見出し画像

わたしの海の色?

「あなたの海の色は?」

(イメージのむこうがわ展/1999年@東京都現代美術館の来館者アンケートより 天利道子氏プロジェクト)

その展覧会のアンケートでは、各自がイメージする海の色を選んで、そこにコメントを付けると、ハガキ大シートになった。そのハガキ大海の色シートが後に壁に並べて展示され、最終的には全体として見ると大きなモザイクのように仕上がっていたのを写真で目にすることになる。


海というと父の実家の◯◯へ行く間のフェリーから見る海の色を思い出します。南国の美しいすき通った海の色は見たことがないです。


これは、わたしがその際に記したコメント。
わたしのそれまでの海の色のイメージは、単純なブルーや南国のエメラルドグリーン、ターコイズブルーなどではなかった。
選んだ色は、自分の中で印象に残っている色だったが、その時にはその色の名称も知らなければ、その色に対する特別な思い入れもなかった。


手前のカードがわたしが選んだ海の色シート


そして、時を経て、場所が変わり、わたしの海の色のイメージにも幅が出てきた。
綺麗なブルーの時もあれば、空が雲っている時には海の色もグレーに。また、日の光が強い時には白っぽくも見え、嵐の翌日は暗い色に。海の色も変化することによく気が付くようになった。

名称も知らず、思い入れもなかったわたしの海の色は、今、確認してみると、ディープティールになるのかもしれない。


実は、今、この色はわたしの好みの色のひとつで、色々なものを選択する際に、かなり惹かれる色になった。

その時にはまったく意識していなかったのに、潜在的には影響を与えていたのだろうか……と、その繋がりをとても面白く感じている。





いいなと思ったら応援しよう!

Jacqueline
サポートいただいたお気持ちは、記事クリエイトに還元させていただこうと思います😊Grazie mille di cuore🥰