正しいスピーキング力の定義をご紹介します。
さて、急に出てきた英語ですが・・一旦スルー。
世の中にはスピーキング技能を含む英語試験がいくつか存在します。
例えば、英検もそうですし、上記に述べたIELTS。
もしくは、TOEFLやTOEIC Speaking、Versant等、種類は様々です。
では、それらの公式試験がどのようにして受験者のスピーキング力を採点し、数値化するのか・・ということが気になったりしませんか?
それが上記の4つ(①~④)の項目の正体です。
①流暢さと一貫性
②語彙の幅広さと正確性
③文法利用の幅広さと正確性
④発音
どのスピーキング試験でも、テキトウに・・
「あなたのスピーキングは78点!」
「あなたは42点!」
とかしているわけではなく、
この4つの要素を評価項目として設定し、4つの軸で皆さんのスピーキングがスコアされているというわけなのです。
つまり、
・発音がめっちゃ良いだけでは、スピーキング力が高い!とは評価されないですし
・逆に英語スラスラ出てきているんだけど、中身が薄い・・ぐちゃぐちゃ・・
という状態は不完全である可能性が高いということです。
なので、
「スピーキングを伸ばしたいから発音やろう!」とか、
「スピーキングを伸ばしたいから単語たくさん覚えよう!」とか、
「スピーキング伸ばしたいから英会話しよう!」とか、
どれも正しいようで、それだけではトレーニングとして不足なんだよ!
ということがここでは少しでも理解して頂けたら嬉しいです。
各要素毎の詳細
では、上述の4つの要素をここで詳しく説明していきたいと思います。
①流暢さと一貫性
まずこの項目ですが、ガイドラインが3つありますのでご紹介します。
・Avoid silence or hesitation(瞬発的に返答しましょう)
・Speak at length on each topic(一定量以上の内容を話しましょう)
・Use discourse markers to connect ideas(ディスコースマーカーを使い論理的に話しましょう)
というわけで、簡単に説明すると、
・なるべく早く言いたいことがアウトプット出来ること
・一定の内容量が話せること
・論理的に分かりやすく話せること
が、この項目で意識すべきポイントですね。
②語彙の幅広さと正確性
この項目もガイドラインが3つありますのでご紹介します。
・Use a wide range of Vocabulary(語彙を幅広く使いましょう)
・Use idioms and proper collocation(イディオムや連語を使いましょう)
・Use proper paraphrase(上手く言い換えを活用しましょう)
ちょっとわかりにくい部分もあるかと思うので補足しますが、
ちなみにイディオムというのは、日本語で言うと、
「可もなく不可もなく」
「顔が広い」
「長い目で見る」
的な表現です。
皆さんがよく使うこのような表現は日本語に限らず英語にも同じくらい存在しますので、効果的な表現を学ぶことは重要です。
例えば、
「For better or worse, ~」
私が個人的によく使うなぁ~という表現ですが、
日本語に訳すと、
「良くも悪くも」という意味になります。
「良くも悪くも」ってこの表現以外で説明しようとすると、
"Whether it's a good thing or a bad thing", ~ 的な
ちょっと不格好な英語になってしまいますね。
また、パラフレーズ(言い換え)って何?という話ですが、
例えば、これがパラフレーズ出来ていない状態。
What is your favorite brand of home applicance?
(お気に入りの家電ブランドは何ですか?)
という質問に対して、
My favorite brand of home applicance is SONY..
(私のお気に入りの家電ブランドはSONYです)
と、質問文を繰り返すように回答してしまうことです。
別に問題はないのですが、ちょっと幼稚な英文にも聞こえます。
(子供もよくこんな風に返答しますよね)
なので、例えば、
Oh, I don't think I can pick one, but If I were to choose one, I would say "SONY" is the best.
(1つに選ぶのか~まぁだとしたら、SONYがベストかなと思います)
的な別の言い回し(同じことを表現するとしても)が出来るとより自然ですよね。
なので、パラフレーズは実は超重要だったりします。
まとめると、
・同じ単語ばかり多用しないようにすること
・効果的な言い回しやイディオムは上手く活用すること
・オウム返し(同じ言い回しで返答すること)にならないこと
が、この項目で意識すべきポイントになります。
③文法利用の幅広さと正確性
この項目もガイドラインが3つありますのでご紹介します。
・Speak in complex sentences(複雑な文章で話しましょう)
・Use a variety of grammatical forms(様々な構文を活用しましょう)
・Avoid grammatical errors(文法的なエラーは避けましょう)
1つ1つ補足します。
まずは "Speak in complex sentences"とは何ぞや。ということですが、
複雑な文章で話しましょう! と言いつつも、言葉通り理解しないでくださいね。
出来るだけ複雑な文章構成も使えるようになりましょう!ということです。
例えば、
・I like to go to cafe everymorning.(毎朝カフェに行くのが好きです)
この文章はとてもシンプルですよね。
一方、同じ意味の文章にもう少しニュアンスと詳細を与えてみると、
・Every morning, I enjoy making a routine of visiting a cafe, where I can immerse myself in the comforting ambiance while savoring my favorite beverage.
(色々言っていますが、意味は大体上の文章と同じです。(笑))
要は、シンプルに表現できる文章でも、上のように細かいニュアンスや意味を付加してみましょう。というわけです。
日本語でも、「何か日々のルーティーンありますか?」と聞かれて、
「毎朝カフェに行くことです」で、返答終わることなんてほとんどありませんよね。
自然な回答でいうと、
「そうですね~。毎朝結構カフェに行くことが多くて、なんかゆっくりソファ席に座りながら、コーヒー飲んでぼーっとしてると、今日も頑張ろう~!ってふと思えるんですよね。なんか毎朝のスイッチみたいな感じです」
ほぼ同じ意味合いですが、伝わり方とニュアンスが違いますよね。出来るだけこれを目指しましょう。というわけです。
お次は、"Use a variety of grammatical forms"について。
簡単に言うと、構文ですね!たくさん構文使いましょう!ということです。
構文って何?ということですが、これも簡単にいうと、文章のテンプレートのような感じです。
・No matter how hard I try, I can't seem to get this right.
「どんなに頑張っても、これを正しく行うことができないようだ。」
他にも
"as long as 主語 動詞~": ~する限り、~である限り
As long as you're living under my roof, you'll follow my rules.
「私の家に住んでいる限り、私のルールに従うこと。」
"even if 主語 動詞": たとえ~でも
Even if you apologize, it won’t change the situation.
「たとえ謝罪したとしても、状況は変わらない。」
"in case of 名詞, 完全文~": ~の場合には
In case of an emergency, break the glass.
「緊急事態の場合には、ガラスを割ってください。」
"完全文 so that 完全文": ~するために、~するように
I'll leave the keys under the doormat so that you can get in if you arrive before me.
「もし私より先に到着した場合、中に入れるようにドアマットの下に鍵を置いておきます。」
のように覚えておくと、特定の条件、理由、または結果を示す際に非常に役立ちます。慣用的なフレーズや構文を学ぶことで、より自然な英語を話したり、書いたりすることができるようになりますので、これも重要ですね。
最後は、"Avoid grammatical errors" です!
これは簡単。
「時制間違えてしまうんですよ~」
「aとtheの使い分けもよく分からないんですよね・・」
「前置詞も to なのか、for なのか・・?」
的なシンプルなグラマーエラーです。これは避けられるに越したことはありません。l
というわけで、これも簡単にまとめると、
・複雑な文章でも表現できるようになること
・様々な構文が有効に活用できること
・シンプルなエラーをなるべく減らすこと
となります。
④発音
この項目も同じくガイドラインが3つありますのでご紹介します。
・Pronounce words accurately(単語を正確に発音しましょう)
・Join sounds together(音との繋がり等を意識しましょう)
・Vary intonation(イントネーションを意識しましょう)
発音も実はなかなか深いんです!
こちらも1つ1つ行きましょう。
まず、"Pronounce words accurately" という所ですが、
「1つ1つの単語を正確に発音しましょう」
ただそれだけです。自分の発音がしっかり相手に伝わるということが重要です。
例えば、
"mobile"という単語がありますが、どのように発音するか分かりますか?
モバイル!ではなく、実は"モオゥブゥ"のような感じで発音します。
というように、カタカナ英語の発音で発音を覚えてしまうことや、なんとなくの自分のイメージで誤った発音を定着させてしまうこともありますので、正しい発音の学ぶことは重要です。
もう1つ例を挙げると、RとLの発音!のようなこともそうです。
Right / Light の発音の違い に焦点をあててみると、
「ライト!」というのが日本語表記の発音ですよね。
Rの音もLの音も日本語で言う「ラ」の音に該当しますが、
RとLの音は全く違います。
どれくらい違うかというと、「カ」と「キ」くらい違います。
カトウさん~! と呼びたい外国人が、
キトウさん~! と発音していたら、カトウさんは気付きませんよね。
Right も Light も R音なのかL音なのかで単語の意味すら変わってしまう。
というのが、また発音の隠れた重要性です。
では、
"Join sounds together" とは何でしょう?
簡単に言うと、「音声変化」というやつです。
音声変化とは何ぞや?というところですが、細かくなりすぎると大変なので、一旦ここでは詳細はスルーします。
要するにこんな感じです。
単語と単語が繋がって発音されたり、単語の一部の音が無くなったり、、
繋がって発音できることがかっこいいのではなく、
それが自然な英語の発音なわけです。
詳細が気になる人は是非こちらの記事もご覧ください(^^)
最後は、イントネーションですね!(Vary intonation)
日本語はなかなか音の波の無い、イントネーションが無い言語と言われていますが、英語はそうではありません。
イントネーションで文章そのもののニュアンスも変わるし、何よりイントネーションがないスピーキングは聴き取りにくいというのもあります。
というわけで、
・しっかり伝わる単語の発音であること
・音声変化を意識して自然な発音ができることが
・イントネーションを意識して発音できること
となります。
まとめ
というわけで、、
スピーキングの中身は理解出来ましたでしょうか?
つまり、「ペラペラ」という状態を定義するにあたっては、
スピーキングの4つの要素をバランスよく評価し、各項目に必要なトレーニングをコツコツ実施していかなければなりません。
「ペラペラ」を目指しているわけではないにしても、
「スピーキング力をもっと伸ばしたい!」と思っている英語学習者の方はたくさんいるのだろうと思います。
そういう方は、闇雲にスピーキング力を上げたい!から英会話する!
ではなく、自分のスピーキング力の要素の中でどこが出来ていないのかを把握できると、対策も最短経路で効率的です。
自分のスピーキング力はどこが弱いの?と気になる方は、
Versantという試験もお勧めですよ。(自宅でサクッと受験できます)
また、各4つの要素をどのようにトレーニングして行けばいいの?という点に関しては、長くなりすぎましたので別記事でまとめたいと思います。
次の新規記事をお待ちください(^^)
最後に、
英語力を伸ばしたい!!!と思っている方にメッセージを。
英語は、闇雲にやっても膨大な学習量であれば、勿論遅かれ早かれ伸びていくと思いますが、
皆さんは仕事や家事、子育て等に追われる毎日で、
英語学習を1番に優先できない事情もたくさんあるかと思います。
その中で大事なのは、
なるべく無駄なく学習を実施し、タイパ(タイムパフォーマンス)を上げることが重要です。
英語は1000時間やらないと伸びないと言われていますが、
最短経路でやったら500時間で同じ結果にたどり着く!ということも無きにしも非ずです。
だからこそ、改めて
英語学習とは?
という核に向き合ってみることも重要かなと個人的には思います。
一言。
「英語学習って本当シンプルなんですよ!」
MONEY ENGLISH
大石
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それでは、また次回の記事で皆さまに会えることを心より楽しみにしています。
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