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DAISOメモパッドが想像以上に仕事で使えた(ダイソー)デジタルデトックスにも良し
一見するとただの安価なガジェットながら、ビジネスシーンで意外な活用法を見出せた「ダイソーの電卓+電子メモパッド」をレビュー。
結論から言うと、このプロダクトは価格以上の価値があって特にデジタルデトックスを意識したワークスタイルを模索している方におすすめできる一品ですね。
ファーストインプレッション
● パッケージと外観
店頭で初めて見たとき、正直な感想を言うと「本当に550円?」という驚きでした。パッケージングはシンプルながら、製品自体の質感は価格帯を超えた完成度を感じさせます。特に筐体の折りたたみ機構は、見た目以上にしっかりとした作りになっています。
● サイズ感
閉じた状態:縦120mm×横75mm×厚さ15mm
開いた状態:縦240mm×横75mm×厚さ8mm
ビジネスシーンで活用する上で重要なポイントは、このサイズ感です。手帳やノートPCと一緒にビジネスバッグに入れても場所を取らず、デスク周りでもスマートに配置できます。
スペック詳細
● 電卓部分
8桁表示
四則演算
パーセント計算
メモリ機能
オートパワーオフ(約7分)
電源:CR2025電池
● メモパッド部分
4.5インチ液晶画面
感圧式タッチパネル
専用スタイラス付属
消去ボタン搭載
バックライトなし
実際の使用感
● 電卓としての性能
基本的な計算機能は十分で、ビジネスで必要な簡単な計算であれば問題なくこなせます。
キーの押し心地は、価格帯を考慮すると驚くほど良好です。打鍵音も適度な大きさで、オフィスでの使用でもストレスになりません。
● メモパッド機能の実力
描画のレスポンスの良さはなかなか良いと感じます。確かに、iPadのような滑らかさはありませんが、メモを取る用途では十分な性能。
消去ボタンの反応も良く、ストレスなく使用できます。
バックライトがない点は、バッテリー効率を考えると理にかなった選択だと感じます。通常のオフィス環境であれば視認性に問題はありません。
ビジネスシーンでの活用法
●ミーティングでの活用
最も活用度が高いのは、対面でのミーティングシーンです。PCやスマートフォンを開かずにメモが取れるため、相手との関係性構築において大きなアドバンテージとなります。
● 具体的な活用例
クライアントとの打ち合わせ時の概算見積もり計算
プロジェクトのタイムライン検討
アイデアスケッチ
TODOリストの作成
● デジタルデトックスツールとして
意図的にデジタルデバイスから距離を置きたい時間帯での活用が効果的です。特に以下のようなシーンで真価を発揮します。
朝一番のタスク整理
集中作業時のクイックメモ
終業前の翌日計画立案
● 経費精算のサポートツール
出張や経費精算時に、スマートフォンを開かずに素早く計算できる利点は大きいです。特に、複数の経費を合算する際に重宝します。
競合製品との比較
● 電子メモパッド単体製品との比較
▼ King Jim「ブギーボード」(約3,000円)
- 長所:画面が大きい、書き心地が良い
- 短所:価格が高い、電卓機能なし
▼ ソニー「デジタルペーパー」(約80,000円)
- 長所:高機能、長期保存可能
- 短所:高価格、携帯性に劣る
● 従来型の電卓との比較
▼ カシオ「普通型電卓」(約1,000円)
- 長所:計算機能が充実
- 短所:メモ機能なし、かさばる
このポジショニングを見ると、ダイソー製品の価格対効果の高さが際立ちます。
改善点と要望
● ハードウェア面
1. 電池交換の容易さ
- 現状、電池交換時に小さなドライバーが必要
- スライド式カバーなどの採用を希望
2. スタイラスの収納方法
- 本体との一体感がやや薄い
- マグネット式収納などの採用を検討してほしい
3. 画面サイズ
- 現状の4.5インチから5インチへの拡大を希望
- ただし、携帯性とのバランスは要検討
● ソフトウェア面
1. オートパワーオフまでの時間設定機能
2. 描画の線の太さ選択機能
3. 部分消去機能の追加
本製品は、単なる「安価な文房具」の枠を超えた実用性を持っています。特に、以下のような方におすすめですね。
1. デジタルデトックスを意識的に行いたいビジネスパーソン
2. クライアントとの対面打ち合わせが多い営業職の方
3. アナログツールの良さを理解しているデジタルネイティブ
4. コストパフォーマンスを重視する実務者
ガジェット好きの視点から見ても、このコストパフォーマンスと実用性はすごい。確かに、ハイエンドの電子メモパッドと比較すると機能面では見劣りする部分もありますが、「必要十分な機能」と「手軽さ」のバランスが絶妙です。
個人的には、この製品の登場により、「ビジネスシーンでのデジタルとアナログの使い分け」について、改めて考えるきっかけを得ました。
550円という価格設定は、「試してみよう」というハードルを大きく下げてくれます。しかし、実際の価値はそれを遥かに超えています。ビジネスパーソンの皆様、特にガジェット好きの方は、一度手に取ってみることをおすすめします。新しい働き方のヒントが見つかるかもしれません。