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ひとり旅と会話
ひとり旅に出ることが好きです。学生時代や社会人になりたての頃、よく行きました。また行きたい・・とはいえ、昨今の状況もあって、今はなかなか旅に出ることはありませんけれど。
ひとり旅にいくと、何が起こっても基本的には自分で対応するわけですが、旅先での会話も基本的には自分と相手になります。友達と一緒に相談とか・・できませんし。
お店でなければ僕から話しかけることはあまりなくて、旅先にいる誰かと話すことになるのです。
僕はよく道を聞かれやすいので、旅先でも時々聞かれることがあります。大きな鞄を背負っていても、初めていった場所でも、声をかけられるのです。
毎週月曜日は、旅の記録を書いています。
暑い夏の京都に行った時のこと。バス停でバスを待っていると、後ろに小柄なおばあちゃんが並びました。暑いのに、ニコニコとしているように見えて、なんだかいいなぁなんて思ったのです。
すると、おばあちゃんとは反対側から外国人の若者がやってきたのです。そして、僕に話しかけてきました。もう忘れてしまったのですが、簡単な道を聞かれたのではないかと思いますが、英語で二言三言やりとりをしました。
英語って、得意なわけではないけれど、やりとりの終わりに「good luck!」って言いたいのに、その時も言えず、なんとなく悔しい気持ちで会話を終えました。
「あなた、すごいわねぇー」
背後から、おばあちゃんの声がしました。振り返ると、おばあちゃんから質問があったのです。
「あなた、大学は出ていらっしゃるの?」
京都は、京都大学をはじめとして、多くの大学を擁する、大学の街。きっと大学名を聞かれるかなぁなんて思いながら、頷きました。
「さっきのは、英語かしら。何かお話ししたの?外国の方、喜んでいらっしゃたわね。」
このおばあちゃん・・とても上品だけれど、生きている時代が違う感じ・・と思いつつも、聞かれたことに、はい、といくつか答えました。
当時、大学全入時代などと呼ばれるほど、大学進学も当たり前のようになっていたし(20年とか15年前とかですが)、なんなら英語は、大学で習うというよりも中学・高校での学習がメインのように思います。
きっと、そのおばあちゃんは僕を観光客というよりも、地元に住んでいる人だと思われたのかも知れません。僕は、”ふつう”の顔立ちをしているためか、国内でも旅先で道を聞かれ、シンガポールでは現地人と間違われたこともありました。
おばあちゃんだけでなく、祇園の漬物屋さんに行った時にも「いつも、おおきに!」とにこやかに挨拶された京都旅でした。誰か常連さんに間違われていたのでしょう・・。ひとり旅の会話は、結構印象に残るものです。(英語は忘れたけども笑)
旅先で道を聞かれると、とても緊張します。知っていることがとても少ないため、教えられないかも知れないからです。観光客なんで・・と言うのは、なんだか申し訳なくて、できれば応えてあげたいのですが・・と言う心境がよく出ているサムネイル、infocusさんありがとうございました!
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