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フランス人彼氏の嫌いなところ5選
日頃は愛だの恋だのと騒いでいますが、嫌いなところだってそりゃあります。
「あーもう うざいうざい嫌い!」
なんてカッとなることも少なくない。むしろ日に一回はイラついてる。
可愛さ余って憎さが百倍 なんて言いますし、仕方ないよね。人間だもの。
というわけで、うちのフランス人の嫌いなところ5選です。
5つどころかもっとたくさんあるけどね!吟味して選びました。(順不同)
①完璧主義が過ぎる
うちのフランス人は自他ともに認める完璧主義。
私からすれば どうでもいいじゃん…ということにも自分なりの理想があるため、最高の結果を得られるまで止められない。
それは掃除や料理などの小さなことにも及び、仕事では彼の完璧主義がお堅い役職において功を奏していると思うのですが、プライベートではケンカの種になることがしばしば。
例えば、食器。
彼は常に偶数で食器を備えている。
マグは4つ、グラス類は各4個、小皿と大皿各6枚、カトラリー類は各6本、そしてスープボールは4つと決まっている。
ある日食器洗いの最中に手が滑ってスープボールを一つ割ってしまった。
所有物をとても大切にする彼。
あちゃー 怒るかなあ、、
と恐る恐る彼に割ってしまったことを伝えると、彼は怒る代わりにこう言って私を驚かせた。
「割れちゃったのは仕方ない。でもこのスープボールもう売られてないから、全部新しく買い替えなきゃね。」
シンプルな白のスープボール。
似たようなものをネットで見つけて彼に見せても、同じじゃなきゃダメの一点張り。
そもそも二人暮らしで4つのスープボールを使うことなんてまあない。なぜ4つ揃える必要があるのかも分からないが、そもそも置いておくだけなら似たようなものでも良いではないか。
どれだけ説得しても彼の心は変わらないのは分かっているので、こういう時は口を紡ぐ。
やりたいようにやらせておけばいい。と思うことにした。
新しいスープボールが見つかるまで散々文句を聞くことになるのだが。
自分の不注意が招いたことなのだけど、彼の謎ルールのせいでせっかくの休日を食器を探してショップ巡りで潰されるのは腑に落ちないではないか。
②いらないアドバイスをしてくる
これは過去の経験から多くの男性に当てはまることだなあと思うんだけど、
そのアドバイス、聞いてない。
ただ愚痴りたいだけなのにうっとおしいくらい真っ当なアドバイスをされるとイライラしませんか?
「解決法は分かってるから!ただ聞いて欲しかっただけなんだよ。アドバイスが欲しい時はそう言うから!」
と伝えると、
「ああすみませんねえ。」と不満げなフランス人。
彼曰く「男は論理的な思考だからすぐ解決法に導こうとしちゃうんだ」とか。
でもさあ、自分も散々文句やら愚痴やら言うじゃない?
それで私が真っ当なアドバイスすると全否定で愚痴り続けるじゃない?
「それはまた別の話。僕はフランス人だから。文句言うのが僕らの楽しみなんだ」
これのどこが論理的なのだろうか。ただのひねくれ者じゃないか。
③しつこい
私を常に観察しているうちのフランス人。
少しでもいつもの様子と違うと感じると、しょぼんとした子犬のような目で詰め寄ってくる。
「マイラブ?怒ってる?」
「なんか距離を感じる、、僕何かした?」
「なんで悲しそうな顔してるの?僕の元を去りたいの?」
「なんか今日冷たい、、僕のこともう愛してないの?」
うるさーーーーーーーーーい!!!
と心の中で叫びながら、彼に笑顔を向ける。
「そんなわけないじゃない、ちょっと疲れてるだけだよ。」
それでも納得しない彼は何度も何度も私の顔を覗いて同じ質問を投げかける。
私は笑顔で何度も何度も同じ返答をする。
「ハニー、あなたのことを何より愛してるけど、私にも色々あって他のことで悩んだりしょんぼりしたり、はたまたちょっと疲れてるだけだったりするのよ」
と諭すと、じゃあ僕に何でも話してよ!と言う彼。
いや有難いんだけどね、彼の聞く姿勢は。でもね、そっとしておいてほしい時だってあるじゃない。
ハートが繊細すぎるうちのフランス人。
いつもはうざ可愛いんだけど、余裕がないときはうざいが勝っちゃう。
④プリンセスすぎる
自称”プリンセス”のうちのフランス人。
素敵な服を着て雰囲気の良いレストランで食事をし、スター付きホテルでプリンセスのように眠るのが大好き。
「だって僕はプリンセスだからね」
何かにつけてそう言い私にわがままを押し付けてくる。
そもそも彼を”プリンセス”と呼び出したのは私なのですが。男らしいイメージを持ちたい彼への嫌味のつもりで「ホテルなんて清潔で寝られればいいじゃん!あなたはなんてプリンセスなの!」と言ったら、意外にもプリンセス呼びが気に入ったらいしい。
当然プリンセスは金がかかる。
彼の稼いだお金なので口出しはしないけど、もうちょっと使い方を考えたらどうなのだろうかと思う。
そしてプリンセスは食にもうるさい。
私はね、休日の昼ごはんなんて卵かけご飯でいいんですよ。余力があればウインナーを添えて。疲れた日の夜ごはんはラーメンでもいいじゃない。具なしでも。
でも我が家にはプリンセスがいるのでそうもいかないのです。
休日の昼にはバンズからバーガーを手作りし、疲れた日の夜は最低でもスパニッシュオムレツ。作ってくれるのは嬉しいんだけどね、それ誰が片付けると思ってるんだよ。
片付けまでが料理です などとは聞いたことがないのだろう。プリンセスは片付けは妖精がやってくれると思っている模様。
そしてプリンセスは運転しません。
というか、免許を持ってないのでできないのだ。
だからどこへ行くにも私が運転、イタリアでロードトリップをした際は10日ほどで4,500km運転してヘトヘトだった。
帰り着いた頃には蕁麻疹出るくらい疲れてたので、次のロードトリップはあなたが免許取ってからね、と言うと、え、でも車がないとあそこもここも行けないよ、、としょんぼりとして言う彼。
じゃあはよ免許取れよ。
”自分はプリンセスである”という意識を彼の頭に植え付けたことを激しく後悔・・・。
⑤説教くさい
プリンセスのイメージとは打って変わり、頑固オヤジのように説教してくる時がある。
先日は いかに私が注意力散漫で彼の話を聞いてないか ということについて散々説教された。
だって話長いんだもん。
この日の説教だって当然聞いていない。
私に非があることも当然あるが、彼氏の分際で説教してくるなんて、私のことを小さな子供だとでも思っているのだろうか。
そもそもなぜ説教がうざいかというと、説教をしてくる人たちって”自分の言っていることが正しい”という傲慢な態度で、”お前は間違っている”ということを延々とマインドコントロールのように諭し、反論の隙を与えないからではないだろうか。
当然私の言い分なんて聞いていなくて、”話し合う”という姿勢ではないのだ。
私からすれば、お互いいい年ですでにその人という人格が形成されていて、今更説教なんてナンセンス。
それでも説教してくるのも彼の人格のうちなのだと思うことにして、聞き流すことにしている。
終わりに
彼のことは大好きだけど、嫌いなところがあるのも当たり前。誰だってパーフェクトじゃないから。そもそも私にだって悪いところはたくさんあるし。
嫌いなところも認めて、それにどう対応するかを学べば、イライラすることがあっても折り合いをつけることができるのだと思う。
ちなみに私は彼の嫌なところは率直に伝えます。ユーモアを交えて。
必ずしも直してくれるわけじゃないけど、嫌な気持ちにさせてごめんね、と言ってくれる素直さが大好きだからまあいいか、と思っちゃう。
そして彼の嫌なとこばかりが目につく時は、距離を少し開けるようにしています。やっぱり距離感って大事。
今度は彼に私の嫌いなところ5選を聞いてみようかなあ。