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ゴロンゴロンと乗り越えた夏

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

朝晩少しずつ涼しくなりましたね。

私は庭猫たちの食欲が復活し、

カリカリの減り方で秋を感じる今日この頃です。


厳しい夏、進む嚥下障害

7月、8月の父は厳しい暑さからか

体調を崩すことがとても多かったです。

脱水の症状もちょくちょく出ていたので

水分摂取が大きな課題でしたが、

家族が気が付かないうちに事態は急速に悪化していました。

いつの間にか自身の唾液や痰も上手く排出できなくなって

常に溺れている状態に。

毎日ではないですが夕方発熱する事も多く

高熱で折角の訪問入浴が中止になってしまった事も。

吸引機にアタフタ

そんな父の様子を見た担当の看護師さんから

痰の吸引機を<お守り代わりに持っていると良いですよ>と

アドバイス頂き今夏からレンタルしています。

痰の吸引は医療行為で機械を使えるのは家族と看護師さん、

そして講習を受けた一部の介護師さんだそう。

訪看さんから使い方のレクチャーを受けたけど

私がもたついているうちに

父は歯を食いしばって抵抗するし、

見当違いの場所を吸引して時間が掛かる割に

なかなかスッキリしない。

口を開かない時の対処法として

上下の歯の隙間にガーゼを巻いた割りばしを

サッと滑り込ませると良いと教わりましたが

両者テンパっているのでそんな器用な芸当はできません。

食事時に酷く咽る事が多いので

食後少し時間を置いてからいざ吸引しようと思うと

「おえっ」とさせてしまい心配になり中断。

こんな感じで

吸引機、ド素人の私にはかなりハードルが高いです。

なので今の所痰の吸引は週2回、看護師さんにお任せして

私ら家族はこまめに体の向きを変え

排痰する方法を取ることにしました。


シンプルかつ確実な方法


おむつ替えや食事の前後に

身体を横向き(主に右側を下)にして

口の周辺が汚れないよう

半分に切ったペットシーツを顔周りに

敷いてスタンバイ。


その後背中を軽くトントンしてから暫くすると

アラ不思議。

結構な量の唾液と痰が口から自然に出てくるのです。

「お父さん、横向きになろうか」と呼びかけると

頷いて反応するので本人的に凄く楽なんじゃないかな?

一日中横向きで過ごせたらもっと呼吸しやすいのかもと

リハビリの先生に聞いてみたところ

「うーん、この姿勢は長くて2時間が限度ですね」との事。

横向き姿勢が安定するクッションの当て方と

当てる場所を教えて貰ったので

30分くらいを目安にそのままにしています。


ゴロンゴロンの効果?

こまめに体の向きを変える事で唾液や痰だけじゃなく

肘や骨盤周りのプリンプリンしていた浮腫みが

スッキリ解消されたのにはびっくりです。

訪問入浴の看護師さんも

「お父さん痩せたのかな?って思ったら全身の浮腫みが取れたんだねぇ」と

驚かれていました。

涼しくなってきたのも有ると思いますが

近頃では痰の絡みが極端に少なくなり

食欲も以前と同様出て来ました。

覚醒している時間が大幅に延び

こちらの呼びかけへの反応も割とクリアになっています。


正直メンドイ。けど価値がある

先日訪問医の先生が来てくださって

「体調100点満点だ!達三さん、無事夏を乗り切ったね♪」と

お褒め頂きほっと一安心。

こまめな体位交換って

介護する側の負担が大きくて結構面倒な作業ですが

やった甲斐が十二分にあるなぁと実感しています。




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