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どこかで見たことのある景色
動画を観ていたり、雑誌を読んだり、テレビを見ていたり、映画を観ていると、時々「あれ?ここって・・」という景色に出会うことがあります。
一時停止や巻き戻しなどを駆使して確認することができることもありますが、大体の場合「たぶん、あの場所なんだけど・・」と答え合わせが出来ない場合もあります。
僕は、映画を観ることが少なくなってしまったけれど、かつて「シン・ゴジラ」には、武蔵小杉が象徴的に紹介されていたと話題になりました。
武蔵小杉は、なかなか思い入れのある場所・・というか僕の育った場所でして、今の発展した「ムサシコスギ」ではない時代から比べると、思いがけないことだなぁと、ちょっと離れた場所から見ている気分です。
仮面ライダーには、通っていた大学の校舎が出てきたり、今住んでいる稲城にある多摩川河川敷らしき風景を見かけたりしました。そういう知っている景色を見かけると、なんだか嬉しくなってしまうのも不思議な気持ちです。
先日、昨年に劇場公開されていた映画のテレビ放映があり、それを録画したものを観ていました。
事前の情報が全くなく見始めたこともあり、高知県の四万十川の沈下橋のような風景は、旅情を誘うなぁなんて思っていました。
途中、主人公の同級生が遠征したとかで、その時の集合写真を映したスマホ画面が出てきました。
河川敷で映したことすら分かりにくい写真だったかもしれませんが、たまたま映し出された景色に、見覚えがありました。
作中ではツインタワーの高層マンションに、その存在感が描かれていますが、マンションの足元の青い建物が、僕の記憶に強く残っていた建物だったので、ハッとしたのでした。
自分が知っている景色や場所が、ふと現れるとなんだか作品が現実のものになったような感覚がします。
テレビ番組や映画は「目の前の世界は架空」という前提があるのは当然ですが、たまに架空ではない知っている”現実”の景色を目の当たりにして、あれ?ってなる感じが面白いのです。
そんなことを考えてみると、グッと距離が縮んだ作品が思い浮かびます。
好きな作家さんの作品を探しながら書店で手に取ったとき、この本のカバーがとても気になって、読み終えてもずっと考えていたのですが、ある時、これは時折走りながら見ていた光景だと気がついたのでした。
まだ実家にいた頃、この景色を見ながら走っていました。物語の舞台は関西方面っぽいので、多摩川での描写はありませんでしたが、作家さんもお気に入りのカバーのようで、あとがきに書かれていました。
場所はちょっと上流ですが、カバーをイメージして撮った写真を見つけました。架空の世界だったはずなのに、急に身近になる感じ、これからもワクワクしたいなと思ったりしました。
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