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本当にあった怖い開示請求

当ブログは荒らしに対して厳しい対応をしています。荒らしと認定した書き込みは即座に削除しますし、リーガルラインを超えた書き込みは関係各所に通報しています。こうした対応に「言論統制だ」と言いがかりをつけられることが多々あったので、今年度から荒らしコメントのnote販売も行っています。なぜここまで厳しい対応をしているのかというと、過去に起きた実際の開示請求がきっかけでした。

今から10年くらい前の話です。当時はコメント欄の管理を行っておらず、書かれるままに利用者の自由に任せていました。そんなある日、ライブドア運営から「発信者情報開示請求に対する意見照会書」が届きました。

それは、あるジャーナリストに関する記事に書き込まれたコメントが切っ掛けでした。その人物はある誤報記事を書いた人物で、後に捏造を断罪した人物を名誉棄損で訴えるも敗訴しています。その人物に関連した記事のコメント欄に「苦情はここに」と電話番号が書き込まれており、その番号がその人物の自宅電話番号でした。

このコメントに関連して発信者情報開示請求がかけられたのですが、なぜか開示請求されたのはコメント主ではなく、ブログ運営者である私に対してでした。あまりに意味不明だったため、ライブドア運営に「このコメントを書き込んだ人物に対する開示請求なら分かるが、本当にブログ運営者である私の情報開示を求めているので間違いないのか?」と問い合わせをしたのですが、ライブドア運営からの返事は「コメント主ではなくブログ運営者になっています」とのことで、やはり私に対する開示請求でした。

あまりに意味不明でしたが、きちんと反論しないと私の情報が開示される可能性があったので、法律に基づいて情報開示を拒否する反論書を送りました。拒否できる根拠となった法律がこちらです。

「プロバイダ責任制限法 第3条第1項」

第二章損害賠償責任の制限(第三条・第四条)
第3条(損害賠償責任の制限)(損害賠償責任の制限)
第三条 特定電気通信による情報の流通により他人の権利が侵害されたときは、当該特定電気通信の用に供される特定電気通信設備を用いる特定電気通信役務提供者(以下この項において「関係役務提供者」という。)は、これによって生じた損害については、権利を侵害した情報の不特定の者に対する送信を防止する措置を講ずることが技術的に可能な場合であって、次の各号のいずれかに該当するときでなければ、賠償の責めに任じない。ただし、当該関係役務提供者が当該権利を侵害した情報の発信者である場合は、この限りでない。
一 当該関係役務提供者が当該特定電気通信による情報の流通によって他人の権利が侵害されていることを知っていたとき。

プロバイダ責任制限法逐条解説

今回の場合、権利者からの開示請求で当該書き込みの存在を知り、メール受信後に即座に書き込み削除したので、管理人の責任は免除されます。ライブドア運営にはそのように返信をし、その訴えが認められたため、私の情報が開示されることはありませんでした。

ここまででも十分怖い話ですが、話はこれで終わりません。運営者である私に責任がないことは証明されましたが、コメント主はそうはいきません。自宅電話番号という個人情報を書き込んだわけであり、この人物に対する開示請求も行われているはずです。ライブドア運営に送ったメールにも「コメント主に対する情報開示請求に反対する理由はない」と明記し、開示しても構わない旨を伝えてありました。いずれこの人物が逮捕されたら、この開示請求の件も公表する考えでいました。

ところが、この件はそれっきり何の続報もありませんでした。件のジャーナリストは、自分の記事を捏造と批判された際に、最高裁に上告してまで正当性を求めた人物です。ブログ記事に個人情報を書き込まれて、それに激怒してサイト管理人に開示請求かけたのに、肝心のコメント主に対する追及がそれっきりってあり得るでしょうか。たとえ開示をかけて特定不能であったとしても、その件を記者会見してネット批判に繋げてもおかしくないのですが、そういった動きは一切ありませんでした。

まとめると、こういうことです。
・うちのブログ記事のコメント欄に、某ジャーナリストの自宅電話番号が書き込まれた
・電話番号は非公開なのに、何故かそのコメント主は知っていた
・何故かジャーナリストはコメント主ではなくブログ運営者を訴えようとした
・コメント主を訴えた、逮捕したという話が一切出てこない。開示請求したという話すら出てこない。

本当に不思議ですね。そもそも優秀な弁護士軍団がついているのですから、ブログ運営者を訴えようとしても無駄だとわかっていたはずなのに、何故私に開示請求して訴えようとしたのでしょうか。

うちがニュースまとめを始めたのが2011年9月で、もうすぐ13年になろうとしています。かなり長いことやっていますが、それでもまとめブログとしては後進の存在で、数多のまとめサイトが生まれては消えていく乱立の時代を生き抜いてきました。うちよりもアクセスがあってコメント欄も活発だったのに、突然消滅したり更新終了したブログが多々ありましたが、そうしたブログの中にも、今回のような事態に遭遇し、対処を間違って取り返しのつかない事態に陥って削除に追い込まれた管理人がいたのかもしれません。

というわけで、うちが荒らしをこまめに削除して、リーガルアウトな書き込みは個別記事で警告している理由が分かりましたでしょうか。わざとアウトな情報を書き込んで、それを運営者の管理責任にして情報開示させるという事例は実際します。これがその実体験です。こういう事が普通に起こりうるのがまとめ業界です。プロバイダ責任制限法が改正され情報開示が容易になったので、こうした手法は今後さらに増えていくと思われます。


今回、何故このような記事を書こうと思ったのかについてですが、当サイトに不審な書き込みがあったからです。

13. 名無しさん 2024/08/19 16:57
管理人様
好き嫌い.comについてまとめて頂けませんか?
IPやログについて不安になってる方もいると思いますので…
有意義な意見等が集まれば救われる方も多いはずです
IPアドレス:49.109.139.29

【韓国】交番のパトカー後部座席に入った女性、遺体で発見される…気温34度、中から開けることができない仕組み
うちと無関係サイト&検索しても誰も騒いでいない話題をまとめろという意味不明の書き込み

12. 名無しさん 2024/08/19 22:53
管理人様
どうか好き嫌い.comのネタをまとめて頂けないでしょうか?
あちらに書き込んで開示されないか不安になってる方もいると思います
そういう方々への有意義なコメントを集う意味でまとめる価値は大いにあると思います
よろしくお願いします
IPアドレス:49.109.139.68

【東京新聞】「いいね!」が兵器になるかも…SNS時代の認知戦、あなたの脳は「第6の戦場」、狙いは社会の分断
上記コメントをスルーしたところ、IPを変えて再度の書き込み。日時と場所に注目。

なぜこの書き込みが不審なのかというと、「扱ってほしいと懇願されたサイト」「書き込み日時」「場所」が、暇空茜氏が現在扱っている話題とドンピシャで、この話題をモナニュースで扱わせてコメント欄にリーガルアウトな書き込みをして管理人の情報開示を狙った可能性があったからです。

簡単にまとめると
・暇空茜氏が「好き嫌い.com」に書き込まれた話題をまとめる
・某YouTuberがその話題に関連したタレコミを信じて、赤坂のバーに潜入して身柄確保され、顔出し配信を強要された疑惑が浮上
・上記書き込みは「扱ってほしいと懇願されたサイト」が同じ、「書き込み日時」が疑惑と同じ時間帯、「書き込み場所」が赤坂の隣の六本木と、ネット工作の状況証拠が揃い過ぎている

どうでしょう、いかに胡散臭い書き込みだったのかお判りいただけたでしょうか。通常なら個別記事で警告するところですが、この話題はモナニュースで扱わないので、代わりにXで告知することにしました。これも上記実体験を踏まえた防御策の一環です。荒らしは情報公開を何よりも嫌うので、今後もこうした警告は積極的に行っていきます。

発端となった話題について詳細が知りたいという方は、暇空茜氏のnoteやXをご覧ください。当ブログでは一切扱う予定がありませんのでご了承ください。

※身柄確保疑惑について呟いたポスト


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