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さてと

民間の企業で働いているとき、今はどうなっているのか分からないけれど、異動するタイミングの前に、配属先の希望を聞かれたことはありませんでした。

新卒の就活の面接で聞かれた「何がしたいの?」だけが、僕のやりたいことだったことのように伝わっていたはずです。まだ会社に入っていない学生が考えていた仕事など、ほとんど夢物語のようなもの。

結局、僕は3年半くらいしかいなかったので、異動らしいことも起こらなかったけれど、上司は毎年変わって右往左往した記憶があります。どの上司もタイプは違うけれど、体育会系部活の部長みたいな存在でした。

「これは無理だ」

異動しても毎日の残業は減らないだろうし、強い言葉や強い態度で、多くの人を従わせないとならない働き方は、僕には合わないし合わせられないと、ようやく気がついて辞めることにしたのでした。


転職して、公務員になると、異動希望を書くことになったのは驚きました。口頭ベースで終わらせていたことが、異動したい所属、理由、自己アピールなど、考えるのに時間はかかるけれど、自分の気持ちを言葉にできることは、心強い存在になったのでした。

とはいえ、希望通りにいかないのが世の中で、それこそ希望を込めていくつも候補を書いたけれど、箸にも棒にもかからないまま、新しい配属先へと異動していきました。

自分の希望と、会社の判断する適性は違うのだろう、ということはわかっていても、自分がやってみたい仕事ではない業務に就くこと(やりたくない業務ではなく)は抵抗があります。しかし、やってみるとただ「知らなかっただけ」ということが多く、新しい視点を得たり、意外な繋がりに喜んだりと、結局は役所としての機能を果たすために必要なことなのだと実感することも多いのです。

数年前の希望調査のときに、ここnoteで書いていることを自己アピール欄に記入しました。後日、面談があった時に自分のクリエイター名を出すことも想定していたのですが、全くそのことに触れられず悔しい思いをしたのでした。それが関係していたかはわかりませんが、異動先はそれまで所属していた課が組織変更して増えた係でした。

伝えられなかった悔しさと、まだ希望を捨てていないという意思を見せるため、前回の自己アピールよりもnoteでの継続を明確に訴え、面談でもしっかりと発言したのが、先日のこと。職場復帰した日に面談があったので、かなり慌てました(笑)

これまで面談では、自分の考えがあまり自信がなくて明確に主張できておらず、結局「どこでもいいです」みたいな結論として伝わっているのかも知れないという反省がありました。そこで今更ながら、やってみたい仕事をはっきりと伝え、やりたくない仕事も伝えることにしました。

結果は来年の3月までわかりませんが、希望調査の書類に書いたこと、面談で話したことが、どんなふうに扱われて、誰に届くのか、あまり期待を膨らませずに待ちたいと思います。



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もつにこみ
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