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PPAP

愛妻の日・・1月31日のことである。日本愛妻家協会による語呂合わせによる記念日だ。

その日、たまたま出かけた先にあったお店でアップルパイを買った。

ひと頃よりも、アップルパイを売るお店が増えている気がする。

その店もアップルパイの専門店だった。

店の名前は「考太郎」・・人の名前のようだ。鎌倉に本店があり、僕が買ったのは、駅にあって月毎にお店が変わるスイーツショップのようなところだ。月末だったこともあり、出店最終日の紙が貼ってあった。

バームクーヘンの名店に「治一郎」があるから、違和感はあまりないが、どうも気になる。幸太郎でも、光太郎でも、孝太郎でもない。考える太郎である。

妻だけでなく、その日は妻の母もいたので、甘すぎるケーキよりは、アップルパイがいいかなと思った・・のもある。ケースの前で迷い始めると、どんどん時間がすぎていく。ただ、1ピースを人数分買っていくのはコストもかかるし、いくつかの種類を選択する必要がある。

小ぶりなホール状のパイを買うことにした。煮たリンゴではなく、生のリンゴをパイで包んで焼いているらしい。

亀の甲羅のよう。縁起良さそう。

食べてみると、バターと砂糖で甘く煮たリンゴではなく、シャリ感の残るリンゴがとても爽やかだった。パイ生地も軽く、ちょっと新しい感じがした。

子どもたちは、どこで観たのか懐かしい動画のフレーズをさかんに繰り返していた。

♪ペンパイナッポーアップルパーイ

・・ちょっと違う。

その日は、夜遅くに食べたこともあって、子どもたちには少しずつだけだった。文句も言っていたけれど、翌日に食べるかというと、なぜか子どもたちは残り物を食べない(忘れてる?)ことが多い。

そんなこともあって、6等分したパイをひと切れずつ3日連続で食べている。

愛妻の日に買ってきたのに、僕がホールの半分を食べてしまった。

あれ?・・まさか・・・愛妻とは、僕のことだったのか。

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