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桜並木と子どもの背中
ようやく・・今年は早そうだ、なんて言われていた桜の開花があって、次々に桜の名所からの桜の便りが聞かれるようになりました。春らしい暖かさと、明るい日差し、青い空のもと、薄いピンクの桜が見頃を迎えようとしています。
今の職場に配属されて、まだ日が浅いとき、「桜の開花状況」を聞かれて戸惑った覚えがあります。とある場所にある桜並木の開花状況を知りたいというのです。しかも、その電話は市民の方ではなく、別の街に住んでいる方からでした。
わざわざ見に行って、思ったほどに咲いていなかったら、確かに残念でしょうね・・。とはいえ、自然のことなので、確実なことは言えませんでした。
結局、写真を探したり、去年の状況を確認したりして、あやふやに答えたのでした。
ついつい、満開を気にしてしまう僕ですが、桜が咲けば、様々な思い出を思い出すのです。場所の記憶、人の記憶、時間の記憶、さまざまな桜を観ています。市場安身近にあって、それこそ見る機会も多い近所の桜並木は、毎年の風物詩。
毎年見られるからこそ、花の記憶よりも、家族と一緒に見た記憶が濃いのかも知れません。桜を見ていると、その綺麗さは、なぜなのか考えてしまうことがよくあります。花の形、色、数が多いこと、枝や幹の質感、一斉に咲くこと、あるいは散ること。毎年、変わらず咲いてくれているのも、綺麗さのひとつなのでしょうか。
今年も見られたなぁ・・なんて見上げるのもまた、とても嬉しいものです。
今の街に住み始めた頃、用水路に植えられていた桜がとても綺麗だったことに感動しました。その桜並木を毎年見られるようになって、家族で見にいくことがよくあります。
ライトアップが追加されたり、その照明のレイアウトや色が変わったりと、年々その”桜の魅せ方”を楽しめるのですが、なんといっても桜のトンネルのような密度と高さで、花を楽しめるのです。
写真を撮るとき、正面から桜を背景にして撮る・・のが定番だと思いますが、なかなか難しいこともあります。ある年、もう終わりに近づいていた桜を見ながら、道路に落ちている花びらと子どもたちの後ろ姿を撮りました。
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年を経るごとに、子どもたちがベビーカーから抱っこ、そして歩くようになって、走り出すようになって・・この桜の見物の時の後ろ姿は、同じ場所で撮っているだけに、その変化がよくわかるのです。
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この時期になると、例年のように仕事も落ち着かないし、なんだかやることばかりが沢山ある気がしてしまうものですが、夜桜を家族と見られる時間は大切にしたいと思うのです。
この桜並木は、大木になってしまった古い桜たちが、何本か伐採されていますが、折れたり腐ったりしてしまうのを防ぐ安全対策なのは同業者としても大切なことだと分かります。
新しい木が植えられたら、またその成長とともに、桜並木が楽しめるのかも知れません。
桜並木を歩くのって、楽しいですよね。なんだか嬉しくもなります。そんな雰囲気のサムネイル、infocusさんありがとうございます!
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