まっ子

その辺に転がっているごく普通のアラフォー女。 突然書いてみたい!と思い立って書くことに。 特別な才能も、資格も、能力も、人に誇れるような話もない。 あるのはたくさんの汚話だけ。 良かったら読んでみて下さい!

まっ子

その辺に転がっているごく普通のアラフォー女。 突然書いてみたい!と思い立って書くことに。 特別な才能も、資格も、能力も、人に誇れるような話もない。 あるのはたくさんの汚話だけ。 良かったら読んでみて下さい!

最近の記事

今さら疑問に思った些細なこと

この国のスーパーで売られている肉は塊ばかりだ。 日本で馴染みの薄切り肉はローカルスーパーマーケットでは売られていない。しかし、日常的に日本食を食べる我が家に薄切り肉は欠かせない。 売っているのはアジア系スーパーマーケットか日本食専門店。 さっき、小間切れ豚肉(冷凍)を求め、ジャパンマート(日本食専門店)へ行ったら、通常500㌘1500円程のものが、なんと半額になっていた。どうやら賞味期限が迫っているようだ。 賞味期限が間近…。 その響きに自分を重ね、同情心に火が付いた。1パッ

    • ゆらゆらしたい。

      見慣れたその顔を、私はちゃんと知っているはずだった。 目の前でスマホ画面を見つめるその顔は、何度も話し、何度も一緒に笑ったよく知っている顔だった。 ふいに彼女の顔から力が抜け、感情が動いたのがわかった。 スマホから目をはなし、私に向けられた顔。 知っているはずのその顔を見て私は動揺した。 「この人って、こんな顔してたっけ?」 全体像ではなく、目元だけを見つめすぎたせいかもしれない。 でも、この感覚を一度でも持ってしまうと、相手の顔を以前と同じようにひとつにまとめるこ

      • 本当の親友になるために。

        親友が離婚する。 夕方、突然スマホが鳴った。マナーモードだった私のスマホが元気にテーブルの上で震えた。踊るスマホを手に取ると、目の前には膝立ちでお絵描きをしている次男の尻。尻が大好きな私は誘惑に勝てず、小刻みに振動するそれを次男の尻の割れ目に近づけた。振動だけが尻の割れ目に到達した瞬間、後ろを振り返った次男が言った。 「このーーー‼変態なのに可愛いなあ〜、このママは‼(カタコト風)」 ズキュン。 心が浮き立った私は物凄く元気に電話に出てしまった。 着信は私の親友Nからだった。

        • 忘れられない彼との物語。

          今日、私は急いでいた。 広いショッピングモール内で場所の知らない目的地に向かい、足早に歩いていた。 目線は常に斜め上、誰もがその場所を見つけられるようにと、数十メートル間隔で設置された矢印を追っていた。 目的地は直ぐに見つかった。 中に入るために、外まで続いていた列の最後尾に私は並んだ。平日だというのに運悪く混んでいた。 それでもほとんど待つことなく順番は回ってきた。 選ぶことは許されなかった。一つポカリと空いたその空間に私は向かった。 そこに足を踏み入れた瞬間、見知ら

          社交辞令が嫌いだった。

          「ねえ、ねえ、今度みんなで飲もうよ」 そこにいた全員が顔を輝かせ、提案者に同意した。 ある者は「最近夜出歩いてないから嬉しい」と自分の近況を絡ませ、ある者は「以前より飲めなくなったけど楽しみ」と自虐しながら同意していた。 そこにいたのは総勢6名。 同意はあっても、誰一人として、日程や場所などを詰めようとするものはいなかった。 それ以前にその会話を深めたくない雰囲気があり、誰かが発した「紫蘇の葉いる?」によって、飲み会の話はもみ消された。 昨日、近所に住む日本人同士のお茶会

          社交辞令が嫌いだった。

          全ては笑われる人生から始まった

          「校長先生のお話!」 体育館に響き渡った教頭先生の声。 上の空だった私はその声に反応してしまった。 「はいっ!!!」 腹の底がこんなに深いのかと関心してしまうほど、太く力強い声が飛び出した。 学校長でもないくせに、返事をしたのは間違いなく私だった。 あれは小学校6年生の頃だったと思う。 ステージ上の教頭が、脇に進む足を止め思わず立ち止まる。 全校生徒が声の出どころを探り、キョロキョロと周囲を窺っていた。 近くにいた生徒達は、迷うことなく私に正気を疑う目を向けてきた。

          全ては笑われる人生から始まった

          画像で一句の会

          先週、私は初めてnoteの世界で会員証をもらった。 会長はmokomokopenさん。 もちろん俳句はど素人。ただもこぺんさんが好きだという理由で入会したかった。 まさか入れてもらえると思ってなかったが、入会したがる素振りを見せたら、なんと認めて下さった。きっと今頃後悔しているだろう。 こうして、めでたく会員No.3を手に入れた私は有頂天になり、早速俳句について調べてみた。季語とはいったい…とりあえず細かいことはゆっくり学ばせていただくことと決め、575だけをルールにし

          画像で一句の会

          読書しても無意味な私。

          娘は本が大好きだ。 暇さえあれば本を読んでいる。きっと夫の遺伝子だろう。 昨夜も何やら楽しそうに2人は本を挟んで話し込んでいた。 そんな2人の側で、私はおもちゃの剣で次男に何度も殺されていた。 大げさに死ななければ満足しない次男のため、断末魔をあげながら膝から崩れ落ちていく私。 そんな私に罵声が飛ぶ。 娘「ママ!!うるさいんだけど!」 娘に罵倒され、次男とお絵かきでもしようと椅子に座って思った。 私も一応読書はするけど、あんな風に読んだ本について誰かと語り合ったことは

          読書しても無意味な私。

          難題。

          「コケコッコー!!!!」 熟女の顔に飛び散る白い液体。 安心してくだい、唾液ですよ。 私は家族の中でイジられ役だ。 リーダーは夫、手下の長男。 それに加え、わたしの言動を常に監視する恐ろしい監視官、長女。 昨日も、歯を磨いていたら、無防備な私の後方から夫が忍び寄ってきた。 そして耳元で突然「コケコッコー」とバカでかい声で叫んだ。 驚いた私の口からは、歯磨き粉で白く濁った唾液が飛び散った。手を空中でばたつかせ、足踏みをし、襲ってきたコケコッコーの声を振り払おうと必死に踊り

          グレースと伝令者テオリア・しばいぬピュテスの物語「完」

          ゆらゆらミルコさん&めぐみティコさんのリレー小説に、有り難いことに巻き込んでいただきました。 それでは、はじめます。 ☆☆☆ ハイノン国から遥か南の太平洋に、ハイノン国とおよそ変わらぬ面積の南北に細い島国があった。自然溢れるその島を人々はジューランドーニと呼んでいた。 鳥の楽園とも呼ばれるその島には、飛べない鳥が多数生息し、ハイノン国から移住した民族、コッマ族と呼ばれる忌々しき民族が住んでいた。コッマ族は下品で気性が荒く、頻繁に民族内で紛争を起こすことで有名だった。

          グレースと伝令者テオリア・しばいぬピュテスの物語「完」

          改めて自己紹介。

          今週から子どもたちの学校も始まり、ようやく通常運転に戻った我が家。 久しぶりに騒がしい日々から開放された私は、子どもたちの送迎から帰宅した後、ソファーにダイブした。 仰向けに寝っ転がり、天井に手足をグーンと伸ばし、体中ストレッチをした。 さて、今日は何をしようか、そう考えていると、履いていたジーンズの裾から何か出ていることに気がついた。 布だろうか。 それを引っ張り出した瞬間、幸せな朝に霧がかかった。 あれは、数十年前のことだ。 「ビンテージジーンズは洗わない」そうどこか

          改めて自己紹介。

          私は柴犬。

          ずいぶんと前から子ども達が犬を飼いたいと騒いでいた。 ここ数ヶ月、その気持ちがピークに達したのだろうか。特に娘は息をするように「犬ほしい」と言うようになり、それが口癖になっていた。 私も動物が大好きなので、子どもたちの気持ちは分かる。 しかし、可愛いだけでは飼えないのが現実。 子ども達には、耳にタコができるほど飼えない理由は伝えているが、それでも口に出す「犬ほしい」。 そして人間、同じことを何度も言われると強迫観念にとらわれるのだろう。要求に応じない私がまるで悪者のように思

          私は柴犬。

          思い込みを超えた私。

          ニュージーランドは人種のるつぼだ。 私の住む町もさまざまな人種が混在している。 その割に子どもたちが通う小学校に日本人はいない。 今朝、子ども達を学校に送った時、顔見知りの保護者と世間話をした。 「じゃあね」と言って帰ろうとすると思いもよらない言葉が返ってきた。 「さようなら」 驚いた私は「日本語しゃべれんの?」とカンボジア人の彼に聞いた。 彼はニュージーランドに移住する前、母国で日本人専用の観光タクシードライバーをしていたらしい。 流暢な日本語を話す彼を見て、また過去の失

          思い込みを超えた私。

          私はどう生きるか

          「ぬいぐるみペニスショック」 引かないでほしい。 決して、私がつくった造語ではない。 若者文化を知ろうと、調子に乗って読んだ本の中で偶然出会った言葉だ。 可愛いしか連想できない単語「ぬいぐるみ」、それとは対照的な生々しい単語「ペニス」。この2つを組み合わせると「男友達(親しい)だと思っていた人から好意を寄せられ抱く嫌悪感」を表現できるそうだ。 その心の現象を指し「ぬいぐるみペニスショック」若者はそう呼ぶらしい。 ショックで私がペニスになりそうだった。 それにしたって、ペ

          私はどう生きるか

          ワレモノ注意。

          一心不乱にスクランブルエッグを作っていた今朝のこと。 次男が言った。 次男「ちんちんに毛が生えてきた」 そんな馬鹿な。 7歳の君に? 私「え?見間違いじゃない?」 私が7歳のときなんかその辺で放尿していた記憶がある。毛の生えたお股を公衆の面前に晒した覚えはない。 よって、7歳で陰毛はありえない。 私「生えてないと思うよ」 次男「本当だってば!!」 3往復くらい同じやりとりをしたが、主張を変えない次男。 そんな次男の鬼気迫る様子を見ていると、私の信念が揺らぐ。 こ

          ワレモノ注意。

          人間暇だとろくなことをしない。

          あれは一週間前、先週の金曜日だったと思う。 婚活中の友人が母親と喧嘩をしたと電話をかけてきた。 家族だからこそ、遠慮なく言葉をぶつけ合ってしまったのだろうか。友人が再現した母親の言葉は心をえぐられるようなものばかりだった。 母親の乱暴な言葉を真似したことで、再び傷ついた彼女が激昂した。 「まじで早く死んでほしい」 放った酷い言葉の罪悪感からか、涙声になった彼女は「こんなこと言ってごめんね」と続けて誤った。 私にできることは話を聞くことくらい。 そんな自分を情けなく感じたが、

          人間暇だとろくなことをしない。