見出し画像

子供が小学校に行きたがらない場合?

先日90近い利用者様のベッド搬入にて、立ち合い頂いた世帯主で息子様の息子様(利用者からみるとお孫様)が小学生でした。

最近ではダブルケアと呼ばれる人を散見するようになりました。ダブルケアとは子供の育児と、親の介護を同時に進行する人のことです。少し前は子育てが終わったあと、親の介護が始まる人が多かったのですが最近では子供がまだ大学です、中学ですという人を見るようになりました。

今回は小学生です。晩婚化と高齢化が重なった結果ですね。小学生なんて「家でお留守番」すらヒヤヒヤします。かといってどこに連れて行っても落ち着きないしワガママ言うし。まあそこが可愛いんですけどね。

さて組み立てしながらご主人の介護業界質問を答えたりしつつ世間話なんかをしてたんですが。どうやらお孫さん学校に行きたがらないそうで。しばしば聞きますねそういう話。

ーーー

ここからは思考実験です。私は思考実験が好きです。トロッコ問題は私が好きなAI開発分野と関係が深いので大好きです。

もし子供が「明日学校行きたくない」と言ったら?

もし子供自身で嫌だと思う理由が特定できている場合→一日休んでみたらという親が大半じゃないかと思います。きょうび引きずってでも学校に行かせる親はいないでしょう...子供はインターネットを通じて”自殺”という概念を獲得していますので親が逃げ場になってあげないといけません。万が一ということがあります。

もし子供が理由を特定できない場合→特定をしないと対策が練られませんがまあ休むことに反対する親はいないでしょう。判断迷いますが。自分を苦しめる対象が生徒なのか教師なのか通学路なのか原因が分からないと対処は難しいですがやはり逃げ場は確保してあげないと。

じゃあ、もしですよ。

もし「ずっといきたくない」と言ったら?

子供が2~3日休んだ結果無事精神を取り戻しました。真面目な子供なので真面目に教科書を読み進め、ネットで自殺概念を獲得する世代ですから、当然文科省公式から学習指導要領も把握するでしょう。教科書とそれに合わせたドリルも適切にこなしたとします。
それでも子供は嫌な事が解消されず学校を嫌がった場合どうしますか?

義務教育の目的は大きく二つあると考えます。①あらゆる収入世帯に最低限の教育の機会を②一定数の集団下における自身の立ち回り
①は正直なところ小学校じゃなくてもいいんですが、②の嫌いな子も混ざってる30人40人過ごすという経験はなかなかできません。特に”明らかに理不尽だが丸呑みしないといけない場合”を経験できる数少ない環境です。それを障害があるからという理由で単に回避させてしまうのは少々もったいない。

失礼な言い方をすれば、「理不尽な指示を丸呑みしたり生理的に受け付けない奴が一生つきまとう世界線を生き抜く練習場」であることを子供には伝えたいですが、おそらく子供の理解力では「学校に行って辛い思いしろ」としか聞こえないと思います。

普通の親も「嫌な奴は何歳でも出会うから距離感取る練習しよう」とは言いたいけど「自ら命を絶つまでがんばれ」とは言うつもりサラサラないと思うんです。

でも「逃げる(圧倒的に距離を取る)」という選択肢が取れるうちにこそ「ギリギリ我慢できる距離・付合い方」を見つけてほしい。

そんなオチのない思考実験をしております。
あなたの子供が学校嫌がったらどうしますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?