最近の記事

103万円の壁、税収減の対応について

選挙において国民民主党が提案した「103万円の壁」を「178万円」に引き上げた場合、国と地方の税収減は7兆円を超えるとされています。国民民主党は、この非課税枠の引き上げに伴う財源については政府が考えるべきだとしています。彼らは、経済全体の活性化を期待しており、税収減だけでなく経済効果も考慮するよう主張しています。長期的には税収を増やすことを目指しているとのことです。しかし、減税を提案するのであれば、その分の財源についても具体的な提案が必要だと思います。そうでないと、何でもあり

    • 兵庫県斉藤知事の再選について

      兵庫県知事の斉藤知事が再選しました。辞任する前は様々な報道がありましたが、選挙で勝ったということは、地元での支持が強いことを示しています。SNSを活用した選挙活動が功を奏し、若い世代から支持を集めたようです。また、過去の政策や実績が評価されていたことも再選の要因と考えられます。再選後の斉藤知事の取り組みに注目していきたいと思います。

      • 旧優生保護法の趣旨について

        旧優生保護法は、1948年に施行され、1996年まで存続していました。障害や遺伝性疾患を理由に不妊手術が認められ、約2万5000人がこの手術を強いられたとされています。旧優生保護法の対象となったのは、精神疾患や知的障害を持つ方、身体的な障害を持つ方、遺伝性の病気を持つ方、ハンセン病に罹患している方です。これらの方々は、不妊手術の対象とされ、本人の同意なしに手術が行われることもありました。 ハンデを持って生まれてくる子を作らないためにも、優生保護法の趣旨は理解できなくもありませ

        • COP29の現状について

          今月11日から22日までアゼルバイジャンのバクーで開催され、気候変動対策に関する重要な議題が話し合われています。日本は2022年に発展途上国への気候資金として約1159億ドル(約17兆円)を提供しました。これは他の多くの国を上回る額です。しかし、日本は石炭火力発電への依存や再生可能エネルギーの導入の遅れなど、国内での気候変動対策が十分でないことから、「化石賞」を受賞してしまいました。今年も「化石賞」を受賞してしまうのか心配です。 COP29では、低炭素エネルギー源として原子力

          非課税世帯に3万の総合経済対策について

          政府が11月中にまとめる総合経済対策の原案では、住民税非課税世帯などの低所得者世帯に対して1世帯あたり3万円を給付する予定です。子育て世帯に対しては、子ども1人あたり2万円を追加で給付します。また、2025年1月から3月まで電気・ガス料金の補助を再開し、燃料価格の高騰による負担を軽減する措置を講じるとのことです。 低所得世帯の子育て世帯にはネグレクトなどの問題を抱えた家庭も多く存在します。政府が金銭を給付しても、親がそのお金を子どもに使わない場合、子どもはますます貧困に陥って

          非課税世帯に3万の総合経済対策について

          FRBの違法状態について

          FRB(連邦準備制度理事会)が「違法状態」との記事があったので調べてみました。 1.法的権限の超過: FRBがその法的権限を超えて行動した場合、例えば、議会の承認なしに特定の金融政策を実施したり、規制を無視したりすることが含まれます。 2.透明性の欠如: FRBの決定や行動が適切に公開されず、透明性が欠如している場合も違法状態と見なされることがあります。 3.利益相反: FRBのメンバーや関係者が個人的な利益を優先し、公正な運営が行われていない場合も問題となります。 これらの

          FRBの違法状態について

          次期アメリカ大統領トランプ氏の政策について

          経済政策では、法人税や個人所得税のさらなる引き下げを目指しています。貿易政策では、日本に10~20%の関税を課し、中国に対しては60%の関税を課すと表明しています。中国への関税は極端ですが、関税の引き上げはアメリカ内部の経済に複雑な影響を及ぼします。輸入品が高くなることで、国内製品の需要が増加します。このため、国内の製造業やサービス業は一時的に活性化することが期待されますが、消費者は高い価格を支払う必要が生じるため、再びインフレのリスクが高まります。バイデン大統領のインフレ対

          次期アメリカ大統領トランプ氏の政策について

          COP16とCOP29について

          11月4日の朝日新聞の社説に、コロンビアで開かれたCOP16の件が掲載されていました。「16」という数字に「あれ?もっと開催しているはず」と思って調べたところ、COP16は生物多様性条約の第16回締約国会議であり、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する議論が行われました。COP16では、アフリカ系および先住民が自然保護の主要な担い手として認識される初の合意が成立し、遺伝情報から得られるデジタルシーケンス情報を利用して製品を開発する企業が、その利益の一部を拠出する仕組みなどの

          COP16とCOP29について

          政治家の裁量について

          日曜日に衆議院選挙が行われました。選挙直前に自民党が非公認の議員に対して2000万円を支給していたことが問題となり、与党が過半数を取ることができませんでした。政策の実行が難しくなることが予想されますが、以前民主党が政権を取った時のようにバラマキ政策が起こるのではないかと心配です。国民の意見を反映させ、無駄なバラマキを防ぐためにも、政策の透明性を高め、効果的な予算配分を行ってもらいたいですね。無駄なのか必要なのかの判断は、お金を受け取る人、税金を払う人によって意見が異なります。

          政治家の裁量について

          ヤングケアラーの支援法改正について

          ヤングケアラーの支援については、これまで法律上の位置付けがありませんでしたが、「子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律」により明記されました。この改正により、「子ども・若者育成支援推進法」が改正され、ヤングケアラーが支援対象として明確に位置付けられました。 自治体は、ヤングケアラーを早期に発見し、適切な支援につなげるための体制を整備することになります。また、ヤングケアラーの存在を広く認知させるための啓発活動を行い、学校や地域での理解を深める取り組みを進めていきます。 現状

          ヤングケアラーの支援法改正について

          アメリカ議会でのファクトチェックについて

          アメリカの議会で話題になっているファクトチェックは、主に政治家や公的な発言の真偽を検証するプロセスです。特に大統領選挙や議会の討論会などで、候補者や議員の発言が真実に基づいているかどうかを確認するために行われています。 先日の大統領選挙討論会では、候補者の発言に対してリアルタイムでファクトチェックが行われ、誤りや誤解を招く情報が指摘されました。ファクトチェックは選挙の公平性を保ち、有権者が正確な情報に基づいて判断できるようにするために重要です。 日本では、ファクトチェックとメ

          アメリカ議会でのファクトチェックについて

          こども誰でも通園制度について

          今後、急速に進む少子化への対応が必要です。社会のつながりが希薄になる中、保育所には地域の子育て支援拠点として新たな役割が期待されています。その試みの一つとして、0歳から2歳までのどこにも所属していない子どもを月10時間預かる「こども誰でも通園制度」があります。 この制度の目的は、子どもたちが家庭以外での経験を通じて成長し、保護者の育児負担を軽減することにあります。具体的には、他の子どもや大人と関わることで社会性やコミュニケーション能力が育まれます。また、家庭とは異なる環境での

          こども誰でも通園制度について

          埼玉県こども・若者基本条例の特徴について

          埼玉県で9月定例会に提出された「埼玉県こども・若者基本条例」は、子どもの権利を保護し、子どもたちが安全に成長できる環境を整えることを目的としています。都道府県では、半数以上の自治体でこども・子育てに関する条例が制定されています。今回の埼玉県の条例には、以前問題となった一人で留守番することに関する規定は含まれていません。 今回提出された条例には、子どもや若者の意見を代弁し、彼らの権利を守るための支援を行う人材、すなわち子どもアドボケイトの育成を始め、子どもの声を積極的に政策に反

          埼玉県こども・若者基本条例の特徴について

          埼玉県こども・若者基本条例の特徴について

          埼玉県で9月定例会に提出された「埼玉県こども・若者基本条例」は、子どもの権利を保護し、子どもたちが安全に成長できる環境を整えることを目的としています。今回の条例には、以前問題となった一人で留守番することに関する規定は含まれていません。 今回提出された条例には、子どもや若者の意見を代弁し、彼らの権利を守るための支援を行う人材、すなわち子どもアドボケイトの育成を始め、子どもの声を積極的に政策に反映させる規定や、地域社会全体での子育て支援、多様な居場所づくり、意見表明の機会の保障な

          埼玉県こども・若者基本条例の特徴について

          ラピダスの建設資金について

          ラピダスは2027年までに最先端半導体の量産を目指しています。しかし、資金計画には課題があるようです。現在、ラピダスは政府から約9200億円の補助金を提供されており、さらに追加で5900億円の支援が発表されています。さらに、これから量産するには約5兆円が必要とされており、まだ十分な資金が確保されていません。 民間企業などからの資金調達や技術開発の効率を高め、コスト削減を目指し、政府の補助金に依存しないように注意深く見守っていきたいですね。

          ラピダスの建設資金について

          石破首相の所信表明演説と少子化対策について

          石破首相の所信表明演説では、「5つのルールを守る」をテーマに話していました。1つ目は、政治資金問題に対するルールを守ることです。当たり前だと思いますが、現実には難しいのでしょう。2つ目は、外交・安全保障政策で日本を守ること。3つ目は、経済や社会保障で国民を守ること。4つ目は、地方創生、地域活性化で地方を守ること。5つ目は、若者・女性の機会を守ること。この5つを柱とした内容でした。 少子化対策については、現状の少子化の課題を「静かな有事」と表現しています。また、「こども未来戦略

          石破首相の所信表明演説と少子化対策について