朝の散歩でたたずんだ
1年ほど前に、アイスクリームといえば”スーパーカップ”だと書いた投稿がありました。僕のアイス人生の中で、最も衝撃的で今も愛する(アイスだけに)商品がスーパーカップなのです。
期間限定で、発売された「ずんだ」がとても美味しいと評判です。発売早々に食べましたが、確かに美味しかったです。ずんだ、は”枝豆のあんこ”のようなもの。ただ、豆感がしっかりあるので、あんこのようなしっとり感は薄く、むしろ粒々の豆の青っぽい香りが、甘さを引き立てるような気がします。
アイスクリームとして大量生産できたことに驚きましたが、これをきっかけに、多くの人がずんだの美味しさに気がついて欲しいです。
ずんだ、は仙台地方の名物で、かつては仙台に行かないと食べられないものでした。地方の特産をお餅に絡めて食べよう、というのは日本全国で見られる傾向で、その中の一つといった印象でした。
しかし、現地で食べてみると、その印象はガラリと変わりました。
10年ほど前、職場の用事で仙台に行ったことがありました。移動時間を削減するため夜行バスで移動し、午後からの用事までの時間を仙台市内ではなく、松島で過ごすことにしました。電車で松島まで出て、朝も早よから、松島をブラブラと散歩していました。
魚市場のようなところで朝食を摂って、人がほとんどいない朝の空気を楽しみながら、観瀾亭へ。抹茶とずんだもちのセットを頼みました。まだ開館してまもない時刻でしたが、さっと出してくれました。粒々とした食感に、甘さと豆の香りがバランスよく合っていました。
ずんだって、美味しいんだ!と気がついた僕は、仙台駅でずんだシェイクを買い、さらに感動。元々甘いものが好きだったこともあり、仙台の美味しい思い出といえば”ずんだ”になったのでした。
調べてみると、枝豆の旬は夏前と秋だとか。新鮮な豆で作っているのだとしたら、ちょうど今くらいがずんだ作りの最盛期でしょうか。あぁ、食べたくなってきました(笑)
旅先で食べる甘いものは、別腹であり、格別です。写真は、塩釜神社の茶店の三色団子。何度か行ったことがあったのですが、いつも売り切れていた三色団子、その日は食べることができました。こちらはずんだではありませんが、それぞれに5個ずつ団子があるので、串にして3本とか4本とかになる量でした。ひとりで食べると、小腹どころかお腹いっぱいでした。
旅先で見かける甘いもの、結構その土地のものが使われていたり、その地域では当たり前に食べられてきたお菓子など、発見が多いものです。ずんだ、は知らなかったら、アイスになっても食べていなかったかもしれません。
欲を言えば、お餅に絡めて食べるずんだのように、もっとたくさんアイスに入っていたら良かったのに…なんて思いました。