社長側からみたパワハラ回避の難しさ
あまり情報の出ない「パワハラを与える側にしかなりえない」側からのおはなしです。
私は会社の代表なので、(取引先からはあっても)社内からパワハラを受けることはまずありません。
余談ですが私は自他ともに認めるポジティブこじらせ太郎なので多少のパワハラは前向きにとってしまいます。まったくパワハラに感じないのです。最近ではパワハラを言ってくる取引先も少なくなってきました。いい時代になっていますね。
当然「パワハラを受けたらどうするか」という情報よりも「パワハラを与えない話し方・接し方」を集めるわけですが、いくつか難しい局面もあります
プライバシーに関する話題は慎重に、の矛盾
鉄板パワハラ回避術です。伴侶や子供、持病や門地など回避すべきポイント山盛りです。とはいえ、これを全回避するともう事務手続きしか会話がないのでとても息苦しくなってしまいます。難しい。Slackで話すのは私だけ、従業員はリアクションだけの世界線。
念押し、の矛盾
私は従業員に対して「子供の熱が出た時は休んでもらって大丈夫です(意訳)」ということを契約書にわざわざ明記しています。中小企業なのでそれくらいしか従業員に報いることができないことを自覚しているからです。それと自分の子供が熱が出るたびに病児保育ねじ込んでてお金もたくさんかかったし罪悪感もあったので従業員にはその選択肢を持たせたかった。本当は明文化してなくったって休んでもらって全然大丈夫なんですが契約書に明記くらいしないと気を遣う人がいると思うので明記しています。
だから、「子供熱出たら遠慮なく休んでもらっていいですよ」って言いたくなるんですが、これ言うと立場上「出勤日数を減らせ」「熱出たら来るな」というようにもとることができてしまう。
パワハラは相手が不快に感じることが要件
基本的に次のすべてを満たせばパワハラです
⇨A優越的な関係を背景とした言動
⇨B業務上相当な範囲を超えた
⇨C労働者の就業環境が害される
小さな会社は社長と従業員の距離が近く、この要件を置き換えると次のようになります
例:「おはようございます、雨降ってました?」⇨A社長が声をかけており、B業務上不要な会話で、C労働者の出勤準備を妨げている
更にパワハラにならないよう細心の注意を払って会話をしよう!という熱意がそれはそれでパワハラになるそうです
パワハラ社長は消えよ、慈悲はない。でも...
パワハラ社長や上司は消えていくべきです。しかしパワハラにならないよう常に心配で心配でたまらない心配性な社長がいることも知ってあげてください。
追伸:本業が休業して入ってもらった従業員がいたのですが、無事業務開始になるそうです。やったね!おめでとう!
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