営業からUI/UXデザイナーへ|転職活動記 後編
こんにちは。moneと申します。
営業職からデザイナーへの転職活動について、こちらの後編では会社選びや面接で聞かれた質問などについて書いています。
▼キャリアのことやポートフォリオについて書いた前編はこちらです💁♀️
転職活動のリザルト
今回の転職活動の結果は以下の通りでした。
応募(エージェントさん経由含め):16社
書類落ち:9社
内定:4社
選考辞退:2社
書類&ポートフォリオが通ればそのポジションで求められるレベルには達してると判断されるようで、その後の面接は割とスムーズに進みました。
会社選び
未経験の方は50社以上受けることも想定して、最初はこだわらずに色々と選択肢を広げて受けてみると良いと思います。思っている以上に良い求人や企業はたくさんあります!
直接応募の方が良い?
企業の問い合わせフォームへの直接応募をおすすめする方もいますが、個人的には直接応募はあんまりおすすめしないです。通過率が上がるということはなく、むしろ媒体に掲載せずコーポレートサイトだけに求人を出している企業の中には、「積極的に募集していないけど、ミドルレベル以上の良いデザイナーからの応募がきたら検討したいから、一応出しておこう」というところもありました。1社1社に志望動機を書くのも結構大変なので、可能であればいきなり応募ではなく、カジュアル面談から入り、期待値をすり合わせた上で選考に進めると一番良いと思います。
エージェントについて
今回、ウェブスタッフの石川さんにお世話になったのですが、本当にお願いして良かったです。ポートフォリオをしっかり見てフィードバックをくれました。
▼石川さんのnoteも是非どうぞ
エージェントさんにお願いするメリットは、ポートフォリオを見て貰えることや、自分は知り得なかった魅力的な企業を紹介してもらえることだと思います。フィードバックやアドバイスをもらえると心強いので、未経験や経験が浅い方ほど頼ってみるのはアリだと思います。
ウェブスタッフ以外にも、ReDesignerもおすすめです。
逆に、まとめて数十社応募するような大手のエージェントや、業界特化でもポートフォリオを見てくれないエージェントは、残念ながらデザイナー転職で使う意味はあまりないと思います😣
書類選考
特に未経験の方は、書類で落ちまくるので出来る限り気にしないようにしましょう。未経験での書類通過率は10%とかそれ未満とも言われているそうです。たくさん落ちたと思っても、割合を出したらそうでもないということもあると思うので、焦ったときには、自分の通過率を出してみるのも良いと思います。序盤でたくさん落ちるのが一番しんどいと思うんですが、転職活動が進んでくるにつれ、だんだん自分の手が届く求人が分かってきて選考も通るようになってくるので、時には気分転換もしながら、無理せず頑張ってください。
また、ポートフォリオも作らないといけないので大変ですが、履歴書や職務経歴書も手を抜かずに頑張って書けると良いです。私は序盤、職務経歴書をめっちゃ長く書いてしまってたんですが、職務経歴書はなるべく短い方が良いと知って途中で書き直しました。自己PRなども書いたものを人に見て貰うと良いと思います。
面接
面接に挑む前に、自分が望む仕事内容やキャリアについて自己分析しておくと良いです。なんとなく自分がやりたい仕事というのはそれなりの理由があるはずなので、自分に対して「なぜそう思うのか」自問自答して、言語化しておくことをおすすめします。また、「数年後どうなっていたいか」も面接で絶対に聞かれます。事前に、1年後〜10年後ぐらいまでで自分の年齢を書き出し、何歳までにどんな仕事ができるようになっていたいか書いてみると良いと思います。私は事前にライフプランも考慮した形で自分の希望を可視化しておいたので、面接で比較的スムーズに話せました。
あとは、そんなに時間をかけなくても良いですが、面接の振り返り(聞かれた質問をまとめる、うまく答えられなかったら、次はなんて答えるか考えてみる)も大切です💡聞かれたことは大体他の面接でも聞かれます。
面接で聞かれた質問の一例
完璧じゃなくて良いので、事前に自分なりの答えを考えておくと、本番で焦らなくて済むと思います。
一番成果を出したプロジェクトについて教えて
一人フリーランスで、デザインのクオリティチェックはどうしていたか
デザインのスキルを向上するためにやっていることを教えて
大変だったことをどう乗り越えたか
意見が対立したときにどう立ち回ったか
自分自身の強み、弱み、コンプレックス
苦手な人はいたか、どんな人か
チームで働いた経験はあるか
5年後、10年後どうなりたいか
今の自分と理想とのギャップをどう捉えているか
デザインが事業に与える影響についてどう考えているか
(両方受けていたので)受託と事業会社ではやることが変わると思うが、そこはどう捉えているか
アサインされる案件を選べるわけじゃないが、そこは大丈夫か
今の仕事を続けようと思わないのか
マネジメントの経験はあるか
デザインする上で大切にしていること
スタートアップ界隈で面白いと思ったビジネスモデルを教えて
熱意を伝えるのに役に立つので、逆質問を準備するのもすごく大切です。どの企業にも共通して質問できる内容を10個ぐらいストックしておき、あとは面接を受ける企業に特化した質問を3-5個ぐらい考えておくと安心できると思います。
準備の心構えは、同じBONO出身のZINさんのnoteが非常に参考になりました。
未経験or経験が浅いデザイナーに求められるもの
選考の中で見られているポイントをまとめると以下の3つに集約されるかなと思いました。
①ビジュアルデザインを作る力
情報設計ができるか、それを表層のデザインに落とせるかどうか、基本的なデザイン原則に基づいて、目的に沿った適切で美しい表現ができるかどうか、など。ポートフォリオで判断される部分だと思います。
②課題解決力
実案件で、どのように課題を特定してそれに対する解決策を考えて行動したか。自主制作なら、作成者の主観じゃなく実際のユーザーの課題を正確に捉えて、その課題に対する解決策を考えられているか。
アイディア(解決策)の質よりも、いかに「実際のユーザーの課題というファクトに基づいて考えられるか」が評価されていると感じました。これから自主制作で仮想サービスを作ろうと考えている人は、可能ならば実際に誰かが抱えている課題に基づいて作ってみると良いと思います。
③成長意欲
普段のインプットやアウトプットの量や質など。経験が浅くてもどの程度自走できそうかはかなり見られていると感じました。私はポートフォリオの中に参考にした書籍や記事の情報を入れていました。noteなどで制作記録や気付きを記録しておくのも良いと思います。
UI/UXデザイナー志望の方へ
これは私ごときが偉そうに書ける内容じゃないかもですが、自戒も含めて書きます。BONOというUI/UXデザイン勉強のためのコミュニティでは、デザイン初学者の方も結構いるのですが、そこでの様子などを見て少し感じたことです。
UI/UXデザイナーは、ユーザーの課題の抽出や情報設計など、表層のデザイン以外にもやらないといけないことが沢山あって大変だと思います。
そんな中でUI/UXデザイン初学者の方で、設計の部分にかなり時間をかけていたり、ロジカルシンキングとか、思考法の取得の方に気を取られてしまってる人もいるのかなと思っています。
慣れないことは時間がかかるのは当然ですし、時間をかけること自体は全然悪くないと思います。
一方で、UI/UXデザイナーなら情報設計が出来れば表層のデザインはそこそこで良い、という訳では絶対ないと思うので、適切で美しいビジュアルを作れるようになることもすごく大切だと思います。
(未経験者でもグラフィックもしっかり作れないと、と主張したいのではなく、UI/UXデザイナーもデザインの基本原則や基礎は間違えなくおさえた方が良い、と考えています💡)
デザイナーとして美しいものを作れるようになるというのは大切だと思うので、デザインの基本原則を知るためのインプットをしたり、どんどん手を動かしてアウトプットのクオリティを上げるための取り組みも併せて行えるとベターかなと思います。
ちょうど最近、デザイナーの村田俊英さんがそんな内容のnoteを書かれていました。
おわりに
長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
私自身営業出身で、新卒からデザイナーでもなく美大でもないですが、営業職で経験してきたことを良いと思ってくださる企業にも出会えたので、非クリエイティブ職出身でも、その人にしかない強みや魅力があるはずです。
デザイナー転職は本当にやることが多くて大変ですが、自分が今までやってきたことを信じて頑張ってください!
おまけ
転職活動中に読んで参考にさせていただいたり、勇気をもらったnoteをいくつか🕊️