田舎の秋の味 鬼まんじゅう
めっきり寒くなりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
伊豆高原もまだ十月初旬なのに肌寒い日が続いています。
秋=食欲の秋。
秋の味覚は様々有りますが、私は断然サツマイモです。
長期保存が出来その上茹でるだけ、焼くだけで美味しいので
ズボラ料理が大好きな私には本当にありがたい食材です。
伊豆に移住して地元で採れる新鮮な魚等、美味しい物に沢山出会いましたが
特に美味しいと感じているのは芋類です。
いつも行く八百屋さんは地元産や箱根・小田原産の芋を扱っているのですが
どんな種類の芋でもホクホクなのにしっとりしていて
ハズレに当たったことが有りません。
これは関東ローム層の偉大なパワーのなせる業でしょうか???
サツマイモと言えば私が生まれ育った愛知では「鬼まんじゅう」という
素朴なお菓子があります。
鬼まんじゅうは 1cm角に切った大量のサツマイモを
小麦粉と砂糖で作った生地に混ぜ込んで蒸した物。
外郎のようなもっちりした食感とホクホクのサツマイモが絶妙にマッチして
子供からお年寄りまでみんなに愛されている郷土菓子です。
和菓子屋さん、お餅屋さん、スーパーのお総菜コーナーでも
年中売られています。
シンプルな材料で気軽に作れる為、手作りする家庭も多いです。
幼稚園や小学校で芋掘りした後に皆で鬼まんじゅうと
焼き芋を作って食べるのが秋の行事の一つでした。
私が幼い頃はホットケーキミックスを使い
蒸しパン風にアレンジした物が多かった気がします。
先日ちょっと浮気してスーパーでサツマイモ(産地失念)を買ったら
珍しく味が全くしないお芋でした。
そのままでは美味しくないので久しぶりに鬼まんじゅうをこしらえる事に。
昔ながらのむっちり外郎系の物が食べたくて
クックパッドに掲載されているまみぃとじゅんさんの
こちらのレシピを参考につくりました。
あく抜きに2時間・水切りに1時間・砂糖をまぶして1時間・蒸して20分。
思いの外時間がかかったけれど基本放置が多いレシピなので助かりました。
お味はこれぞ鬼まんじゅうという懐かしい美味しさ。
濃いめの甘さにほんのり塩味が効いていてほろ苦いお抹茶とよく合います。
余計な水分を入れずお芋から染み出た水分で練るので
生地がモチモチしっかりしていて食べ応え十分です。
田舎の秋の味をお腹いっぱい堪能しました。