相談して風通しを良くする
師走の気忙しさが一層増す今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は相変わらずせん妄の父に振り回され
落ち着かない日々を過ごしています。
なので年賀状も大掃除も今年は無し。
お節づくりも手間なしの物だけで極簡単に済ませる事にしました。
疲弊する要素はなるべく省き
自分の体力と気力を温存させることが最重要です。
親しい人には我が家の実情と年末年始のご挨拶は失礼する旨を
メールや電話で伝え年末年始の準備が完了しました。
12月10日から突如始まった父のせん妄。
基本は不眠&多動&挙動不審です。
目を離したすきにベッドから落ちていたり、
冷たい床の上で下半身真っ裸で寝転がって居たりと
毎度ビックリの連続。
本人も「寒い寒い」とガタガタ震えているので
「お父さん、お布団の中の方が暖かいと思うよ」とも言っても
何故か30分後には布団を引きはがしベッドから飛び出てしまいます。
パジャマでは対応しきれないので
結局トレーナーの上にダウンのベストを着せ
裏起毛の冬用ズボンをはかせる事にしました。
10日たってもせん妄の症状が収まらないので
地域の包括センターに電話をしました。
翌日我が家でケアマネさんと面談する事に。
担当してくださったケアマネさんは色んな高齢者を見ておられるからか
父を刺激しないようそっと物陰から様子を見て下さいました。
丁度独り言を一日中ブツブツ言いながら合掌する事に
ハマっていた時なので一目で父の異様さが伝わったようです。
今までの父の病歴や家族構成、伊豆への移住のきっかけになった
自殺未遂の事等々じっくり1時間半ほど私たちの話を聞いて下さいました。
相談の結果、要介護の認定はいつでも取れるけれど
父の興奮状態を更に引き起こすようなことになりかねないので
少し落ち着くまでメンタル疾患の知識を持つ
ナースを派遣してもらっては?と提案して頂きました。
介護生活が長くなると家族だけでは抱えきれない問題が
山積みになってきます。
専門的な知識を持つ人に相談するだけで心の荷物が少し軽くなりました。
気さくなケアマネさんのお蔭で母も少し安心したようです。
それからせん妄や認知症の人への対応の仕方も教えて貰いました。
その人の主張を頭ごなしに否定せず適度に受け流すことが大事なんだそう。
「私達には見えないその方だけの世界が有りますから。」と
仰っていた事がとても印象に残りました。
確かにせん妄の症状がヘビーな時、
父の部屋には入れ代わり立ち代わり亡くなった人々が
昼夜問わず訪ねて来ているようです。
ある時は若くして他界した友人達、ある時は亡くなった祖父母、
しまいには5年前に天国へ行った飼い猫のモネまで・・・
空を見つめ、懐かしい人達やペットと会話している様はとてもリアルです。
父には父の世界が本当に有るんだなぁと実感しています。
明日は大晦日、今年もあとわずかになりました。
スキやコメントで応援して頂いた方、
記事を読んでくださった方々に深く感謝申し上げます。
皆さま良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。