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真夜中の観戦で、みーつけたっ!

先日、と言っても7ヶ月以上前だけれど、ブレイキンの話題を書いた。ブレイキンとは、ブレイクダンスを起源としたダンス競技で、いま開催中のパリオリンピックで初めて採用された競技である。

昨夜、女子の予選から決勝まで競技が開催されていた。準決勝くらいまでのタイミングで、全て見ていたわけではなかったけれど、今大会のさまざまな競技のなか、唯一リアルタイムで観戦した。

競技なので勝ち負けがあるのだけれど、観ていても、僕にダンスの素養がないからなのか、全くと言っていいほど“分からない”。

音楽はその場で決められて流れるのだけれど、どの選手?ダンサー?たちも、国の代表だから上手に合わせているように見える。曲想に合わせた内容かどうかが、判定基準のひとつでもある。

よくある欧米の身体の大きな選手の動きが大きくて華やかに見えるとか、素早い動きを繰り返しているとすごい感じがするとか、そういう印象だけれど、実際の勝敗判定を見ると、どうやら違うようで。

解説の語り口は、やはり知識がない僕にとっては、何がポイントになっているのか、勝因はどこか、何を比較しているのかがいまいちよく分からなかった。

日本人選手になると、もう応援に終始している感じがして、仕方ないかなぁなんて。「その背中が語ってますよね」みたいな発言に「と言いますと?」と実況アナウンサーが深掘りしていたのは、思わず膝を打ってしまった。

いや、そんな放送の云々をしたいのではない。

冒頭に引用した投稿は、ブレイキンを紹介した投稿だけれど、もっと大きな目的があった。それは、“地元のパイセン”の紹介であった。

“かっちゃん”と呼ばれていた年上のお兄さんが、ブレイクダンスを始め、ブレイキンの第一人者として活躍し、さらにはブレイキンの日本協会のトップになっていたのだ。

ご本人はオリンピックには出場されないが、どこかで活躍を見られるのでないかと思い、夜中のテレビを観ていたのであった。

日本人選手が登場すると、すぐに発見した。選手が対決するステージのすぐそばに、“かっちゃん”の姿があった。現地で、選手たちをサポートしていたのだった。

僕は最後まで観られなかったが、結果的に日本人選手が金メダルを獲った。ブレイキンの女性ダンサーを、B-girlと呼ぶらしい。対する男性は、B-boy。

選手名がダンサーネームなのも新鮮で、アメリカ代表のインディア(インド代表⁉︎)とか、オーストラリア選手が某運送会社によく似たユニフォームで、その対戦相手がロジティクス(物流の意)だったりして、ツッコミどころが多く楽しかった。

今日はB-boyの競技が行われる。昨年の紅白歌合戦で郷ひろみと踊っていたシゲキックスが、金メダル候補らしい。

またステージ脇に“かっちゃん”の姿を探してしまうだろう。

それにしても、身近にいたお兄ちゃんが、いい年になって、日本代表を統べる存在になっていることに、なんだかみんな大人になったなぁと感慨深い。

やったね、かっちゃん。


#ブレイキン #オリンピック観戦記 #おめでとう

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