競技: フットボール #2 | UEFA Fußball-Europameisterschaft 2024/Euro 2024
永遠のサッカー素人には毎試合が勉強
高校時代に 体育の授業でしか接したことがないド素人なので
試合を観ても どのような戦法やどれだけ高度な個人技が披露されているのかわかりにくい というのが サッカーへのざっくりした印象です。
アメフトや野球のように「時間が止まる」ターン制の競技に馴染んでいると サッカーは選手達の意思でなく偶然に導かれる展開にしか見えないのですが 解説者のコメントを聞いていると 一つ一つのボールが動く裏側には戦略的な意思がある ことが想像できます。
*フォーメーションも何もない ハイエナ球蹴りみたいな原体験しかないから 解説者のプレーを見て驚く瞬間が新鮮です。
謎を自分なりに解明すべく 機会がある時は積極的にメディア観戦しており その中で 素人目に高度な戦いだとわかる試合は勉強になるため楽しみです。
とはいえプレミアリーグやJリーグなど国/地域括りの試合を追いかけていては時間が足りず W杯のような国際大会やUEFAチャンピオンズリーグのような国/地域をまたぐトーナメントに自然と強い関心が向きます。
しかし ケチなので視聴環境は無償が前提。。。。
そんな凡夫にとって AbemaTVさんによるEuro2024無料放送は福音ド真ん中でした(感謝。)
お陰で全試合の約70%以上はLive、それ以外はダイジェストで観戦でき ひと月ほどを楽しく過ごせました。
副作用の 睡眠不足は ともかく。。。。zzzzzzz
総括
と 長話はここまでにして
ドイツ各地で開催された本大会は予選ラウンドから面白い対決に溢れていました。深夜は耐久レース状態で 船を漕ぎつつ観た試合も多かった。。。
決勝ラウンドのポイントはここ ⇣ です:
準々決勝 / Viertelfinale
Deutschland gegen Spanien
ドイツが PK/Elfmeter 獲得!!!!
なんで?
なんでハンド取らんの??
!!!!!! 主審 !!!!!!
?!?!?! VARが ない ?!?!?!
!!!! なにしてくれてはるのあんた !!!!
おんどりゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ
散 華
すみません
つい 率直な思いが……………………………
まあ、、、VARのない時代からサッカーとはこういうもので 主審の判断には逆らえないものですし マラドーナの神の左手などの神話や アカデミー賞俳優のような 虚構/ファウルのアピールに溢れてる世界ですからね。。。。
とはいえ
意図したハンドでない、と判断され PKが流される理屈は理解できるとしても これ 手を引っ込めていないハンドなので、、、、、
未だこの裁定に納得しないドイツ人がいるのも当然でしょう。
敗退後 決勝を目指して進むスペインチームの試合では ハンド担当のククレジャに 球場の(ドイツ人?)観客から 本人が呆れるほどしつこいブーイングを毎回浴びせられていたようです(=でもそれは筋違いで 恨むべくは主審にあり。)
沈黙を保っていたドイツのKroosが 漸くこの裁定に口を開き(抑制が効いた言葉で 穏やかに且つ鋭く疑義を呈しています)、UEFAが件の主審から事情聴取するようだ とか ネット記事を見つけるに まだまだ余波は続いているようです。。。。
総括 (仕切り直し)
実は予選ラウンドの試合ぶりからスペイン優勝を予想していたので(=素人目にもパスの正確さや攻撃の連携が際立ってましたから)そこから逆算するようなシナリオを空想しつつ決勝までの各国の試合を観戦しました。
予選を含め 印象に残っているのは
ベルギーとルカクの不運、オランダの実力、強さが分かりづらいが獰猛な攻撃を見せるフランス、優しい少年のようなエムバペの可愛さとゴール前で両腕を広げるやヒラヒラとDFをすり抜けるお馴染みの姿、オーストリアの健闘、惜しくも準決勝前に敗退したトルコ、ポルトガルのベテランたちとCロナの連帯感、諦めの悪い男達のクロアチア、敗北の美学ドイツ、スペインはククレジャの運動量、人口5600万人弱なのにタレント揃いのイングランド、、、、
うーん 際限なく出てきます。
アルバニアのような小国vs強豪伝統国のマッチアップも面白かったですし 試合の周辺にまで言及すれば 落雷と豪雨での中断、イタリア代表監督のスーツのバックプリント、スペイン代表監督のダンディさ、等々 飽きさせない要素が一杯でした。
一部からは つまらない大会だったとか ファンタジストがいないとか批判的な意見もあるようですけど それは玄人さんの世界。
サッカー素人にとっては非常にワクワクする 楽しい勉強のひと月になりました。
< おまけ >
ドイツは地元開催で大いに盛り上がっていたことでしょう。
というのも
カタールW杯2022は少なからぬドイツ人が観戦をボイコットしたようなので(=開催国カタールの労働者搾取問題や人権思想の対立等が原因)
EM2024では ドイツ人達は大手を振って制約なく人の目も気にせず観戦できたのだろうと想像します。
下の図はオーストリアの或る新聞が掲載してた試合日程です。オーストリアのBaumgartner選手とドイツのKroos選手が収まってますね。
自分のドイツの知人は(歴史的国民感情や隣国の敵視などで一般にそういう心理が働くのでしょうけど)この隣人を軽んじていますが ドイツ語圏(D/A/CH)の中ではお互い仲良くしてほしいものです。
この図の上に載っている 十都市の開催スタジアムですが 何と言ってもベルリンのオリンピックスタジアムの内装が美しくてちょっと驚きました。最大収容人員71000人ということはこの中で一番デカい。
因みに ミュンヘンのアリアンツ スタディオンが改称されてる?、、、、と思いきや 素人ならではの誤解でした:
< 続・おまけ >
Abemaの各試合の最初に一瞬流れるテクノっぽい音の断片は 決勝前のクロージングセレモニー原曲 『Fire』 の一部だと知りました。大昔にドイツのTVで流れてた携帯電話キャリアD2のCMみたいな、、、、。
作曲はイタリア人グループ Meduzaのようですが テクノ打ち込み大好きドイツ人の好みを反映したアレンジになったのかも知れません。
セレモニー開始から続く 一連の腕の運動モチーフは 若干手作り感が垣間見えて欧州の伝統っぽい印象を受けました。でも 意味深にした結果 期待値が高すぎて 終わってみれば衣が多すぎる海老フライみたいに感じましたね。。。
金太郎飴よろしく この大会も欧米系のオリンピック請負業者が担当したのかなと想像します。このあとのパリ五輪も こんな目新しさがない感じかなと思いつつ セーヌ川に浮かぶ船だと スタジアムの屋根の花火みたいな演出は無理かも。ちょっと期待。
< 続々・おまけ (というよりこれが真髄) >
素晴らしい大会の全てが 公式サイトのみならず ありとあらゆる総括サイトに詰まっていて 回顧する楽しみに事欠かないでしょう。。。。しみじみ。
< 追記240728 >
つい先程終了した パリオリンピック男子サッカー予選 日本 vs マリ戦で
日本が終盤ギリギリでハンドを取られ VAR検証が行われ 結果が選手・チーム・観客に公開された結果 日本はPK献上となりました。
ですが ハンドと言っても 相手のパスをスライディングで止めようとした日本選手の上腕にボールが当たっており 画面からは姿勢も崩れていて 恣意的にボールを止めるのは困難と見えました。ただ ひたすらボールと腕の接触だけを基準に取ればハンドだな というレベル。。。。
この判定と照らしても 上記 ドイツvsスペイン戦の主審判断には疑問が残ります。勿論主審ごとに 担当する試合での状況に応じて 判断基準の僅かなズレはあるでしょうけど 開きが大きすぎるのはダメだと感じます。。。。
(相当 根に持っています わたし。。。でもククレジャには好感持てます。)