鍋食べるべ、食べな
「妻の実家では、冬の鍋料理をほとんどしたことがない」
この衝撃的な事実を結婚当初に聞いて、来るべき冬に備えて、イオンで土鍋を購入したのは7年前の秋でした。
家族用の大きなものを選んで購入。あわせて、カセットコンロも購入したけれど、子どもが小さいという理由から、一度も使ったことがなく、いまもずっと床下収納にあります。
職場でそのことを話したとき、「鍋を食べずに、何を食べるんですか、フランス料理ですか?」と聞き返してきた後輩がいましたが、確かにそうなんです。
冬に鍋をしないで、何を食べるのか疑問・・と言うか不安にさえなってしまうのです。
そんなわけで、土鍋を買って、夫婦で迎えた冬に鍋料理を実現。仰々しく書きましたが、ただ鍋をやっただけですが・・。
「切って煮るだけじゃん!すごい温まるね!」
この、“すごい温まる感じ”が、これまでの冬になかったのだとしたら、人生損している気がするので、実感することができて何よりでした。ピクニックの時と同じく、そこからは堰を切ったように、鍋を多用しましたし、今では冬と言えば鍋、になりました。なんか安心しました(笑)
そのあと、土鍋は別の用途にも使われました。
それは「自家製の豆乳ヨーグルト作り」
種になるヨーグルトと一緒に、豆乳を60℃くらいまで温めて、土鍋ごと毛布で包んで一晩おくと、翌朝土鍋いっぱいのヨーグルトが。
ただ、豆乳はかなり栄養価が高いからか、悪くなってしまうのが早く、時間との戦いでした。美味しいのですが、1リットルものヨーグルトを数日で食べる必要があったのです。数ヶ月くらいで断念し、いまは普通のヨーグルトを食べています。
土鍋で、炊いたご飯は美味しい・・と言われています。実際そうなのだろうと思いますが、実は比較をしたことがありません。と言うのも、結婚当初から土鍋で炊いていたのです・・炊飯専用の土鍋を貰って、使っていたのです。
いまも、我が家には、炊飯器がありません。
子どもが生まれてから、子どもは白米、大人は玄米、と分けて食べるようになったことから、土鍋で炊き分けることが面倒臭くなってきたので、別の鍋(炊飯器が嫌いなわけではないのですが・・笑)を使って炊いています。
僕たち夫婦の感覚では、土鍋で炊くよりも美味しく炊けます。その鍋とは・・
この冬は、子どもたちが大きくなってきて、普通に鍋料理が食べられるようになってきて、嬉しい限りです。シメの雑炊も、先日ようやく作ることができて、美味しく食べてくれました。
僕の実家は、鍋のシメは常に雑炊でした。ベースの味が醤油系だけではなく、味噌も、キムチも、豆乳も・・すべて雑炊だったので、お店でうどんやラーメンが用意されているのを知って、驚きました。
寒い外から帰ってきて、湯気のたつ鍋を囲んで「熱いから気をつけて!」「あちっ!」と交わされる会話とともに、我が家の鍋文化が受け継がれていくのかも知れません。