深く刺さったことばは、とってもシンプルだった
人生で「うれしい!」と思う瞬間はありましたか?
それは、大きなイベントごとだったり、なんでもない日常のひとコマだったり、大小さまざま。
わたしにも、いくつか思い浮かびますが、中でも、人生に大きな影響を与えたのは…
部活で先輩に褒めてもらえた日のこと。
わたしは、中学生の頃は音楽部でした。お休みの日にも練習があるような、熱心な部活。
ところが、わたしは演奏にちょっと慣れてくると練習をサボるような、困ったちゃんだったんです…お休みの日は遊びたい。
演奏するのは楽しかったけど、熱心な同級生のように、全力投球!という感じにはなれませんでした。
自分が先輩の立場だったら「この子はやる気がないんだよな…どうしようかな〜」という感じの部員だったのですが…
夏合宿が楽しくて、そこから急にスイッチが入ったんです。
「次の演奏会を成功させたい!」という当事者意識がめばえ、真面目に練習に取り組むようになりました。
演奏会を目前にして、1対1でリーダーの先輩に練習を見てもらう日…わたしは、先輩をびっくりさせました。
「めっちゃ良くなってる!!すごい!頑張ったね」
本当に、文字にしたら、なんでもない一言なのですが…うれしかったのをハッキリと覚えています。
よく「褒める時は結果じゃなくて、過程を褒めなさい」みたいな話、あるじゃないですか。
先輩は、過程をちゃんと褒めてくれた。そして、わたし自身が、おそらく人生で初めて、何かに真剣に取り組んだ。
この掛け合わせで、うれしさメーターが振り切れたんだと思います。
大イベントでもなんでもない、ちょっとした練習のひとコマだけれど、今ふり返ると、わたしの中ではかなり大きな事だったみたい。
たぶん、本当に「音楽たのしー!」ってなったのは、この日以来なんじゃないかな。
それからはもう、熱心な同級生と同じように全力投球!です。
その結果、今の楽器インストラクターの仕事につながっている。中学生の時のわたしが知ったら、びっくりするでしょうね。
今は、自分がそれを伝える番。「音楽たのしー!」のきっかけを作れたらいいな、と思うのです。
#書く部のお題で書いてみた
「うれしかった褒め言葉」
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