親兄弟を介護する3つの人種
介護業界で事業を運営する立場上、介護される高齢者様を見ることがおおいのですが、私は祖母の介護もしておりますので、介護する側の皆様の苦労は痛い程良くわかります。ここではまだ介護をしたことが無い人に向けて3つの人種に分けて説明したいと思います
タイプA.まったく経験せず済む
他界、疎遠、色々な事情で介護する両親や伴侶のご両親がいない場合。極めて稀なケースですが一定数存在します。タイプAの方は介護の悩みを抱えなくて構いません。とてもラッキーな事ですが、後述のタイプB、Cの苦労をわかちあうことはできないのでそっとしておきましょう。
タイプB.ほぼ放置でも構わない人
高齢者の近くに兄弟がいて、援護射撃的な活動で構わないケースです。後述するタイプCと比べたまに相手をしたり買い出しで済むので負担は軽く、一方で肝心の高齢者からはタイプBの方が好かれたりするポジション。週末や連休で時間を割く必要はありますが基本的に平日に介護の事を悩む必要はありません。
タイプC.全力で介護をしないといけない人
タイプBに代わって全力介護要員です。ケアマネさんや医療チームのメモには「キーパーソン」なんて書かれるエースです。格好いいでしょう?タイプCの皆さんは仕事、育児、結婚式、葬式、プライベートの旅行、ペット、その他多くの物を諦めながら介護をしています。時々タイプBに不満を抱えたりタイプAへの憧れを持ったりして、介護に向き合っています。とにかくタイプCの人は常に時間を割く事が求められます。あらゆるスタッフから高齢者にたいする処遇判断を求められますので、(介護度にもよりますが)朝から晩まで高齢者の安否を気にする必要があります。
介護は育児とおなじ「養育」に分類されるそうですが、高齢者の方々は基本日々できることが減っていきます。タイプCは自分の負荷を分かっているので介護トークをしたがりません。
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基本的に異なるタイプとは相互理解をできません。話し合って分かり合うことはお勧めしませんし、尊重しあっても無駄です。もちろん法律で生前の遺産分割協議はできませんし、介護は分割比率に影響しません。介護は養育の一種です。自分がタイプCだと分かった時は全力でコミットしていきましょう。私のようにタイプC同士は仲良くなれます
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